京大植物園TODAY

京都市左京区の京都大学北部キャンパス内にひっそり佇む現代の杜、京都大学理学研究科附属植物園の日々の風景を紹介します。

7月13日:夢見る婆娑羅。

2006年07月13日 18時13分13秒 | Weblog
『政治なんて、どうせ誰かが、その結実(しる)を吸い上げると、自分に都合がいいように他人を迫害するだけや。遊びはちゃうで。どんな権力者にも邪魔出来ない自由がある。』

(香川晴男「ばさらの夢」『泰ちゃんー高瀬泰司追悼集ー』1991年所収より)

7月13日:茸と曝首(しゃれこうべ)。

2006年07月13日 17時24分06秒 | Weblog
『…「ばさら」の首と私が旅を続けてゆくと、一人の魂が自分はいかに偉かったかと演説をしていた。その魂の耳には次の魂の口が喰いつき、また次の魂の口には、次の魂が喰いつく。先頭の魂の演説そっくりにしゃべろうと次も口を開けるのだが、前の魂から離れそうになり、あわてて前の耳にかぶりつく。結局のところは、先頭の魂の演説は、ぱくぱくと開かれる口の波となって、魂の鎖の後方へと伝わるだけであった。…』

(香川晴男「ばさらの夢」『泰ちゃんー高瀬泰司追悼集ー』1991年所収より)