太った中年

日本男児たるもの

誰が小沢一郎を殺すのか?

2011-06-12 | weblog

誰が小沢一郎を殺すのか?画策者なき陰謀

非公式権力(官僚、検察、メディア)による小沢氏に対する人物破壊キャンペーン。単に小沢VS非公式権力の対立関係として捉えるのではなく、非公式権力の暴走が国を危うくさせていることを認識するべきだ。例えば、問題になっている福島原発。けして災害ではなく、非公式権力による厄災だ。

佐藤栄佐久・元福島県知事も非公式権力に人物破壊された一人。なぜ佐藤氏が非公式権力システムから狙われたのか?

佐藤氏はもともと原発賛成派であったが、再三にわたる情報改ざん、事故隠ぺい体質に危機感を持ち、県民を守る為に官僚、東電と戦った。知事として当たり前のことをしたまで。ただ、非公式権力は人物破壊キャンペーンを開始した。収賄容疑で東京地検特捜部が逮捕。佐藤氏は知事の座を追われた。控訴審では収賄額ゼロという実質無罪判決が出たが、佐藤氏の人物破壊キャンペーンをしたメディアはほとんど報道、検証することはなかった。小沢氏のパターンと同じである。

非公式権力は、佐藤氏を人物破壊し、知事の座から引きずりおろすことに成功した。官僚、東電は邪魔者を排除した後、安全を無視して原発を推進していった。福島原発は情報改ざん、事故隠ぺい体質が改ざんされず、今回の事態を招いた。非公式権力の人災ならぬ厄災である。

超法規的な非公式権力は、自らの地位が担保されればいいのであって国民の犠牲は必然である。小沢氏は、その非公式権力に立ち向かっている希有な優れた政治家である。彼を失う事は非公式権力を暴走させることになり、我々国民が犠牲になることを覚悟しなければならない。非公式権力は福島原発の様に日本を厄災に導くのである。

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霞ヶ関という権力システムは、山県有朋が作り平沼騏一郎が強化した。それは非公式なもの、すなわち慣習や不文律の上に成り立っている。官僚たちは法律に支配されているのではなく、自らそれを支配しているのである。

人物破壊の手段は、いつもスキャンダルねつ造と、メディアによる徹底的なネガティブキャンペーン、99.9%の有罪を勝ち取る、実質的に裁判官も兼ねる検察による追求である。

国際社会で自立しようにも、日本には非公式的な中枢を支える法的制度、純粋な意味での政府、政治上の舵取りがないため、日本の公式な当局がその無力をさらけ出すのは今に始まったことではない。阪神淡路大震災では適切な対応ができなかった(そして今回の東北関東大震災でも)。

高級官僚は、政治家が新しい方向性を打ち出せないのは経験がないからではなく、日本の秩序維持に必要とされる“正しい姿勢”が欠けているからだというというのだから恐れ入る。

小沢という政治家への「人物破壊」の一連の動きの裏には、ある密約が存在している。
それを取り交わしたのは日本とアメリカであり、その恩恵を受けるのは両国の政治エリートである。
省庁の高級官僚とビジネス界メディア界の幹部からなる日本の政治エリートは、決して純粋な意味での日本の独立を求めようとしない。
それどころか彼らはアメリカ政府が日本に超法規的で非公式な権力システムの存在を支援してくれる見返りに、日本を引き続き米国に隷属させようとしているのである。

日本国民はこれでも今までの様に「しょうがない」というのか。
破壊された国土の映像を見ながら、もう嫌だと思うのは一人ではあるまい。

(以上、アマゾンブックレビューより転載)

日本政治再生を巡る - 権力闘争の謎

昨年9月、日本から離れると日本の政治からも離れ関心も薄れた。でまあ、スマートブロ革命で動画を見た後、日本の政治状況についてのアレコレをネットサーフィンしたワケだが、そこで引っ掛ったのが冒頭の著書。なんとも刺激的なタイトルだった。ウォルフレンの著書については2度目のエントリーになる。

