特別でないと謂うこと
譬え今わたしの背中に
羽根が生えようとも
特別でないと謂うこと
ひとは特別を択ぼうとする
そして慶んで受け入れる
眼は小さいというのに
それにひとは気付かない
特別を分ける基準があるのは悪くないと言おう
只
それが悪くないと言える場は
択ばれる対象も基準を受け入れていなくては成らない
地球上でだれもが喜んで迎え入れる『それ』を作れる英雄は
残念ながら存ないようにおもうから
そうおもうから
特別でないと謂うこと
トクべツで無いトイウコと
全てを持つ人はいないだろう
そもそも人が持つ事の出来る全てなんて
ないんだろう
特別でないと謂うこと めいめいの
展ばす事の出来る羽根
だから 同じように
同じように
特別で無くて
とくべつであるということ。