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ちょっといっぷく7 神山と甲山

2008-03-15 12:16:14 | まち歩き

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図1 上賀茂神社のルーツ:神山(こうやま:標高301.6m)(図の上部中央の山)。柊の別れからさらに賀茂川に沿って上流に向かうと右手にトロイデ型の小高い神山が見える。上賀茂神社の北方2kmのところにある。

 

 

 マンションの北の窓を開けると正面に神山(図1)、その右手に京都産業大学の講堂等、手前に上賀茂神社の一の鳥居などが垣間見える。天武天皇6年(678年)に、雷神が上賀茂神社の北2kmにある神山に降臨し、神社本殿に鎮座したと伝えられている。従って、神社の正式名は賀茂別雷神社(カモワケイカヅチジンジャ)と言う。神山には現在でも降臨石があると言われているが、登山禁止区域のため、詳細は不明。Googleの航空写真で調べても登山道や踏み分け道などまったくない原始の山のようである。ただ一箇所、頂上の北東約10mのところに石組みのような物が写っている。これが噂の降臨石か?

  神山を初めて見たとき、即座に六甲の甲山を連想した。標高は306mで神山とほぼ同じ。大阪生まれには、小学校の遠足などでお馴染みである。ルーツは神功皇后にまで遡り、国家平安守護のため、山頂に如意宝珠と兜を埋めたのが始まりとのこと。元来、「神の山(コウノヤマまたはカンノヤマ)」だったと考えられている。1974年(昭和49年)には祭祀用の銅戈(ドウカ)が出土し、古来、甲山が信仰の対象であったことがわかる。このように、形もルーツも名前までも非常に似通っているが、上賀茂の神山は全く秘密のベールに包まれている。


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