上記リンクを読むとウォルフレンは非公式権力(官僚、検察、メディア)を免疫システムに喩えているところが興味深い。免疫システムとは異物と認識した場合にそれを排除することで、その生贄になったのが小沢一郎である。小沢は山縣有朋が作った官僚機構を解体すると言って政権交代を成し遂げた政治家だから。

霞ヶ関免疫システムの犠牲者は小沢の他、佐藤元福島県知事、鈴木宗男、佐藤優、ホリエモン、植草一秀、村木元厚労局長などの諸氏がいる。鈴木宗男が収監され村木元厚労局長が無罪になったことをつい最近ネットで知った。この差は運でしかない。また、福島原発災禍では経産省の松永次官が標的にされているようだ。

つまりは免疫システムが稼働してトカゲのシッポ切りにより隠然と非公式権力が支配するのだ。

そして非公式権力を解体しない限り菅直人が辞任したところで福島原発災禍は終息しないのである。

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追記

そーいえば高級官僚について以下のエントリーがあった。メシ前の人はクリックしないように。

ラブホの出会い-太った中年


日本のテレビを視聴する

2011-06-11 | weblog

KeyHole TV

先般、jet師範からスマートブロの使い方5daysP200を教えて貰った。スマートブロ革命だ。

これでDSL常時接続と同じことになり、まず日本のテレビが視聴できる上記リンクのキーホールTVを見た。

そして案の定、面白くなかった。日本にいる頃もほとんどTVは見なかったからなぁ。

でまあ、TVの他映画やアニメも視聴できるワケで今ハマっているのがアニメの美味しんぼシリーズ。

TV アニメ 「美味しんぼ」 第15話 「日本風カレー」

「このカレーは失格だよ」

前エントリーなんちゃって日本食クロサワに聞かせてやりたいセリフだった。

それからアニメのハンター×ハンターも見ている。これ何故か好きなのだ。

そんなワケでエントリースタイルもフィリピン生活の身辺記から少し変えていこうと思っている。

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地獄の思い

2011-06-10 | weblog

朝と昼、叔母さんの食堂からご飯+野菜のおかずをテイクアウトして食す。そして晩はご近所ソースメイトで何かを食べながらサンミゲルライトを飲む。で、そのサンミゲルライトもキンキンに冷えていないことがある。

お店スタッフが入れ替わったことが原因で新人にマラミッグ(冷たいやつ)と言っても冷えていないサンミゲルライトの栓を抜いてしまう。そして地獄の思いで飲むことになる。最近はソースメイトも足が遠のいている。

それからこの前大虎に行ったときカツカレーを食べたくなった。カツカレーは日本食でご飯+豚カツ+カレーつー発想はフィリピン人にない。したがってなんちゃって日本食クロサワのカツカレーを試してみることにした。

リゾートワールド2F、なんちゃって日本食クロサワのカツカレー。これを地獄の思いで食したのだ。

ナニが地獄かつーと、不味い豚カツもさることながら、カツの下にある微量のカレーソース。スプーン2杯分程度のカレーソースでドンブリ1杯はあるご飯をどうやって食えというのだ、ええ。フザケやがって。

結局、苦痛を味わいながらカツもご飯も半分残してギブアップ。

そんなワケで日本男児たるものもう二度とクロサワへは行かないと決心した。

しかーし、美人のウェイトレスがいるのよクロサワには、どうしよう。

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耳かきと年金難民

2011-06-09 | weblog

先般、日本から帰国した御存知jet師範からリクエストしていた上記3点セットを頂いた。フィリピンへ移住する際、「あーしまった、忘れた」のが耳かきで、こちらにある日本ショップで探してもどこにもないのだ。

綿棒を使用した耳掃除では耳かきのあの快楽は得られず、悶々とした日々を過ごしていた。

これで耳かきの快楽を再び手にして堪能することが出来た。jet師範、重ねて御礼申し上げます。

さて、床屋の2階へ住み着いて8ヶ月。この街で様々な人と出会ったワケだが、実は日本人となると大学生KAZUとラリーのオッチャンの友人で奥さんの実家があるカビテに住んでいる年金難民の爺さん2人だけだ。

