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100年予測

2009-11-22 | weblog

『100年予測』著者フリードマンによる本の紹介

100年予測

「影のCIA」と呼ばれる情報機関ストラトフォーの創立者でCEOをつとめる政治アナリスト・フリードマンが予想する衝撃のこれからの世界は……。

・アメリカ・イスラム戦争は近く終局をむかえる。
・勢力を回復したロシアは、アメリカと第2の冷戦をひきおこす。
・アメリカへの次の挑戦者は中国ではない。中国は本質的に不安定だ。
・今後、力を蓄えていき傑出する国は、日本、トルコ、ポーランドである。
・今世紀半ばには、新たな世界大戦が引き起こされるだろう。その勝敗を左右するのはエネルギー技術であり、宇宙開発である。
・そして、今世紀の終わりには、メキシコが台頭し、アメリカと覇権を争う。

地政学の手法を駆使してフリードマンが見通す未来は、一見荒唐無稽に感じられても合理的で、的確な洞察力を感じさせる。示唆に富む未来覇権地図がここに描かれている。

(以上、内容紹介)

ブックオフで立ち読みしただけだからアレなんだけど、今世紀もまた米国は米国人気質によって戦争をするだろう、しかもそりゃハイテク宇宙戦争つーのがインパクトあった。本書が今年の初め米国でベストセラーになったのは、世界不況の最中の米国にまだまだ戦争するぜと希望を与え、大風呂敷を敷いてハッタリを咬ましたからだろう。まあ、未来なんてお釈迦様でも分かんないから買って真剣に読むこたぁねーなと思った。

大体100年予測なら皆死んでる。誰も検証不可能だという着眼がいい。

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未来予測っていえば今年3月、以下のフランスのシンクタンクLEAP/E2020が話題になった。

(以下、やまはFXより引用)

 

2009年4月~7月

・中国、日本、産油国の米国国債を買う能力の喪失、FRBによる米国債直接購入。

・米国大企業(GMとクライスラー含む)の倒産

・ポンドの崩壊およびIMFとEUの英国デフォルトへの干渉

2009年8月~10月

・ドル崩壊・米国の金融システム、政府のすべてのデフォルト

2009年11月~2010年3月

・日本における民主党政権の樹立

・共通課題の喪失によるG20の継続中止、米国における失業率20パーセント越え、

・アメリカ、州政府から連邦政府への納税不能(テキサス・カリフォルニア等)、州同士の激しい内戦に突入

・欧州の大都市における毎日のデモと暴動

・中国における各地からの労働者の日々の暴動

・予算カットによる米軍の海外の半分以上の拠点からの撤退開始

・アフリカからの大量の飢餓難民の欧州への流入、欧州崩壊 欧州の生活水準、2008年比20パーセントのダウン

2010年4月~2014年4月

・世界的な食料、薬品、機械部品、エネルギー等の不足

・ロシアの辺境部の問題発生による非常事態・ウクライナが分裂

・米国における2008年比GDPの30パーセントダウン、生活水準の50パーセントダウン

・イスラエル、イランへの核攻撃開始。

・世界的産油能力の喪失・中国、日本、韓国のアジア連合の創設

・台湾の中国併合・アジア連合が米国西海岸の州と特別な条約を結ぶ

2014年以降

あたらしい枠組みを作ろうとするリーダーのもとで一部の大国が力をつける(「弱肉強食」の状態となる)

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危機を煽るオーソドックな手法。未来予測の問題は今年4月~10月の予測がドッ外れていてもそれを検証しないってこと。2009年11月~2010年3月の「日本における民主党政権の樹立」は笑えた。LEAP/E2020は総選挙日すら知らないつーことだ。ネットで誰も疑問に思ってないことがコワイ。細木和子と同レベルと言ったら和子さんに失礼。彼女は日本の伝統的な価値感を主張していた。LEAP/E2020の予想は資本主義へのルサンチマンによるエートスの歪んだものだから「逆神」森田実と同類。従って今後世界経済は徐々に回復していくのかな。

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中国の対米スパイ活動活発化=軍事・経済情報狙う-議会諮問機関(時事通信) - goo ニュース

米議会の諮問機関、米中経済・安全保障再検討委員会は21日までに、中国の米国に対するスパイ活動が活発化していると警告する報告書をまとめ、議会に提出した。

報告書は「中国情報機関が対米情報収集活動を強化し、(その手口が)より巧みになっている」と米情報機関が分析していることや、2007年から08年にかけて連邦捜査機関が立件した軍事機密にかかわる不正輸出先が、イランに次いで中国が2番目に多いことなどを理由に挙げている。

また、協力者をつくる手口として、「ロシアの情報機関のように勧誘する相手の弱点を突くのではなく、親中的な感情を利用する傾向がある」と指摘。米政府職員や中国の研究者に接触し、協力者に仕立てるケースが目立つと警告している。

(以上、時事通信)

未来予測よりも今やっているスパイ活動の方が面白い。


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