ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

現代カントリー・ミュージックのアルバム・レビューや、参考になりそうな情報を紹介しています

Gabby Barrett ギャビー・バレット - Goldmine ~インタビューで語る尊敬するアーティストや初コンサートの事など

2020-06-27 | カントリー(女性)

最近の十数年のうちで、デビュー曲("I Hope")がカントリー・

エアプレイ・チャートでトップを記録するという栄冠を獲得した

4番目の女性アーティスト(先駆者は、キャリー・アンダーウッ

ケルシー・バレリーニ、そしてカーリー・ピアース)となっ

たキャビー・バレット、待望のデビュー・アルバムの登場です。

とにかく、タイトルにちなんだ金ピカのジャンプスーツを身にま

とった、キラキラした登場感が半端ないジャケットに驚きます。

新たな時代を切り開こうとする強い意志が感じられますね。この

アルバムの作風については、彼女自身がCMAに語ったインタビュ

ーが結構ポイントを突いていると思いますので、そちらをご紹介

しましょう。なおプロフィールは、先の”I Hope"紹介の記事に

記載しました。

 

 

<あなたに音楽的に最も影響を与えたのは誰ですか?>

 

私は、ポップ、R&Bそしてカントリーのそれぞれから大きな影響

を受けていて、それによってどんな風に歌い、曲を書き、そして

エンターテイナーとして、またアーティストとしてどうありたい

かが強力に形造られたわ。マイケル・ジャクソンは、そのスタイ

ルや電子的なパフォーマンス、そして忘れられない歌の数々のお

陰で常に偉大なお気に入りであり続けた。彼の歌を聴いて育った

のよ。ホイットニー・ヒューストンは私にとってはどんな時も最

も偉大なアーティスト。彼女のような声はもう現れないわ。カン

トリーではいつもシャナイア・トゥェインを尊敬してきたわ。彼

女のファッションやパフォーマンスはスーパースターはいかにあ

るべきかの特別なお手本よ。

 

<あなたがロード・ツアーに出ている間、休みにどんなことをする

のが好き?>

 

オフにはいつも両親と映画を見てるわ。スイーツやおいしい料理を

作ったり、甘いお菓子を焼いたりしながらね。

 

<音楽活動を始めた時に、こんな事を知っていればよかったのに、

望むことはありますか?>

 

始めた頃の今より若かった自分に伝えたいと思うのは、忍耐が鍵だ

という事ね。これまで曲を書いて、アルバムにまとめ、その作品

がレコードとして形になっていくのを待って、そしてファンの皆の

元に届くまでを見てきて、忍耐こそがいつも私が一所懸命に仕事を

して絶えることなく学んできた価値だと思うの。なぜならそれが

人生と同じようにビジネスでも大事だから。

 

 

<あなたは自分のサウンドをどう表現しますか?>

 

私のサウンドはR&Bカントリーよ。皆を椅子から立上げらせて、愉

快にさせる音楽なの。

 

<2020年になって一番エキサイトしてるのはどんな事ですか?>

 

たった今、私のデビュー・アルバムがこの夏リリースされるのを

本当に心待ちにしているわ。2年間、曲を書き続けて来て、皆が聴

いてくれることにとてもエキサイトしているの。

 

<あなたが見た最初のコンサートは誰のでしたか?また、最も思い

出深いコンサートは?>

 

私の初コンサートは14才の時の、ワン・ダイレクションだったわ。

私の姉と一緒に泣いちゃったけど。思い出のコンサートは、何とい

ってもリック・チャーチね。

 

<みんなが知ったら驚くだろう貴方の秘密は何かありますか?>

 

8年生(中学2年生)の頃まで自分の親指を吸ってたことかしら。

 

<コラボしたい夢のアーティストは誰ですか?>

 

スティーブン・タイラーかクリス・ステイプルトンよ。

 

 

 

メインストリーム・カントリーにおけるR&Bの吸収については、

長い歴史があり、'10年代以降はサウンド面でより顕著になってい

ますが、デビューの時にここまで明快に自身でPRしたり、マイケ

ル・ジャクソンやホイットニー・ヒューストン、さらにはスティー

ブン・タイラー(エアロスミス)へのリスペクトを臆することな

く表明するあたり、いよいよこういう時代になったか、と感心し

ました。ジャケットのコスチュームもそれを表現しうとしてい

るのでしょう。その一方、エリック・チャーチのラブに感銘を

受けてる事も注視すべきです。

 

展開される音楽は、剛柔織り交ぜた非凡なボーカル・テクニック

をフィーチャーした、エレクトロ・ポップ・カントリーと言った

ところでしょう。前向きな力強さに溢れた歌詞と、華やかなサウ

ンド、キャッチーでフックある楽曲が詰まっていると思います。

もちろん、アーシ―なサザン・ロック調もラインアップされてて、

タイトル曲"Goldmine"などかなりワイルドなメロディとサウンド

で煽り立て、ラストでは”Wow!"の雄叫びも。

 

そんな中で、“Thank God”とか“Jesus & My Mama”のタイトルや、

“Got Me”でクリスチャン・ミュージック界のShane & Shaneをゲ

ストに迎えるなど、宗教心溢れるところも垣間見せてます。信仰

との近さは、カントリーミュージックを定義する重要ポイントの

一つです。なお、"I Hope"は、ラストにチャーリー・プースとデ

ュエットしたバージョンも収録されています。

 

 

やはり、キャリー・アンダーウッド(この人のデビュー曲も"Jesus,

Take the Wheel"でした)の正統な後継者なのだ、という作風ですね。

キャリーも強いシンガーですが、彼女をよりシャープに、そしてア

ーシ―にした感じといえば良いでしょうか。それだけでなく、この

華やかなポップ・アルバムでは目立ちませんが、前回の紹介記事に

貼り付けたDowntown Sessionでの”TheGood Ones"で聴かせてくれ

た、心の奥底から絞り出すかのような切ない味わいも表現できる人

である事は、留意しておくべきでしょう。次の時代への幕開けを強

く感じさせる存在感とアルバムだと思いました。

 

アルバム・リリースを記念したライブ(うっすらとスタジオの音が

被せられています)が配信されています。旦那さんCade Foehnerの

ハードなギターがフィーチャーされ、スタジオ音との雰囲気の違

いが面白です。ジャケットよりチョッピリふくよかですが、まあ、

カントリーではよくある事。大事なのは歌声で、堂々たるものです。

 


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