カビテにいるファミリーの誰かが年金難民の爺さんを一緒に連れてオッチャンに会いに来たときオッチャンの紹介で爺さんと会った。爺さんは口数少ない人で、多分、人付き合いが苦手の頑固なタイプなんだろうな。

オッチャンによると勤めていたプレス工場の下請けで爺さんは弟と一緒に小さな工場を経営していた。オッチャンがまだ日本にいるころ義兄が食堂を開店したとき爺さんはフィリピンへ出向き多少の資金援助をした。

そして爺さんはリーマンショックで経営が悪化した工場を弟に譲渡し義兄の計らいでフィリピンへ移住した、つーことだった。爺さんと会ったとき「自営業の国民年金では日本で暮らしていけない」とボヤいていた。

そうだよな、月6万円そこそこではヤッテいけない。爺さんは一人暮らしだから日本にいれば孤独死と特殊清掃のお世話だけが待っている。年金と少子高齢化は日本の抱える政治課題で安心して暮らせる老後はない。

年金難民となってフィリピンへ移住して月6万円でヤッテいけるのか言えば多くを望まなければ充分ヤッテいける。爺さんはおばさんメイドを雇い下半身までは分からないが身の回りの世話をして貰い生活をしている。

爺さんはタガログ語なんて分からないけど、それでも既に2年暮らしている。フィリピンは建前として老人を大切にする国で、なまじタガログ語を学習してフィリピンの嫌な面を知るよりは今のままがいいかも知れない。

それからjet師範から頂いた耳かきで耳をホジホジしながら爺さんはリーマンショックで年金難民になったが今回の震災でも殊更年金難民や年金難民予備軍を多く生み出したんだろうな、なーんて思ったりした。

であるならば、年金難民の爺さんのように人知れず、質素に坦々と余生を過ごすのも一つの知恵だろう。

そんなワケで、プリンスもそろそろ自身の老後を考えなければならない年になったのだ。

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つきあいたい

2011-06-08 | weblog

つ・き・あ・い・た・い

もしもオイラが 偉くなったら
偉くないヤツとは つきあいたくない
 
たとえソイツが 古い友達でも
偉くないヤツとは つきあいたくない
 
オイラが昔 世話になったヤツでも
いくらいーヤツでも つきあいたくない
 
だけどソイツが アレを持ってたら
オレは差別しない Oh つきあいたい
 
Oh つきあいたい Oh つきあいたい
とてもつきあいたい Oh つきあいたい
 
誰かがうしろで あやつろうとする
だからオレは 時々手を抜く
 
だけどソイツが アレを持ってたら
オレは手を抜かない Oh つきあいたい
 
Oh つきあいたい Oh つきあいたい
とてもつきあいたい Oh つきあいたい

Oh Baby 今夜おまえと Oh つきあいたい
深くつきあいたい 狭くつきあいたい

Oh Baby Baby  今夜 Woo つきあいたい
オレは差別しない Oh つきあいたい

(忌野清志郎)

こうしたスコブル天才にアレコレ言うのもナンだが、2コードで成立させたローリング・ストーンズの某楽曲をパクって作った夢見るようなキング・オブ・ロックである。その昔、よせばいいのに吉本隆明は詞について人間関係の本音に充分挨拶を送ったうえで「アレ」を各自当て嵌めればいい、つーようなことを言って絶賛していた。

さて、フィリピーナの「アレ」は金である。「だけど日本人が金を持ってたらピーナは差別しない Oh つきあいたい」のだ。そして女房は言ったものだ「金のない日本人は相手にされない」と。つまりは金の切れめが縁の切れめ。フィリピーナの関心は金しかなく、従って金以外の人間関係について必然的に貧しく希薄なものとなる。

