最期まで奔放で。

SLを 観に行かんとした 父はいま
高崎の空 巡りているか
（とど）

※ 2011年9月21日 作歌

喩えじゃないんだね…

骨壷に 父の面影 重なるは
幻でなく 実感である
（とど）

※ 2011年9月21日 作歌

こんな時だけ呑んじゃってね…

骨になりし 父を伴い 帰り来て
夕餉に呑める ビールの苦し
（とど）

※ 2011年9月21日 作歌

お坊さんと喧嘩した父が悪いとはいえ。

仏式の 望み叶わず 骨箱に
十字張られた 父の心地は
（とど）

※ 2011年9月21日 作歌

眼に焼き付いて離れない…

うすら開く瞼にのぞく瞳孔の翳りは店に並む魚（うお）のごと
（とど）

※ 2011年9月21日 作歌、2020年7月1日 改訂。