イザヤ書
◆ダマスコとエフライムの運命
17:1 ダマスコについての託宣。「見よ、ダマスコは都の面影を失い/瓦礫の山となる。
17:2 アロエルの町々は見捨てられ/家畜の群れが伏し、脅かすものもない。
17:3 エフライムからは砦が/ダマスコからは王権が絶える。
アラムに残るものは/イスラエルの人々の栄光のようになる」と/万軍の主は言われる。
17:4 「その日が来れば、ヤコブの力は弱まり/その肥えた肉はやせ衰える。
17:5 刈り入れる者の集めた立ち枯れの穂/その腕に集めた落ち穂/レファイムの谷で拾った落ち穂のようになる。
17:6 摘み残りしかないのに/オリーブの木を打つようなものだ。
梢の方に二つ三つの実/豊かに実っている枝でも、四つ五つ」と/イスラエルの神、主は言われる。
17:7 その日には、人は造り主を仰ぎ、その目をイスラエルの聖なる方に注ぐ。
17:8 もはや、自分の手が作り、自分の指が作った祭壇を仰ぐことなく、
アシェラの柱や香炉台を見ようとはしない。
17:9 その日には、彼らの砦の町々は、イスラエルの人々によって
見捨てられた木の枝や梢のように、捨てられて廃虚となる。
17:10 お前は救い主である神を忘れ去り/砦と頼む岩を心に留めていない。
それなら、お前の好む神々にささげる園を造り/異教の神にささげるぶどうの枝を根付かせてみよ。
17:11 ある日、園を造り、成長させ/ある朝、種を蒔き、芽生えさせてみても/
ある日、病といやし難い痛みが臨み/収穫は消えうせる。
◆諸国民のどよめき
17:12 災いだ、多くの民がどよめく/どよめく海のどよめきのように。国々が騒ぎ立つ/騒ぎ立つ大水の騒ぎのように。
17:13 国々は、多くの水が騒ぐように騒ぎ立つ。
だが、主が叱咤されると彼らは遠くへ逃げる/山の上で、もみ殻が大風に/枯れ葉がつむじ風に追われるように。
17:14 夕べには、見よ、破滅が襲い/夜の明ける前に消えうせる。
これが我々を略奪する者の受ける分/我々を強奪する者の運命だ。
ダマスコは「見よ、ダマスコは都の面影を失い/瓦礫の山となる。」と預言されていますが、
これまでのダマスコは、世界最古の町であり、歴史上は、まだ一度も廃墟になったことがありません。
昔からずっと今に至るまで人が住み続けています。
しかし、ここでは明確に「廃墟となる」と言われています。
イザヤの時代に起こることではなく、遠い未来に起こることが預言されているわけなのです。
とはいっても、イザヤがこれを預言したのはアハズ王が死んだ年(14:28)であり、
紀元前.715年ですから、それから2700年も経っているわけです。
しかし、何と2012年にシリア内戦が発生し、廃墟とはなりませんでしたが、
問題は山積している首都となっています。
またシリアは、歴史上の多くの局面において
トルコ、イスラエル、イラク、レバノンなどの
地理的・文化的隣国との間で激しい緊張関係を経験してきました。
また、サウジアラビアやカタールを中心とした湾岸地域のスンナ派アラブ諸国とは敵対関係にあり、
これらの諸国は一貫してイスラム過激派を含むシリアの反政府勢力への支援を行ってきたのです。
21世紀に入り、アサド政権は中東地域で対立関係にあった
複数の国家との関係改善に成功したものの「アラブの春」とそれに続く
シリア内戦の影響から多数の国との外交関係が断絶、あるいは疎遠化しており、
国際社会における交流の幅が狭まっているのです。
ある意味では預言の成就なのです。
◆ダマスコとエフライムの運命
17:1 ダマスコについての託宣。「見よ、ダマスコは都の面影を失い/瓦礫の山となる。
17:2 アロエルの町々は見捨てられ/家畜の群れが伏し、脅かすものもない。
17:3 エフライムからは砦が/ダマスコからは王権が絶える。
アラムに残るものは/イスラエルの人々の栄光のようになる」と/万軍の主は言われる。
17:4 「その日が来れば、ヤコブの力は弱まり/その肥えた肉はやせ衰える。
17:5 刈り入れる者の集めた立ち枯れの穂/その腕に集めた落ち穂/レファイムの谷で拾った落ち穂のようになる。
17:6 摘み残りしかないのに/オリーブの木を打つようなものだ。
梢の方に二つ三つの実/豊かに実っている枝でも、四つ五つ」と/イスラエルの神、主は言われる。
17:7 その日には、人は造り主を仰ぎ、その目をイスラエルの聖なる方に注ぐ。
17:8 もはや、自分の手が作り、自分の指が作った祭壇を仰ぐことなく、
アシェラの柱や香炉台を見ようとはしない。
17:9 その日には、彼らの砦の町々は、イスラエルの人々によって
見捨てられた木の枝や梢のように、捨てられて廃虚となる。
17:10 お前は救い主である神を忘れ去り/砦と頼む岩を心に留めていない。
それなら、お前の好む神々にささげる園を造り/異教の神にささげるぶどうの枝を根付かせてみよ。
17:11 ある日、園を造り、成長させ/ある朝、種を蒔き、芽生えさせてみても/
ある日、病といやし難い痛みが臨み/収穫は消えうせる。
◆諸国民のどよめき
17:12 災いだ、多くの民がどよめく/どよめく海のどよめきのように。国々が騒ぎ立つ/騒ぎ立つ大水の騒ぎのように。
17:13 国々は、多くの水が騒ぐように騒ぎ立つ。
だが、主が叱咤されると彼らは遠くへ逃げる/山の上で、もみ殻が大風に/枯れ葉がつむじ風に追われるように。
17:14 夕べには、見よ、破滅が襲い/夜の明ける前に消えうせる。
これが我々を略奪する者の受ける分/我々を強奪する者の運命だ。
ダマスコは「見よ、ダマスコは都の面影を失い/瓦礫の山となる。」と預言されていますが、
これまでのダマスコは、世界最古の町であり、歴史上は、まだ一度も廃墟になったことがありません。
昔からずっと今に至るまで人が住み続けています。
しかし、ここでは明確に「廃墟となる」と言われています。
イザヤの時代に起こることではなく、遠い未来に起こることが預言されているわけなのです。
とはいっても、イザヤがこれを預言したのはアハズ王が死んだ年(14:28)であり、
紀元前.715年ですから、それから2700年も経っているわけです。
しかし、何と2012年にシリア内戦が発生し、廃墟とはなりませんでしたが、
問題は山積している首都となっています。
またシリアは、歴史上の多くの局面において
トルコ、イスラエル、イラク、レバノンなどの
地理的・文化的隣国との間で激しい緊張関係を経験してきました。
また、サウジアラビアやカタールを中心とした湾岸地域のスンナ派アラブ諸国とは敵対関係にあり、
これらの諸国は一貫してイスラム過激派を含むシリアの反政府勢力への支援を行ってきたのです。
21世紀に入り、アサド政権は中東地域で対立関係にあった
複数の国家との関係改善に成功したものの「アラブの春」とそれに続く
シリア内戦の影響から多数の国との外交関係が断絶、あるいは疎遠化しており、
国際社会における交流の幅が狭まっているのです。
ある意味では預言の成就なのです。