使徒言行録
5:40 使徒たちを呼んで、彼らをむちで打ち、
イエスの名によって語ってはならないと言い渡したうえで釈放した。
5:41 それで使徒たちは、イエスの名のために辱めを受ける
ほどの者にされたことを喜び、最高法院から出て行き、
5:42 毎日、神殿の境内や家々で絶えず教え、
メシア・イエスについて福音を告げ知らせていた。
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ガマリエルに説得された議会の人たちは、使徒たちを呼ぶと、
彼らをむちで打ちしたとありますが、
このような行為は本来、ローマ兵以外は許されていないことなので、
これはサンヘドリンの私刑です。
しかし、このようなむち打ちの刑は、少し調べたら分かるのですが、
大抵のむち打ち刑は死ぬまで続けるということで、
死に至らずに止めたことは神の介入であったということです。
そのような危険な刑に会っても釈放されても使徒たちは
「イエスの名のために辱めを受けるほどの者にされたことを喜び、
毎日、神殿の境内や家々で絶えず教え、メシア・イエスについて
福音を告げ知らせていた。」と42節にあります。
このような死に至る迫害にも拘わらず、たえず感謝をもって喜んだことを
使徒の代表であるペテロはその手紙で下記のように述べています。
第一ペテロの手紙
4:13 むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど喜びなさい。
それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びに満ちあふれるためです。
4:14 あなたがたはキリストの名のために非難されるなら、幸いです。
栄光の霊、すなわち神の霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。
こうして律法学者に対して、
このように使徒たちはいささかも屈することなく、
むしろ増々、福音を宣べ伝えていきました。
それがペンテコステの霊を受けた者の生き様です。
最近、森本あんり(注・01)さんが書かれた2冊の本を
福井県立図書館で借りて読みました。
1・宗教国家アメリカのふしぎな論理
2・反知性主義・アメリカが生んだ「熱病」の正体
2冊ともアメリカのリバイバルの真の実態を聖霊の働きを
全く理解できない聖書学者、日キ特有の論評の本でした。
そして正しくアメリカに吹き荒れた聖霊の働きそのものを根底から誤解した
ガマリエル以上の学者特有の姿勢に深い悲しみを覚えました。
これではアメリカのキリスト教を正しく理解できませんし、
アメリカのリバイバルを受け取ることはできません。
このブログで連載している「カミング・リバイバル」(ビル・ブライト著)
を真剣に読んでいただきたいものです。
そうでないとご自身の知性(主義)を正当化し、聖霊の働きを軽視し、
日本に起ころうとするリバイバルを断ち切ってしまうことになります。
それがガマリエルを筆頭とした律法学者たちの陥った罪だからです。
そこから一刻も早い脱出を祈るのみです。
森本あんり(注・01)
1956年10月19日- )は、日本の神学者、牧師、国際基督教大学名誉教授。2022年4月1日より東京女子大学・第17代目学長。男性。神奈川県生まれ。父親は画家・グラフィックデザイナー。東京都立小石川高等学校を経て、1979年国際基督教大学人文科学科卒。1982年東京神学大学大学院組織神学修士課程修了。1982 - 1986年日本基督教団松山城東教会牧師。1991年 アメリカ合衆国プリンストン神学大学院博士課程修了(組織神学)、Ph.D。1991年国際基督教大学牧師、1997年同凖教授、2001年教授、2012年-2020年同大学学務副学長。2022年4月1日より東京女子大学・第17代目学長(任期は4年間)。
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