だから父プリンスは娘に金以外の「アレ」を持って欲しいと願うばかりである。

いつも太った中年につきあってくれてありがとう。クリック宜しく願います。ではまた。

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仮永住ビザの申請

2011-06-07 | weblog

Immigration

雨期の合間を縫って仮永住ビザ申請のためイミグレーションへ行って来た。今回は別居中の女房が同行しなければならないが、仕事のスケジュールの都合がつかず先行して行くことにした。というのもプリンスのパスポートは有効期限が1年未満になっていて、申請の際、パスポートの更新が必要かどうか分からなかった。

結果はパスポートの更新が必要だから更新後のパスポートを持ってまた行くことになるのだった。でまあ、今回も盟友ラリーのオッチャンを連立った。マニラのイミグレはイントラムロスつー観光地の中にあり、オッチャンはそこへ行ったことがなかった。つまりはイミグレへ行きがてらイントラムロス見学も兼ねたプランだった。

さて、仮永住ビザ申請に必要な書類を以下、再掲。

 1.パスポート 原本  
 2.パスポートのコピー 各1 顔写真と最終入国のページ
 3.写真 1枚 2インチ×2インチ
 4.NBI クリアランス 1通
 5.健康診断書 1通 検疫局健康診断書
 6.B.I.クリアランス1通 出入国法記録
 7.銀行預金残高証明書 1通
 8.婚姻相手の出生証明書 1通  NSO発行
 9.婚姻証明書 1通  NSO発行
10.子供の出生証明書 1通 NSO発行
11.婚姻具備証明書のコピー 1通
12.離婚証明書のコピー 1通
13.申請用紙 1通 申請書類に公証人の署名が必要
14.申請依頼文 1通 公証人に作成依頼
15.婚姻保証書 1通 公証人に作成依頼
16.預金保証書 1通 公証人に作成依頼

プリンスは先月末までに1、2、3、8,9,10を用意した。これで仮永住ビザ13aの申請が出来る。

テクニカルなことだが、6、13~16は担当弁護士の仕事。3のクリアランス(無犯罪証明)はフィリピン人が出国の際に必要、5、7はあってもなくてもよい。最初、申請窓口へ行かずイミグレ4Fへ行く。

イミグレ4Fはイミグレ内の弁護士事務所が構える。まず、どこでもいいからノックして事務所に入り、スタッフにパーマネント・ビザへチェンジしたいと言えばいい。誰の紹介か、と聞かれたらインターネットで調べたらここが有名だったからと答えればよし。結局、同じ手数料を払うおいしいお客だからね。

プリンスの場合、女房を日本に招聘したときにオーダーした旅行代理店が懇意にしてるイミグレ弁護士を訪ねた。そこで仮永住ビザ申請をした。で、パスポートの更新と用意した必要書類への女房のサインが必要になるから後日のアポイントを取ってイミグレを後にした。すべてが終わったときまたエントリーしよう。

そしてオッチャン楽しみのイントラムロス見学。プリンスは3度目になる。しかし暑くてねぇ、マニラ大聖堂でお祈り後、回りを散歩したらオッチャンは「プリちゃん、暑い、アカン、帰ろうや」になった。

そんなワケでマニラの午後の日射しは有名観光地をも凌駕するのだった。

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見栄と消費性向

2011-06-06 | weblog

デフレとインフレ

デフレとはモノの値段が下がること。モノの値段が下がるとモノの利益が下がる。モノの利益が下がると企業の利益が下がる。企業の利益が下がると給与が下がる。給与が下がると消費が控えられるようになる。

そうなるとモノが売れないのでモノの値段がさらに下がり、というように、デフレになるとデフレスパイラルというメカニズムが働いて経済全体が収縮していく。1990年前後をピークとするバブル経済が崩壊して以来、日本経済はこのデフレスパイラルというメカニズムが働き続け、物価下落と景気悪化がスパイラル的に悪循環していった。

需要と供給で考えればデフレは需要不足、供給過多によりモノの値段が下がる。デフレスパイラルに陥った日本人はモノがいらない。平成16年から去年までの物価下落率は14%だった。5年前100万円の買い物が今なら114万円買える。モノの値段が下がればお金の価値が上がる。明日になればモノの値段が下がるからモノを買うよりお金を持っていたほうが得なのである。

