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palaeo-skeletalis:

2010-05-29 00:00:00 | biologie*

『大恐竜展 知られざる南半球の支配者』 @ 大阪市立自然史博物館

昨年、国立科学博物館で開催された恐竜展の西日本ver.であり、
正直かなり規模が縮小され多くの興味深い標本も展示されていないものの、
代わりにマプサウルス(Mapusaurus roseae)&ギガノトサウルス(Giganotosaurus carolinii)の全身骨格の共演を見られる上、
カルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus saharicus)のなかなか面白い頭骨があるなど、
カルカロドントサウルス科(Carcharodontosauridae)の充実度という面では楽しい。

ギガノトさんの復元には未だ疑問があるし、
それに基づいたマプさんの復元にはもっと怪しさがある気がしてならないんだけれど(この復元骨格には特に!)
今はヤイヤイ言わないよ。

ちなみにこの日は、
きしわだ古生物ゼミ、大阪市大・恐竜愛好会、成安造形大学・小田ゼミ、なにわホネホネ団から、
計約10名による合同の大恐竜展見学会であった。
名付けて通称「古ホネ団」……らしい。

長居駅で主催者
ふらぎさんと合流。
つい最近のNatureの論文でネクトカリス(Nectocaris pteryx)の復元が大変化した話題で盛り上がりつつ
…というか、従来の復元を神と崇めていた自分が慰められつつ…
 ―
嗚呼…かの麗しい謎生物ネクトカリスが…
  Stephen Jay Gouldの『Wonderful Life』の復元画で我等をキュンキュンさせてくれてゐたかのネクトカリスが…
  ただのイカ星人になり下がるとは…{だって本当に見るからにばっちり頭足類(Cephalopoda)なんだぜ!}
  嗚呼…ぎをんしやうじやのかねのこゑ、
  なべてアノマロカリスも頭足類となり、ピカイアはゴカイとなり、オパビニアが
ハナアルキとなる日も遠からづや… ―


…会場へ到着。


 

イノストランケビア(Inostrancevia sp.)。
これだけパーフェクトに復元された頭蓋なのに属止まりなんだなぁ。
 

古い時代の単弓類(Synapsida)たちの頭蓋はノッペリしていてあんまり好きじゃない(笑)。
既に
歯の分化が相当進んでいる。
シューっと伸びたのは(現・哺乳類でいう)犬歯(canine)だと思うんだけど、
それより前に縫合線が見えず、後ろに割れ目があるという気持ち悪さ。
あ~ノッペリってヤダヤダ!

ブラキオサウルス…正確には"元"ブラキオサウルス(Brachiosaurus brancai)。
 

模式種であるブラキオサウルス・アルティソラックス(Brachiosaurus altithorax)はじめ数種いるブラキオサウルス属の中で、
最も一般的に知られる"ブラキオサウルスのカタチ"が
このアフリカ産のブラキオサウルス・ブランカイ(Brachiosaurus brancai)のものだったが、
実はコレ、2009年にMichael Taylorらによって、
ジラファティタン・ブランカイ(Giraffatitan brancai; ラテン語読みだとギラファティタン・ブランカイ。ノコギリクワガタみたいだ。)
と別属に記載しなおされた。
つまり、ブラキオサウルス類のうち、こう頭がひょっと高くてキリン体型が最も顕著な、最も"ブラキオサウルスっぽい"やつは、
ブラキオサウルスではなくジラファティタンであることになる。

まぁ…これも人によっては最初に書いたネクトカリスの復元改変並みの衝撃を受けるのかもしれないが、
ジラファティタン自体はグレゴリー・ポールがかなり前から提唱していた名称なので、
私はスンナリ受け入れています(笑)。

スコミムス(Suchomimus sp.)。
これも属止まり…スコミムスってS. tenerensis以外にいたかしら…それともこの標本は色々議論があるとか?

 
恐竜2009 -砂漠の奇跡- に同じものがあったかな?
ふらぎさん言うとおり、見直すとたしかに妙に
スピノサウルスっぽい…。

アウカサウルス(Aucasaurus garridoi)。
 

アベリサウルス科(Abelisauridae)の中でもマイナーなやつだが、
実は骨格のかなりの部分が見つかっているようだ。
保存状態は知らないが…
意外とアベリサウルス系の中でも確かな研究のしやすいやつなのかも…?


プロトケラトプス(Protoceratops andrewsi)のベイビーズ。
大きいの連中もいいけど、
俺、最近こういう保存状態の良い小っちゃいの好きやねん☆
 

こういう赤ちゃん化石って纏まって見つかることも多いから意外と数もあるはずで、
これ見ると保存状態も悪くなさそうだから、
CTとかでガッツリやると面白いことが分かったりしそうだなぁと思いつつ。
でも微細なところはデカイのより潰れやすかったりするのかなぁ。

カルカロドントサウルス(Carcharodontosaurus saharicus)。
 

…ん?と思う人もいるでしょう。
私もです。
科博にもっと"イワユル"カルカロドントサウルスが置かれているけれど、
しかしこっちの標本の方が側頭窓(temporal fenestra)のあたりといい、
全体的な厚みやバランスといい、なんとなく真実味を帯びている気がする。


で、吞み会。
 
ごく普通の飲み屋にもかかわらず、
なぜかキツネの全身骨格が持ち込まれ、骨格談義が始まる始末…。

まぁその後も色々あった俺です。
え~、特にふらぎ大先生にはお世話になりました。御礼申し上げまする。m(_ _)m

 
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