老いて、なおチャレンジ

大好きな草花と共に、余生を楽しめたらいいな~

ピアノの発表会

2013-02-12 11:04:39 | 

クロッカスが可愛いです  我が家の梅はまだこんな蕾です

マンリョウ、赤白の万両が庭に一杯ありますがもう殆ど小鳥に食べられてしまいました  椿の蕾が沢山あるのに、この寒さで中々咲いてくれずちじこまっています

温室で、知らぬ間にクンシランの蕾がこんなに伸びていました

現在庭に咲いている花はこれだけ。この寒さで枯れてしまった植物も多いし、この前の大雪で折れてしまったものもある。
バラの剪定時期も終りに来ているし、早くしなければと気は急くけれど寒さで庭に出る気分になれない。体を第一にしもう少し暖かくなるまで待とうと思っている。

年に一回行われる長男が習っているピアノ教室の発表会に行って来た。大人・子供の部との時間を別にし大人の部は3時からであった。座席は沢山あるのに弾く生徒さんは7人聞く人は4人だけ、何とも寂しい会場ではあったが、先生が「子供の部ではこの会場が一杯だったんですよ。こんなにがらんとしているけれど、一年に一回のこの発表会の為に一曲を一生懸命練習する事が出来たのだから気を楽にして家庭的な雰囲気でやりましょう」とのご挨拶があった。4人の観客の内二人は私と長男の嫁、高年齢の生徒さんの旦那様ともうお一方の4人ある。写真を撮るのは先生のご主人様。この広い会場にたったの13人。7人の生徒さんは一年間の練習の成果を真剣に弾かれた。去年の発表会では80歳を越えられた3人のご老人の演奏は惨憺たるものであった。私と嫁は「歳取るといくら練習しても上手になる事はないのよね、むしろ下手になるのよね」と失礼な事を言い合ったのだった。然し今年その中の女性のご老人がとても上手に弾かれたのを目の当たりにし、人間は死ぬまで努力すれば進歩する事が出来るのだと痛感したのだった。

発表会は約1時間で終了。「少し早いけど夕食食べて行こうか」と長男夫婦は言うが、長男の家には私と同年輩の嫁のお母さまがいらっしゃるし「早く帰った方がいいんじゃな~い」と言ったら「大丈夫」と言う。私が「早く帰った方が!」と言った事には訳がある。
昨年の暮同居していた嫁の妹さんが長男夫婦の留守中に突然急死なさったのだ。家にはお母様と妹さん(母・娘)がいたのだそうだが、昼食を何事もなく二人で済ませ、お母さまは二階の自室に行かれ、夕方階下に下りて来たら娘さんが倒れていて既に息が絶えていたと言うショッキングな出来事があったばかりだったから、お母さまを一人家に置いておくのが気になったのだ。お母さまは私の様にお元気ではなく、方々お悪く医者通いをしていらっしゃったそうで、娘さんが60歳で退職なさった後何時も付き添って何くれとなくお母さまのお世話していたそうだ。
死因が分からないまま警察に渡され調べた結果もこれといった原因は分からず、細胞を取って調べ判明するのに2カ月くらい掛かると言われたそうだが一月位経った時通知があり、リンパの流れがどうのこうの、甲状腺の症状を持っていたのでそれにも関係しているとか結局長男にも、その長男から説明を受けた私にも確かな原因はさっぱり分からないままである。
長く患い本人も周囲の人も苦しんで逝く人もあり、こうしてアッと言う間に死を迎える人もある。この世を充分生きた私はこんな死に方もいいなと思った。(亡き人に対しては申し訳ない言い草ではあるけれど)然しまだ62歳の妹さんにとっては早過ぎる死であり悔やまれてならない。自分よりも早く子を失ったお母さまのお気持ちを思うとたまらない気持ちである。
大勢の子供・孫・曾孫達には決して私より先には死なないで欲しいと切に願う。

結局3人で夕食をし5時半に別れた。勿論お留守番のお母さまには何事も起こらなかったようでホッとした。