太った中年

日本男児たるもの

政治と金の問題

2010-03-27 | weblog

以下、田原総一郎と細野豪志の対談の一部を掲載

*

田原 それはね、小沢さん、認めますよ。評価しますよ。この間の衆議院選挙で、小沢さんほどね、全国を細やかに回った人はいないですよ。 その新しく立候補した候補者に全部つきそって教えてあげた。ぼくはそういう意味じゃ、民主党の選挙のプロ、最大のプロは小沢さんですよ。

細野 はい。自分の反省を込めて申し上げますと、例えば私は静岡県ですが、県内はわれわれ何人かキャリアのある人間が、 若手を含めてめんどうみる、あるいはお隣の神奈川県は神奈川県、愛知県は愛知県でそれぞれが面倒をみて、 ほんとに弱いところだけ党として集中してやるというかたちをとっていれば、小沢幹事長があんなにお金を集める必要なかったんですよ。

田原 そこなんです。

細野 秘書を何十人も雇って派遣をする必要は、われわれに力があったら必要なかったはずなんですよ。

田原 そうです。それをね、民主党の中から「小沢さんは金を集めてけしからん」と批判するけど、何言ってるんだと。 あなたたちがだらしないから彼がやらなきゃならなかったんでしょう。それはありますよね。

細野 ええ。小沢幹事長が、ほんとはみんなが背負わなきゃいけない荷物を一人で背負ってきたというのはある。それは身近に見てますから、私はそういう面であまり安易に小沢幹事長を批判する気にはならないんです。

*

昨年の西松事件以来、マスコミによる反小沢キャンペーンに便乗、小沢批判をしている田原総一郎は論外として、小沢さんが批判される政治と金の核心は集めた金を何に使ったか、だ。上記によれば小沢さんの場合は民主党議員へのモチ代、政治活動費に集めた金を使った。したがって前回衆院選で金も人もない大量の新人議員を当選させ民主党は歴史的な政権交代を果たすことができたのである。細野豪志のように自らの非力を自覚している議員ならともかく救われないのは小沢さんに距離を置いて政治と金を批判する議員たちだ。

そんなことを踏まえて以下、フリージャーナリスト岩上さんのツイート。

*

史上初めての官邸におけるオープン記者会見。その高揚感もひかないうちに、また新たなミッションが! 急にまた、アクセスから連絡。今日、出てくれと。ゲストはなんと、あの生方民主党副幹事長。1対1です。マスメディアが、こぞって生方擁護、というより、小沢バッシングに走った異様を突きます。

続き。行動の動機を、新聞の世論調査に還元する生方氏の話を聞いて、そういう幼稚な理屈が大手を振ってまかりとおる世の中にしたのも、結局は新聞なのだなと、今日の歴史的な首相会見のオープン化と重ね合わせながら、新聞の権力の濫用がどれほどこの国をゆがめているのだろうと、慄然としました。

生方氏に怒るような気持ちはないけれど、ただただ「残念」な人、と思う。小沢氏は、「いやな感じのする「ワンマン上司」だろうが、1対1で話せないから、と言って、いきなり新聞記者に不満をぶちまける? 録音をとって、外部に流す? そういう人と、一緒に組んで仕事ができるだろうか?

もし、古巣の読売の社員として、ナベツネさんの独裁が気に食わないからと、同じことをするか、という問いかけは、見事にスルーされました。聞いていた方々は、気付かれただろうか? 生方氏が、小沢氏とナベツネ氏の権力のどちらを真に恐れているかを。小沢氏は怪物ではなく、叩きやすい手頃な人物。

手法だけでなく、動機も残念。党内で自由にものが言えないとか(言いたければ、言えばいい。殺されるわけでなし。言論の自由とは、もともと命がけのものだったはずだ)、党内事情優先の話で、国民生活や、重大な公益にかかわる話ではない。それを私が指摘するまで、ご本人が気づいていた節がない。

言論の自由も大事だが、政治家は、言論の覚悟も求められるはずだ。政治家には、「政局をつくる自由はある」と、私は言ったが、「そんなつもりはなかった」だなんて…。政治家なら、真の意味で勝負を挑め、と言いたい。後半、脱力していた時、なぜか亀井さんの顔が浮かんだ。天と地の差だな、と。

*

>党内事情優先の話で、国民生活や、重大な公益にかかわる話ではない。

>それを私が指摘するまで、ご本人が気づいていた節がない。

小沢さんに距離を置く民主党議員たちに是非とも考えてもらいたいものだ。

*

タイトルを変えた。生方はもういいや。