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平等院の落書き

2014-10-16 13:50:40 | まち歩き

 

平等院鳳凰堂に職人の落書き 瓦下の板、そのまま後世へ

朝日新聞デジタル
2 時間前
 
 
土居葺きに記された落書き=平等院提供
図1 朝日新聞 土居葺きに記された落書き=平等院提供

 約60年ぶりの大規模修理が終わった世界遺産・平等院(京都府宇治市)の鳳凰(ほうおう)堂。修理中、瓦の下の板から前回の昭和修理にたずさわった職人らの落書きが見つかった。瓦のふきかえ作業や鳳凰堂の変わらぬ姿がしたためられていた。後世に職人の気持ちも伝えようと、板は瓦の下に再び戻された。

 落書きがあったのは、瓦の下に敷かれる「土居葺(どいぶ)き」と呼ばれる板5枚。

「かげの力のしっくいを ねってつかれて 今日も明日も」

「何としよう みだの瓦を運んでも 足のだるさにかわりない」

など修理の大変さをしのばせるものや、

「百々年の嵐にたえて鳳凰乃 すがたうつして宇治乃川面よ」

と、千年近い時を超えた鳳凰堂の姿を歌ったものがあった。


今年のノーベル化学賞は米独の3博士に!

2014-10-14 11:16:37 | ニュース

「超解像顕微鏡の開発」。(ニコンの解説より抜粋)

詳細は: http://www.nikon.co.jp/profile/technology/life/instruments/nsim/index.htm

 さまざまなしくみが複雑に関連しあって、生命活動を行っている人間のからだ。神経伝達物質や免疫のしくみなど、その精密さには驚かされるばかりである。医学や科学のめざましい進歩によって、遺伝子や細胞レベルで起こっている活動が徐々に明らかになってきているが、まだまだ見えない謎がたくさん残されている」。生命活動のメカニズムを解明し、新薬の開発や治療法の確立など医療のさらなる発展をめざすためには、生きた細胞の構造や働きを詳しく知ることが必要である。そこで、細胞研究の現場で広く行われるようになってきたのが、生きた細胞を観察するライブセルイメージングです。ライブセルイメージングにより多くのことがわかるようになりました。そして近年では生物科学の進展に伴い、細胞膜や細胞小器官などの微細構造をこれまで以上に、より詳細に観察したいというニーズが高まっている。たとえば、生命活動を行う上で重要な役割を担うミトコンドリア。従来の光学顕微鏡では、生きた細胞内にあるミトコンドリアの内部構造までをはっきりとは見ることができません。また、細胞の微細構造を調べる際には、光学顕微鏡よりも高い解像度を持つ電子顕微鏡が用いられるが、観察対象を凍結し真空状態で観察しなければならないという制約があるため、生きた細胞を観察することができない。そのため、電子顕微鏡の観察結果などから細胞について仮説を立てることができたとしても、生きた細胞で立証することが難しい状況であった。このようなことから、従来の限界を超えた高い解像度を実現する光学顕微鏡が求められるようになった。

1. モアレを利用して従来の約2倍にあたる解像度を実現


図2 生細胞のミトコンドリア。従来の顕微鏡画像(左)とN-SIM画像(右) N-SIMではミトコンドリア内部の微細な構造を鮮明に観察することができる。

 カメラや顕微鏡などの光学技術において「解像度」とは、接近した2つのものを別々のものとして識別する能力のことを意味し、「分解能」とも呼ばれている。従来の光学顕微鏡では、この解像度の限界が約200ナノメートルであった。200ナノメートルよりも接近した2つのものを別々のものとして識別するためには、従来の光学顕微鏡では取り込むことのできない、より大きな角度の光を対物レンズに取り込まなければいけない。しかし、実際に取り込める光の角度は対物レンズの大きさと光の波長により制限されるという理論上の限界があった。

 この光学顕微鏡の限界を超え、従来の約2倍にあたる飛躍的な解像度を実現したのが「超解像顕微鏡N-SIM」です。N-SIMは、2000年に米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校のDr. Mats G.L.Gustafsson*らが発表した、モアレを利用して解像度を高める技術「構造化照明顕微鏡法(Structured Illumination Microscopy=SIM)」と、ニコン独自の光学技術を組み合わせて、超高解像度を実現した光学顕微鏡である。

  • ハワード・ヒューズ医療研究所 Janelia Farm Research Campusグループリーダー(2008年~2011年)


モアレ現象

 モアレとは干渉によって発生する縞模様で、規則性のあるパターンを複数重ね合わせた際に元のパターンとは異なるパターンが発生する現象である。観察対象に、パターン状の照明(構造化照明)をあてるとモアレが発生する。発生したモアレはその特性上、元のパターンより粗くなるため、光学顕微鏡で撮影することができます。撮影した画像には観察対象の細かな構造情報が含まれています。そのため、構造化照明の向きや照射位置を少しずつ変化させて撮影し、取得した複数の画像から演算処理によって、観察対象の詳細な構造を復元することが可能になる。このように画期的な技術を採用したN-SIMは、顕微鏡の構造を大きく変えずに照明を工夫することで、あたかも約2倍にあたる大きな角度の光を取り込んだような高い解像力を実現している。

