京大植物園TODAY

京都市左京区の京都大学北部キャンパス内にひっそり佇む現代の杜、京都大学理学研究科附属植物園の日々の風景を紹介します。

『きのこの生える京大を』(京大広報 No.613)

2006年07月14日 09時02分18秒 | Weblog
2006年6月発行の京大広報613号に、永田和宏再生医科学研究所教授によるエッセイ「きのこの生える京大を」が掲載されています(2182頁)。この中に、京大植物園の「キヌガサタケ」について触れておられますので、ご紹介したいと思います。

『京大のキャンパスにもいろんなきのこを見かけた。…中略…理学部植物園の竹やぶには、真っ白の見事なレースのスカートをはいたキヌガサタケが出る。あこがれのキヌガサタケにはじめてまみえた時は、一人だったが、思わず声が出てしまった。中華料理で珍重されるツーソンという食材になる。

                  …中略…

こちらが忙しくなりすぎて、きのこパトロールが出来なくなった所為か、京大できのこに出会える機会がずいぶん少なくなったように思う。しかし、ひょっとしたら京大の土地利用が効率的になりすぎて、きのこの生える余裕がなくなったのかもしれない。だとしたら、残念なことである。』

(永田和宏「きのこの生える京大を」京大広報 No.613; p.2182より抜粋・引用)