逆にフィリピン経済はインフレであり、GDPも7%台で経済成長を遂げている。インフレは明日になればモノの値段が上がるわけだから今、買い物をしなければ損なのである。フィリピン人はお金があればすぐに使ってしまう。つまり、宵越しの銭は持たない江戸時代の遊び人なのだ。

デフレとインフレはそれぞれ功罪がありどちらが正しいと言えるものではない。ただし、景気は不況よりも好況のほうがいいに決まっている。

(以上、太った中年ホームページのコラムより引用)

自分で書いたコラムを引用するのもナンだが、上記は日本にいる頃記したもの。フィリピンで暮らしてみるとフィリピン人は極めて消費性向が高く、それが見栄によるものであることを実感した。消費性向とは増加したお金を消費に回す割合いのことで反対は貯蓄性向。いつぞや国会質疑で菅直人が消費性向と乗数効果の違いが分からず大恥を晒したことは記憶に新しい。であるから菅直人の脳ミソはフィリピン人に近いかもしれない。

さて、消費性向の高いフィリピン人は隣部屋のチンコに手を添えて寝るミコちゃんがそうであるように、借金してまで盛大なパーティーをする。胡散臭いJがそうであるように、恥も外聞もなく借金を申し込んでまで事務所を移転し備品を新調しようとする。借金してまで見栄を張りたい、また、見栄を張らなければならないのだ。

コラムにある「明日になればモノの値段が上がるわけだから今、買い物をしなければ損」とする合理性など、見栄っ張りのフィリピン人には微塵もない。貯蓄性向の高い日本人からすれば借金してまで見栄を張るフィリピン人の国民性にただ唖然とするばかりだ。そして借金は見栄っ張りフィリピン人の生きがいなのである。

そんなワケで日本男児たるもの貯金をしよう。クリック宜しく頼んます。ではまた。

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モグリの商売

2011-06-05 | weblog

ACR I-CARD

そういえば仮永住ビザへの変更に伴ってACR I-CARD(外国人居住登録証身分確認カード)の発給取得をしなければならない。このカードは女房が日本に滞在したとき取得したエイリアン・カードに相当するもので例えばフィリピンパブへ警察が踏み込んだ場合、エイリアン・カードを取得していないフィリピーナはそのまま強制送還されるに等しい性格を持つ。したがってACR I-CARDがなくてフィリピンで商売をすると不法就労にあたる。

但し、ACR I-CARDがあってもほとんどの業種は労働許可や営業許可がないと不法就労になる。日本人はもちろん外国人であるからフィリピンで何か商売をする場合、多くの規制がある。それらの資格、許認可を経ないで何か商売をすれば違法行為として密告され当局に摘発される、と思っていたほうが用心であり無難だ。

プリンスは床屋の2階へ住み着いて米屋を開店したワケだが、このとき女房に出資する形で不動産の契約から営業許可まですべて女房の名義で行った。大家には契約の際、プリンスのバリックバヤンビザは観光ビザに属し、違法行為になることを説明した。フラリとこの街にやって来てタダでさえ目立つ日本人が商売したらすぐさま噂になる。実際にそうだった。また密告が疎ましい。密告には報酬があり、ワイロ社会の温床にもなっている。

先日、床屋のお客で日本人の旦那さんがいるグレンダが友人Jを連れて訪ねて来た。Jは二度目になる借金の申し込みをした。事務所を移転したのでお金が必要、グレンダも助けて欲しいという。2人ともツラの皮が厚い。

Jは30年間日本にいて日本語を流暢に話すから断るのもある意味で楽。事務所移転で机、椅子、ソファを新調したいから金を貸せという。借金してまで見栄を張るフィリピン人の特徴だ。備品を買う金もないのか、と言えば、取引先の小切手があるつーから、期日まで待てばいいだけなのだ。グレンダには日本人の旦那さんからお金を借りてJに貸してあげれば、と言えば返事はない。これで帰えるのかと思いきやまだ食い付いてくる。

