新妻の母親の実家へ行った。そこはレガスピのアパートから車で１時間、父親の実家の中間にある農村地帯。やはり、日本版「のどかな農村」とは少し違っていた。
田園の中にある母親の実家は農家。この建物がメインの寝室、居間と応接間。
ライフラインである電線の２つのメーターから推察すれば二世帯が広い敷地にあるだろう。ところが、建物が共同の炊事場、食堂、家畜小屋、と多数点在していて、しかも出会った人が２０数名だからどのような家族構成になっているか判別不能だった。
敷地と建物は鬱そうとした木々と悪臭を放つドブ川の横にあった。
竈（かまど）は炊飯、調理用とバーベキュー用の２種類があった。
豚が子豚を入れると計７頭飼育されていた。最初は養豚ビジネスかな、と思ったら実はこの農家の食用だった。こいつはもうじきバーベキューであの世行きだよ、ブヒッ。
フィリピンは闘鶏が盛んで専用のテレビ番組まである。首都マニラの住宅街でも軍鶏はよく趣味で飼われている。この農家も趣味で飼っているものは足にヒモをつけている。コイツはヒモなしだから自給自足の農家、今夜のおかずのバーベキューだ。
さて、最後は問題の犬。前エントリーでフィリピン犬写真家の泰斗デジガンセンセイが鋭いコメントを発せられた。フィリピンでは犬を食べる食文化がある。そして、この自給自足農家で飼われていた動物は豚、シャモ、ニワトリ、犬である。しかもシャモで明かしたようにペットと食用の２つの用途がある。犬に首輪の区別はない、どう判断するのか。下の犬の表情を見ると胸がシメつけられる思いがする。
コレを最後にフィリピン犬写真を卒業することにした。
一杯やりましょう。
その後のこと、いろいろと”つまみ”にしたいです。
ところで中国韓国らとちがって、フィリピンには決まった食用犬というのはいないようです。
農家なんかでも、好きで食するひとと、そこにいるから無料だし、ということで食べる人がいるようですが、１０年くらい前までは普通にレチョン屋さんのメニューにバブイ、マノック、バカ、犬とあったとMMさんが言ってました。
ところでね、世の中なんでもそうでしょ。
パチンコやってる人ってなんだか趣味もない無知無能な肉体労働者だろう、とか思っていたけれども、やってみたらそれなりに面白かったりするように、きっと犬食も食べたことの無い人にはわからない旨さがあるんだろう、こう考えるのが筋だろう。
しかし、フィリピンに長くいる先輩らに聞いてみると、全員が全員、いぜん知らなくて、とか、騙されて食ったことがあるが、いや～まずいね、という答えですね。
それなら普通に豚かって食えばいいのにな、って、その豚代があれば苦労しないわけですねここフィリピン。
＞フィリピンには決まった食用犬というのはいないようです。
ここがポイントですね。比人は気が向いたら笑顔で旨そうな犬を食っちまう野蛮な民族です。
オレの前妻のお袋さんの田舎(同じくビコール)や凸凹ババエの田舎なんかは山猫旅行記で載せた写真と同様、木の柵に囲まれたような小屋だったからね......
しかし、絶対にそこの経済圏に手を加えてはいけませんよ!!
よくタイムマシンのルールで過去に手を加えてはいけない....というのと同じ理論です(爆)。
ところで、犬は昔食いましたよ....
デジガンちゃんが書いてる通り「まずい」.....
で、どうしてあのまずいのを食うか...と言えば、極安のジンを回し飲みしてる時にブルータン(つまみ)が無い....金も無い....しかしブルータンが食いたい....近くに犬が寄ってきてる....コイツを食おう!....という訳です(爆)。
ちなみに、肉が不味すぎなので、大抵はアドボにしますね....普通に煮ても肉が硬すぎて筋だらけなので、肉が崩れる位煮込むんですが、激マズでした...
今回はセレモニーはいろんなことがありましたが、
最終的にbibblyさんのダンディズムを垣間見た思いがします。
なかなか本音を語らないbibblyさんですが、なかなかカッコよかったですよ。
ゆっくりと一歩ずつ石橋を叩いて渡って幸せになってください。
またのお越しをお待ちしてます。
帰国しました。来月もまた宜しく頼も～す。