帰ってきた常時リソース不足

センセイ(べ・一文字)の日々是アキバ系ヲタ生活 あーかいぶ

昔は送り手が視聴者の子供を舐めていなかった

2004-11-20 04:15:19 | うんちく・小ネタ
辻 真先氏のサイト(Click!)
アニメ創生期の頃から脚本家として名を馳せている辻 真先氏のサイト。齢72歳だそうだが、

>「でもこのトシになってアニメの発注を受けられるのは、
 正直いって嬉しいッす。」

と言う言葉に感銘を受けないはずがない。

まぁそれ以上に、この年でコミックの「プラネテス」「PLUTO」「恋風」はおろか、ノベルズとは言え「空の境界」「魔法少女りすか」「マルドウック・スクランブル」まで読んでいるのですか…。しかもその上「リスカ」「マルドゥック」については

>「ああ、アニメ脚本化したい。」

と非常に頼もしい台詞。まだまだ御健勝な様で、これからも頑張って頂きたい。


と、70超えて「空の境界」読破したじーさんの紹介をしたかったわけではない。自分が氏の名前を始めて知ったのは、昔読んだ『別冊宝島293 このアニメがすごい!』内の一章「あの時代、子供番組は毎日がエヴァンゲリオンだった!」(執筆:赤星政尚)内で、60年代、70年代アニメの「トラウマ必至」な話を書く脚本家として書かれていたからである。

 劇中人物に突きつけられる現実が、時に度を越えて厳しく、
 たとえるならギリギリの危険球。だもんで、
 「そんなヒドいコトを…」と思っちゃう話が少なくない。
(上記『別冊宝島293 このアニメがすごい!』より 執筆:赤星政尚)


農民をとんちで救えない「一休さん」、妖怪と人間の隔たりを「バケモノ」の一言であらわした「ドロロンえん魔くん」を「子供番組的欺瞞に背を向け」たとして紹介し、正体が知られた主人公の記憶を周囲の人間から消してしまい(!)旅立たざるをえない状況にしてしまう「魔法使いチャッピー」最終回をして「トラウマ必至の毎日がエヴァンゲリオン状態」と締めくくっています。(本の発刊時期が空前のエヴァブーム真っ最中だったからなぁ…)
まぁこれも

 当時の送り手がとんちや魔法なんかじゃ解決できない
 現実があるという事実を認識しており、かつ人間の残酷性を
 きっちり提示してくれていたからこそなのだ。
 それはまぁ、ファンタジーの教科書がもしあれば絶対に書いてある
 コトなんだけど、ディズニー見せときゃ一安心なイマドキの
 お母さんたちからはきっとフタされちゃうんだよね。この種の
 臭いモノは。
 (上記『別冊宝島293 このアニメがすごい!』より 執筆:赤星政尚)


と締めくくっております。

センセイ自身も、再放送の「ノンマルトの使者」「怪獣使いと少年」である意味人生間違えたクチだからなぁ…

まぁ何が言いたいかってぇと、辻真先氏は昔からきっちりと判った上で話を作っていた脚本家の人だったってコト。
と、昔はあったトラウマだらけのお話もある意味必要悪だったよなぁってコト。グデグデでごめんなさい。

 
トラウマで思い出したが、昔「ガメラ3」の映画を見る時に無理やり連れて行った(勿論自分が見たかったからサ!)我が愚弟&フレンズの計3人の中で、エロチシズム全開の「イリスに取り込まれる比良坂綾奈(as前田愛)」に感銘を受けて性癖変わった奴がいたら、それは映画に連れて行ったセンセイの責任だよなぁ。


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