Jはまたまた輸入販売会社へ出資して欲しいと願い出る。米屋を閉店して金はないと言っても聞こうとしない。仕方ないので外国人は業種によって出資が規制され、出資出来ない場合もあることを伝えると、個人の会社だから大丈夫と答えるではないか。小切手の個人名も気になったので詳しく聞けば、会社の登記なんかしていない、営業許可も取得していないモグリの商売だった。商売はモグリでするものと考えているのだから驚いた。

モグリの商売、投資話、儲け話は不法就労の斡旋になるとJとグレンダに説明した。2人ともよく理解してないようだった。さらに、プリンスがこの場合密告ではないが不法就労の斡旋で迷惑していることを当局に相談すればモグリの商売は脱税を伴うので摘発の対象になることを教えた。これでやっと2人は引き下がった。

今回話をして分かったのはJとグレンダは詐欺つー犯意、悪意を持っていたワケではない。儲け話をしに来ただけなのだ。そしてモグリの商売が違法である認識はなかった。フィリピン人ってこの程度なんだろうな。銀行は決算報告と納税証明があれば事業用資金の融資を受けられる。日本と同じだ。胡散臭いJは銀行融資なんて眼中になく、正規の手続きを踏んで商売をする気はない。商売が上手くいけばそれが損であることも分からない。

そんなワケでモグリの商売には気をつけよう。更新の励みになるのでクリック宜しく頼んます。ではまた。

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そんなもんや

2011-06-04 | weblog

ハンハイ

先日、花の写真を撮っていたら、平民さんでしょうか?と声をかけられて、そうですそうです、ほうほう、平民さんはペンタックスですか、はい今日はペンタックスとシグマです、いつもはリコーも持ってます、みたいな感じでしばらく立ち話をする事になり、別れ際にじゃあせっかくですから、という事でお互いの記念写真を撮りあった。相手は中判のフィルムカメラを持っていて、撮られている間、やはりデジタルとは時間の流れ方がぜんぜん違うな、というような事を僕は考えていた。雨上がりのやわらかい光の下で僕と撮影者と、三脚に立てられたカメラを結ぶ三点には、ゆったりとした時間が流れている。そしてようやく生み出された一度のシャッター音を聞く間に、僕は連続して九度のシャッターボタンを押していた。このデジタルとフィルムの時間の流れの違いはどちらが優れているとか優れていないとかいう話ではなくって、単に違いが違いとしてここ(僕たちのかまえているカメラとカメラの間)にあるという感じで、とてもおもしろい。さらに大雑把な言い方をするならば、僕たちが違うということはとてもステキなのだった。帰り道、自転車をこぎながら、そういえば酒を飲まなくなってからの自分は、もともと苦手だった人付き合いがさらに苦手になってしまっているような気がずっとしていたのだけど、とりあえず相手のコップと自分のコップになみなみとアルコールを注ぎ、やあやあどうもどうもとか言いながら二つの杯をかち合わせていたあの頃の、人間に対する気易さを、ふと懐かしく思ったりもして、あの気易さ、乾杯の魔法をもう一度手にいれる事が出来たらな、とコンビニの前に自転車を止めながら、思った。店のドアを開け一直線に冷凍庫の前に行き、アイスクリームを選びながら、でもその気易さは何も酒の入ったコップを持たなくっても、自分がいま首からぶら下げているカメラを使ってでも手にする事が可能なんじゃないだろうか?というささやかな予感がこみ上げてきて、そう感じた後で下を向くと無骨なペンタックスがいつもよりたのもしくも見え、僕はレジに向かう。カンパイ、ほんの数年前まで、どこかの誰かと僕との間に確かな感触で響いていたガラスコップの擦過音のようにシャッターをきりたい。乾杯。それから僕はコンビニを出て自転車に鍵をさし、封をあけたジャンボチョコモナカを口にくわえたまま「ハンハイ」と声に出してみる。ハンハイ、西日が射す空の、飛行機雲が伸びて行く方向に僕の部屋があった。クラクション。パチンコ屋の音。学校帰りの高校生たちの笑い声。流れる景色。汚れたペダル。空き缶。煙草の吸い殻。こわれた右のブレーキ。さかりのついた猫。空に舞うビニール袋。ヒナゲシの花。駐車場に止められた軽トラックの割れたテールランプ。まったくクソみたいに重っ苦しい毎日。ハンハイ、タフに生きて行く僕たちと、ひんまがった信号機、のしかかってくる空、ハトの死骸、雨上がりの虹、涙が出そうだよ、汚れたペダル、こわれた右のブレーキ、出会ったすべての物たちと、遠くで暮らす見知らぬ人たち、咲きかけの紫陽花、瓦礫に眠る魂、シャッターのおりた魚屋、ガムのついたペダル、みんなの孤独に。

