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アメリカを動かすキリスト教とは何か 81 キリスト教は南半球の時代に 21 アフリカで急成長する福音派 04 オリエンタル正教会が最古の国教会

2021-06-19 04:00:00 | キリスト教国の歴史と現在 韓国
キリスト教とは無縁な国、日本では、

オリエンタル正教会が最古の国教会であることはあまり知られていません。

今日、キリスト教が西欧から南半球に移行していますが、

ここに至るまでも長い歴史があるのです。

まず西欧を形成してきたカトリック教会と決定的に分裂したのが、

カルケドン公会議(第四全地公会議)でした。

そしてその決議を拒絶して成立した諸教会がオリエンタル正教会です。

日本ではこの認識があいまいで東方諸教会、東方正統教会等と呼んでいますが、

東方という文字で南半球,中でも中東が主流だという認識がありません。

まずカルケドン公会議(第四全地公会議)の決議を拒絶して成立しました。

1・アルメニア使徒教会

2・エチオピア正教会

3・コプト正教会

4・シリア正教会

5・エリトリア正教会

6・インドにおける非カルケドン派

7・ヤコブ派シリア教会

8・マランカラ・シリア正教会


このカルケドン公会議は、は451年10月8日から11月1日まで、

小アジアのビティニアの都市カルケドン
(コンスタンティノポリスの対岸、現在のトルコ共和国イスタンブール市のアジア側にあるカドゥキョイ地区)

において行われたキリスト教の公会議のことです。

東ローマ皇帝マルキアヌスによって召集され、

議長はコンスタンディヌーポリ総主教のアナトリオスが務めました。

この会議での争点は、カルケドン公会議において第一の議題は単性論の排斥であり、

両性説といわれる説を採用したのです。

キリストの人性は神性に吸収されてしまったのではなく、

その二つの本性を、混合することも分かれることもなく、唯一の位格の中に有するという思想で、

レオ1世の書簡に基づいて23人の司教により起草されたカルケドン信条が

10月22日第5回の総会で定められたのです。

ここから以後キリスト教は、カルケドン派と非カルケドン派とに二分されることになったのです。

その非カルケドン派をオリエンタル正教会といいます。

主に中東に存在していますが規模は小さいものではなく、

中東など各地域において伝統的な教派の一つとなっています。

中でも1のアルメニア使徒教会は世界で初めて国教とされた教会です。

その教義は合性論の立場に立ち、単性論を否定、両性論もネストリウス派寄りと見做し否認しています。

この単性説は、キリスト論において用いられたキリスト教用語で、

受肉したイエス・キリストが単一の性のみを有するという説です。

ギリシャ語で1つを意味する「mono」と本性を意味する「Physis」という言葉です。

カルケドン公会議で採択され、キリストは神性と人性という

二つの本性を持つという立場(両性説)によって否定された立場なのです。
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