備忘録

忘れないための頭の中のメモ帳

妖怪の特徴

2024-02-27 00:00:00 | 

源頼光

  • 「妖怪」になると、これは種類が多いので、ちょっと、私も全部は分かりかねるが、まあ、‟人間の持っているおかしな癖”を集めりゃ、全部妖怪ですよ。妖怪の、その性質の一部。それそれ持っているでしょう?

 

  • それから、いたずら好きなので、電気を点けたり消したりもすれば、物を落としたり、音を立てたり。いろいろと「ポルタ―ガイスト」といういわれているもののなかには、妖怪の仕業はけっこう多いですね。

 

  • 力はそう大きくはないんですけれども、人を脅かすのがとても好きですねえ。

 

  • 今は、妖怪が図鑑とかでいろいろ描かれているだろうから、ほかのものもいっぱいいるので、私も全部は知りかねますが。おそらく、妖怪のなかには、「『物念』というものが妖怪になったもの」もあると思われるんですね。

 

  • つくられて百年を超えた物なんかには、「魂が宿る」と言われているものがよくあるので。新しいものはあれですが、古いものになると、「その物自体に魂が宿る」と言われている。

 

  • 例えば、地蔵さんみたいなものでも、つくられて百年もたつと、「何らかの霊的なものが宿っている」というようなことはある。

 

  • そういうことは、小道具屋なんかにはよくあるものだと思うけで、「付喪神(つくもがみ)」みたいなもので、そういう古いもののなかには、ちょっと何かが宿っていることが多い。

 

  • 妖怪の仕事の特徴としては、「基本的に生産性はない」んですよ。だから、何もプラスは生まない。人を脅したり、邪魔したり、堂々巡りさせたり、疲れさせたりすることはあるのですが、「生産性がない」というのが、もう決定的な妖怪の特徴です。

 

  • 「手間はかかる。人は脅す。周りに迷惑をかける。しかし、人類の進歩にはまったく役に立たない」。これが妖怪の妖怪たるゆえんで。

 

  • 生産性はない。これが妖怪の特徴です。

 

『源頼光の霊言』 4「天狗・竜神・妖怪・妖魔」の特徴について


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