(以上、平民新聞より転載)

この散文に打ちのめされた。平民新聞は時折信じがたいほど秀逸な写真や文をエントリーする。

それにしても「ハンハイ」って何だろうな、まあいいか。乾杯。平民新聞に。

さて、エントリータイトル「そんなもんや」は関西弁を話すラリーのオッチャンがフィリピン人やフィリピン社会を語るときの口ぐせ。「フィリピンなんてそんなもんやでぇ」、そやさかい「アカンなぁ、諦めい」となる。

つまりフィリピンで暮らすには諦観が必要で、それがないと怖ろしくストレスが溜まるのである。

いや、諦観してもストレスは溜まる。一歩外へ出れば、トライシクルや車の騒音と排気ガス、辺りかまわず鳴らすクラクション。タクシーに乗れば乱暴な割り込み運転、交通渋滞。そして雲助ドライバーから「もっと金よこせ」とタカられる。「そんなもんや」と思ったところでイライラは解消できない、募る一方なのだ。

そんなワケでストレス解消薬サンミゲルライトは欠かせない、つー酒飲みの言い訳をしたかった。

フィリピンは雨期に入った。昼下がり、小雨が降る中飲むサンミゲルライトもまた格別の味わい。

乾杯。フィリピーナから虐げられた日本男児に。

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SIMフリー

2011-06-03 | weblog

SIMカード

エホバの証人伝道者からドコモのSIMロック解除(SIMフリー)はどこで出来るのか問い合わせのメールが来た。プリンスはテクノロジーに疎く説明しづらいのでSIMがわからない人は上記リンクを参照。で、マカティのシネマスクエアでドコモのSIMフリーをした、料金はP1000、つーことを伝道者に返信した。

シネマスクエアへ行けばOPEN LINEの看板があり、そこで大体SIMフリーが出来る。但し、機種によっては出来ないものもあり、また法的な問題もあるから自己責任つーことも補足してメールした。

昨年9月、マニラへ到着した翌日プリンスはドコモの携帯をシネマスクエアでSIMフリーして、フィリピン最大手の通信会社スマートのSIMカードを入れた。が、その後女房の実家へ行くとそこはスマートのエリア外で約1ヶ月間まったく使用できなかった。そしてマニラへ戻って暫くすると何故かまた電波圏外になった。

それからバッテリーチャージしてもすぐ電源切れになった。やはりSIMフリーをすると問題が起きるのかと思い、仕方ないのでサムソンの中古携帯を買って使用した。しかし、文字入力の方法が違うためjet師範から学習したものの使い勝手が悪い。使い慣れたドコモの携帯がいいけど使用不能。困った困った、となった。

そこでワンちゃんの登場。なんでもワンちゃんの知り合いで携帯電話の天才がいるつーことでそいつに修理を依頼したらドコモの携帯は完璧に復活して現在に至る。そんなこんなでSIMフリー以降思わぬ苦労したのだ。

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gooブログの不具合で一時広告が表示された。「広告を表示しない」に設定して個人的な趣味でブログをやっているから不快な思いをした。で、「フィリピーナと英会話」つー広告をついついクリックしてしまった自分が情けない。そういえば毎日生でフィリピーナと英会話やタガログ語会話をしているのだった。ではでは。


