女の子なんかが持ってるプロフィール帳
それは他人が友達になるためのパスポートみたいな
宿題よりもテストよりも面倒くさい紙
まあ点数はそれを出し忘れたりしなければ100点なんだろうけど
変な所で真面目な自分と
初めて会った人などにここまでさらけだしてたまるかなんていう
意地がぶつかったりする質問ばかりで攻めたててある紙
その中によく出る質問
他の質問なんて適当に答えてもOK
これも例外じゃないはずだったんだけど
この言葉の何かが何処かに引っかかって
とりあえず空欄にしちゃった
結局その子には
猫面で『こんなんでいいかな?』とか言っちゃって
こんなんも何も適当過ぎる紙を渡す
後で思い出すんだ
あの質問に答えてなかったって
一瞬後悔する自分は今の所
真面目な一面が勝っているようだ
認めたくないけど
もらって書く内
初めは本当に適当に
憶えていないくらいに
平和でありきたりな事を書いていた気がする
その内
妙な事を考え始めた自分に気付く
もし死んだ人間が
絶対に何かに生まれ変わらなくてはならないと言うのなら
自分は死んだままの状態を許される何かになりたい
こんな事はあの数センチほどのカッコの中には書けない
それに
仮にこう答えたとしても
友達候補がひとり減るだけなんだろうな
存在しているものと仮定して
神と呼ばれる仕事を背負う何かに向けて
もし自分がこの『世界』から
たった今追い出されたとして
それによって泪を流してくれる人がいたとして
自分はまた
自分として
その人の前に立つ事ができるでしょうか
できるなら
自分は一心にそれを望みましょう
できないのなら
自分は
プロフィール帳の一質問なんかで
ここまで考えが飛躍する自分は
おかしいんじゃないかと本気で思う
変な自分
生マレ変ワッタラ何ニナリタイ?