今日届いた時計は、騎士の刻印があり、調べたら明治時代に日本に入った商館時計と言うそうで、初耳です。
時計自体はカチ・・・カチと動いていて、精度も1分ほど遅れる程度で、まぁまぁです。
銀時計で0.800と刻されているので、純度は低いようです。
昨年従姉妹に墓仕舞いされた実祖父は、明治時代に当時まだ珍しいガラス問屋を手広く行っていたので、祖父も手にしていた可能性があります。
こう言う歴史を感じさせるものが好きで、早速祖父にご報告です。
動く動かないは別次元、多分実祖父もマニアックな人だったのではないかと思います。
ま、実祖父が一番好きだったのはお金、戦時中に1万円わ国に寄付してあの東條英機から表彰されています。
ただ趣味は高尚で、女性!と土地でした。
『土地は一度手放したら二度と買い戻せない』と言うのが親父のセリフでしたから、実祖父も同じ考え方でしょう。
こともあろうか墓仕舞いした一族は、相続時に強羅の広大な別荘を区に寄付して、長らく区の宿泊施設になっていました。
懐中時計から、実祖父を思い出しました。
蟷螂が4、5歳時に駒込の実祖父の家に行ったら2万円のお小遣いを頂きましたが、当然親父に召し上げられましたっけ。
親父は長らくジュベニアの金無垢の腕時計を愛用していましたが、釣りが好きだったため、潮でやられて最後は三越で『もう直せません』と言われて廃棄処分、蟷螂が20歳の頃にアメ横へ、金無垢のブレスに合う時計を買いに行ったら、当時はクォーツの出始めで、店員から当時10万もするロンジンのクォーツを勧められで購入、パテックが欲しかったようですが、ちょっと手が出なかったようです。
その後親父は緑内障で目が不自由になり、最後はボタンを押すと『今何時何分です』と音声で応える腕時計となりました。
親父と一緒に買いに行ったロンジンは、今、親父の遺影の前に鎮座しています。
ヤフオクでは同型のロンジンの腕時計が1000円で並んでいます。