新天下yakiMIX

2011-06-02 | weblog

Hobbies of Asia

上記リンクにある気になる焼肉屋へ行ってきた。

1人で焼肉を食べるのもナンなのでラリーのオッチャンを誘って行った。

メニューはバイキング形式の食べ放題。

5時までのランチタイムはP499

それ以降はP580

食べ残すとP699

ランチタイムは入り口で行列ができるくらいの盛況ぶり。

焼肉以外は韓国料理と日本の巻すしと刺身。食べ放題の刺身は避けた方がよい。

焼肉のネタ。

では焼肉開始。

食べ放題のUSビーフは怖ろしく質が落ちる。

お付きで焼いてくれたギャリー嬢(リベルタッド在住、彼氏なし、年齢は秘密)。

気立てのよい娘さん。焼肉がことのほか不味かったので唯一の救いだった。

大阪人であるラリーのオッチャンは焼肉好き。しかし、期待ハズレ。

総じて失敗だった。フィリピン人の行列を信じるなつー教訓を残した。

これなら料理は劣るけど火鍋食べ放題でフットマッサージ、サウナのウェンシャP680がよい。

若しくはとんこつラーメン源屋、チャーハン+ギョーザのほうがよかった。後悔先に立たず。 

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女には2つの口がある

2011-06-01 | weblog

胃薬クレミルSタブレットのスーパーズーム。飲み過ぎた翌日はこれが欠かせない。

さて奥さん、エントリーテーマはラリーのオッチャンの名言。オッチャンの奥さんもプリンスの女房同様口うるさくて、現在、次男、次女と同居、奥さんとは別居中なのである。週一でカビテにある奥さんの実家に子供たちと戻るのだが、そこでも奥さんと部屋は別々、ほとんど口をきかないそうだ。プリンスと同じだな。

そして何故女は口うるさいのかオッチャンに聞いたところ「なぁプリちゃん、女は口が2つあるやろ、それで口うるさいんや」「体がそうなっとるから諦めい」。そうか、口うるさいのは女の身体構造の問題だったのか。口うるさい女房が出会ったときのような物静かな女性に戻るなんてことはもはやあり得ないのである。

その口うるさい女房とも暫く会っていない。子供をダシに使って会いに来ては我侭勝手な振る舞いをすることに嫌気が差した。先帝を人質に捕り憲法を押しつけた米国の横暴さに匹敵する。日本は米国の属国であるが、プリンスが女房の属国になることはない。で、女房はマカロニバーで数多き女と会ったことにも嫉妬している。

別にプリンスがナニしたワケでもなく向こうから勝手に言い寄って来ただけであるが、女房は話を詮索したマカロニにも立腹したようだ。ラリーのオッチャンによればフィリピーナは大体そんなもんやつーことだった。

なんにしろマカロニバーで出会った女は所詮日本人金持ち幻想に囚われた金目当ての女に過ぎない。

「女には2つの口がある」ラリーの法則に従えば、金目当ての女はまず、下の口をエサにして上の口で言い寄って来る。そして上下の口のコンビネーションによってフィリピーナにハマったピン中オヤジはケツのケまでムシリ取られるつー構図。この基本構図をベースに描かれるのが美人局。構造的に美人局事件は起きるのだ。

プリンスはマカロニバーでラリー2つ口の法則を武器に言い寄って来る女にはプリンス左手の法則で対抗する。プリンスは見た目は若く見えるらしいが、もう50のおっさん、下半身は元気がない。下の口よりサンミゲルライトがいいと科学的な根拠を述べる。まあ日本男児たるものイザ鎌倉。セルナンバーだけは聞くけどね。

しかし狭い街、タダでさえ目立つ日本人がナニかすればすぐさまチスミス(噂話)の餌食になる。

そんなワケで2つの口がある金目当てのフィリピーナには気をつけよう、ではまた。

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