町のセンターにある叔父さんが経営するレストランで弟22の彼女ライカ嬢16と初対面。
なんたってハニカミ屋のライカ嬢はまだハイスクールで未成年。
であるから弟22にソクソク(SEX)は法に抵触するので中田氏しないよう注意した。
で、できれば同級生の友達を紹介するようライカ嬢に伝えた。
義兄としての責務を果たした後、話題になったのは「レストランとは」つー呼称の問題。
叔父さんの店は町のセンターにある唯一のレストランとして有名だ。
ところがその料理はトロトロ(簡易食堂)と同じで作り置きなのである。
オーダーを受けて料理を作るのではなく、作り置きした料理を選ぶスタイルなのだ。
「ならばレストランではなくてトロトロが正しのでは?」と疑問を呈した。
妻が答える。。
「オーダーを受けて料理を作るのならベンダー(屋台)にだってある。」
「ベンダーをレストランとは呼ばない。」
「広い店内とテーブルに椅子、給仕がいるからベンダーやトロトロではない、ここはレストラン。」
妙に説得力のある妻の解答に一同納得。他のない高級感のイメージで差別化するのがレストランなのか。
そうこうしていると店主の叔父さんが登場、2年ぶりの対面だ。
叔父さんは弟22に中田氏しないよう注意した後、できれば同級生の友達を紹介するようライカ嬢に伝えた。
なーんてことはウソで、叔父さんはトロトロのウンチクについて語った。
「正しくはトゥルトゥル。トゥルは牛の角、つまり2本の牛の角を店頭に飾ったのがトロトロの始まり。」
「トロトロはトゥルトゥルが庶民でも利用できるよう簡素化してそう呼ばれるようになった。」
そして話題のレストランの呼称について明確に回答した。
「オレの店は町で唯一のレストラン、何故かって?」
そう言うと叔父さんは壁に飾ってあるお店の垂れ幕を指差した。そこにはレストランと書かれている。
「オレがレストランって決めたのさ」
「ビコール料理はフィリピンNo.1だ。ワッハッハッハッ」
高らかに笑い声を上げて叔父さんは厨房に消えて行った。
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