救急車のサイレンが先ほども鳴りました。
今日2発目。
一時よりはかなり少なくなったとはいえ昼に聞くのは嫌なものです。
コロナ前は3日に1台くらいでした。
ビフォーコロナ時は、マンションの横を救急車が通り過ぎようものなら血の気の多い同居人は、パタリと食卓に箸を置いてあっという間に玄関でサンダルを突っかけていました。
その同居人がコロナ中は、マンションの横を立て続けに通る救急車のサイレンが怖いと、青い顔をしていました。
『ねぇ、なんだかおかしいよ』
コロナの最中に母親を喪い、弟は永寿通院、妹の旦那は5月に東南アジアから帰国と、気の休まる暇もなかった同居人。
そして緊急事態宣言解除。
第二波が怖いといってまだスーパーは自粛気味。
狭い、でもお気に入りだったスーパーには足を向けません。
第一新聞にスーパーのチラシが一枚も入っていません。
新聞受けから朝刊を取り忘れていることもあります。
チラシロスなのです。
明日あたりからチラシも復活でしょうか。
スーパーのチラシが食卓の隅に畳んで置かれる日が復活するかどうか。
蟷螂は解除は早かったと思っています。
なにしろ感染者や死者数がいい加減ですから。
帰国者接触者相談センターだってまだ健在。
検査を怠る隠蔽体質を続けながら経済最優先で緊急事態宣言を解除したらどうなります。
秋を待たずに第二波に襲われたら、日本経済は腰折れどころか腰砕けで半身不随になるはずです。
拙速な解除は疑問です。
昨日の日経に、『コロナ感染死 把握漏れの恐れ』と、5段抜きの見出しを付けた記事が掲載されていました。
東京23区の2~3月の「超過死亡」が200人以上存在するというのです。
同時期に新型コロナウイルスの感染が確認された死亡者数は都全体で16人。
PCR検査をしていない肺炎死が隠れていて、把握漏れの恐れがあるそうです。
日本の超過死亡の分析結果データの公表はお役所仕事のために2か月遅れ、欧米の迅速な発表と差があります。
4月3日に肺炎死した義母もコロナ超グレーです。
2月半ばに胃婁を造設されている療養入院先から、『両肺真っ白、インフル陰性、抗生剤著効せず』と連絡を受けて駆け付けた時、義母は肩を激しく上下させて荒い呼吸をしていました。
その後義母はひと月余健闘し、最後は『貧血』を起こして死亡。
いま新型コロナウイルスで死亡している人は、ひと月くらい前に感染した介護施設入居者や療養入院していた人の可能性があります。
がんや心筋梗塞、誤嚥性肺炎で亡くなった方の中にも、新型コロナウイルスが関与している死者だっているはずです。
それで日本が新型コロナウイルスを強制力を伴わない、自粛とお願いレベルで抑え込めたと胸を張っていいのでしょうか?
世界だって疑っています。
世界の推測通り、静かに深く人々の間に潜航したウイルスは、第二波の機会を窺っているのです。
無症候性の若者が都会で大量発生しているのです。
そこが怖いところです。
大規模な抗体検査も、この分だと行われる可能性が低くなりました。
蟷螂は全国民の抗体検査を実施し、正確な抗体保持者の割り出しを急ぐべきだと思います。
抗体検査を抜きにして、『抑えた』というのは甚だ新型コロナウイルス様に失礼な話です。
隣の受験生だって無症候感染者の可能性があります。
未知のウイルスとの戦いはまだ始まったばかり、とりあえずの目標は、14日後の感染者数です。
緊急事態宣言を解除し、街に人出が戻って果たして何人くらい感染者が出るかがひとつの目安になるでしょう。
もっとも都がPCR検査を制御している限り、第二波の山は低くなり、その分救急要請が多くなると思いますが。
ほんと、救急車が通るとサイレンに驚いた近所の家で飼っている犬が吠え、子供がヒキツケて泣くので騒々しいったらありゃしない。