バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

現代の日本教徒の創始者、内村鑑三と無教会 02  

2022-09-01 04:00:00 | 日本教から脱出するにはどうするのか
先回、述べましたように日本教を生み出したのは、まさに内村鑑三その人でしたが、

それを神学化したのは、関根正雄氏でしょう。

カテゴリー「ローマ帝国滅亡の先を見た」で「割礼問題 08」(8/30)にも指摘しましたように

洗礼と聖餐の否定をしてしまった無教会を弁護して


1・洗礼と聖餐は宗教教的エリートの表れ。

2・パウロの批判は肉と霊の対立だ。

3・洗礼と聖餐は信仰におけるエリート意識だ。


と断言しておられますが、私はこのような発言こそ、まさにハビヤンそのものの発想だと思います。

関根正雄氏は東京帝国大学卒であり、世界的な旧約聖書学者で、

しかも旧約聖書全巻を個人訳された極めて優秀な学者です。

ご長男は私と同年代ですが、東京大学名誉教授で旧約聖書学者ですから、

優れた学者なのですがハビヤンなのです。

関根氏の洗礼と聖餐の否定の背後に、山本七平さんが分析した

下記の6項目がそっくりそのまま当てはまるからなのです。


1・自分のその基準に合うものは採用する

旧約聖書学者としての基準がある。


2・脱仏教的な「平家物語」を編纂。

日本教徒特有の個人訳聖書に全力投球された。


3・自分の基準にあわないものを切り捨てる。

自分の信仰を無として捉えたのでそれに合わないものは切り捨て御免。


4・自分がキリシタンから採用していることは保持。

内村鑑三の思想は保持している。


5・そして反キリシタン文書では展開しない。

西欧の洗礼と聖餐を完全否定できない。


6・自分の世界を一度も積極的に提示していない。

キリスト教史のつながる神学の展開は一切ない。


結果的に日本教を生み出した無教会を神学的に裏付けた結果、

ハビヤンになってしまったのです。

ではまた次回から、ハビヤンの言葉に戻り、日本教を焙り出すことにしましょう。


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