構造化照明の効果。構造化照明により広い角度の光を取り込み高い解像度を実現

3. 生きた細胞の超解像画像を連続撮影

 細胞研究の現場で求められているライブセルイメージングのニーズに応えるためには、単に解像度を高めるだけでなく、生きた細胞の変化を観察できるスピードが重要ある。しかし、複数の画像から1枚の高解像画像を構築する構造化照明顕微鏡法では、処理時間の短縮は困難であった。ニコンでは、細胞の生きたままの動態を捉えるため、画像取得時間の短縮を徹底的に追求。対物レンズの性能や画像演算技術の向上、さらにはモアレ画像を効率的に発生させる高精度な構造化照明光学系の開発などを進めた。その結果、1枚の超解像画像の構築に必要な画像データはわずか9枚で、1.67fpsの連続撮影で鮮明な超解像画像の取得を実現した(2D-SIMモード時)。構造化照明顕微鏡法に着目しニコン独自の技術を融合することで、超解像ライブセルイメージングを可能としたN-SIM。近年のバイオイメージングにおける課題を克服し、細胞研究の世界を大きく進展させるものとして期待されている。


図3 N-SIMは、2D-SIMモードでは計9枚(3方向、3位相)、3D-SIMモードでは計15枚(3方向、5位相)という少ない画像で超解像画像が構築できるので、画像の取得時間も少なくてすむ。


N-SIMで撮影した高速ライブセルイメージ。N-SIMは世界で初めて、生きたミトコンドリア内部のクリステと呼ばれるひだ状の構造を動画で鮮明に撮影することに成功した。(動画は5回繰り返して再生)


生まれ変わった義経号

2014-10-11 10:22:57 | ニュース

生まれ変わった義経号

京都市下京区の梅小路蒸気機関車館で10日、蒸気機関車(SL)の義経号が17年ぶりに復活し、館内展示用の路線を走るSLスチーム号としてお目見えした。義経号は全長約12メートル、重さ約28トン。1880(明治13)年の米国製で、同年に輸入された。1923(大正12)年に廃車となり、91年からは大阪市港区の交通科学博物館(交博)に保存展示されていた。今春同館の閉館に伴って移され、JR西日本が整備していた。義経号は黒を基調に所々赤を散りばめ、金色色のパイプが全体を引き締めている。まさに動く芸術品、Arts & Scienceというべき!?

実際に運行されるのは97年以来。この日は館内の国重要文化財「扇形車庫」の建造100周年にもあたり、招待された保育園児約80人が義経号の客車に乗り込み、歓声を上げていた。


青色LEDに対するノーベル賞、なぜ今年だったか?

2014-10-11 09:17:18 | ラジカル

青色LEDに対するノーベル賞、なぜ今年だったか

Cree社が2014年3月に発表した303lm/WのLED素子の資料
Cree社が2014年3月に発表した303lm/WのLED素子の資料
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 赤崎氏、天野氏、そして中村氏による青色LEDの発明については、何年も前からノーベル賞の受賞を期待する声があった。そしてこれまでは、毎年受賞を逃してがっかりする、の繰り返しだった。

 なぜ今年は受賞できたのか。それは、スウェーデン王立科学アカデミーが発表した正式な受賞理由を見ると分かる。受賞理由の冒頭には、「高輝度で省エネルギーにつながる白色照明光源となる青色LEDの発明」とある。これを、一部報道にあるように、「青色LEDの発明」と省略してしまうと、なぜ今年の受賞だったのかが分かりにくくなる。青色LEDの発明の波及効果としてBlu-ray Discなどを挙げるニュースもあるが、間違いではないものの、受賞理由としては少々的はずれかもしれない。

 今年受賞できたのは、既存の照明を凌駕する、高輝度で省エネルギーのLED照明が、まさにこの1~2年で実現可能になってきたからだろう。白熱灯の発光効率は15~20lm/W、蛍光灯は器具込みで60~100lm/W。これに対して、しばらくはLED照明の器具込みの発光効率(器具効率)は蛍光灯と大差がない水準だった。これでは、「20世紀は白熱電球が照らした。21世紀はLEDが照らす」(スウェーデン王立科学アカデミー)とまでは言えない。なぜなら、蛍光灯でもよいからだ。

 LED照明の器具込みの発光効率(器具効率)が100lm/Wを大きく超えるようになったのは、2013年ごろから。一部のLED照明製品の器具効率は2014年前半には140~190lm/Wと急速に高まり、蛍光灯をはるかに超えるようになった(関連記事1関連記事2)。器具効率で200lm/Wに達した開発例も出ている(関連記事)。スウェーデン王立科学アカデミーが触れたように、LED素子としては300lm/Wを超える米Cree社の開発例も2014年になって出てきた。これらの開発によって初めて、「21世紀の照明」といえる段階になったわけである。

 http://techon.jp/article/FEATURE/20141008/381358/?n_cid=nbptec_tecml


京の新名所:青龍殿「青不動」が完成…

2014-10-04 08:12:41 | まち歩き

 

京の新名所:青龍殿が完成…「青不動」開帳

毎日新聞

天台宗の門跡寺院、青蓮(しょうれん)院(京都市東山区)が、東山山頂・将軍塚(山科区)で建設を進めていた新施設「青龍殿(せいりゅうでん)」が完成し、3日、報道陣に公開された。標高約200メートルから京都市街を一望する約1200平方メートルの舞台を備え、約500人収容可能。一般公開は8日から。京都府警の柔剣道場として使われていた大正初期の建築を譲り受けて移築し、日本三不動の一つ「不動明王二童子像」(通称・青不動、国宝)を安置する鉄筋コンクリートの奥殿などを新築した.

桓武天皇が平安遷都の折、この地に和気清麿呂の案内で登られ、下界をご覧になって都を定める決心をされたと伝えられ、その後天皇が都の安泰を祈念されて将軍の像(征夷大将軍の坂上田村麻呂)に甲冑を着けて埋めたと伝えられる。このことは、平安時代初期の鳥羽僧正絵巻の『将軍塚絵巻』に塚の造営の様子が画かれている。