サボテンが花をつけている

シャア・アズナブル役の池田秀一さんに絡めて、出演されている作品の感想を語っています。

#56 巨神ゴーグ

2005年01月29日 | アニメ
巨神ゴーグ DVD-BOX

ビクターエンタテインメント

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 本日の作品は「巨神ゴーグ」(1984年)です。

 この作品は確か放映開始当初リアルタイムで見ていたのだけど、ロボットアニメとして見ていたせいか面白さが分からず途中で挫折してしまった作品でした。だけど今見返すとそれは見方が間違っていたと思う。これはレベルの高い芸術作品だったのでは。

 作品の内容は、「少年の冒険活劇」であり「異星人との未知との遭遇」になるのかな。説明するのが結構難しい。

 舞台は、主人公(田神悠宇)が父親の死後、父の友人(Dr.ウエイブ)を頼ってニューヨークに着き、アパートで突然「GAIL(ガイル)」と呼ばれる企業に命を狙われるところから物語は始まる。「GAIL」は、「オウストラル島」に眠る秘宝を秘密裏に発掘しようとしていたため、秘密を知るDr.ウェイブを殺そうと狙っていたのであった。悠宇たちは「オウストラル島」の謎を解くため、協力者を得て島に向かい、先住人や巨神ゴーグと出会う。「GAIL」の追撃を交わしながら、巨神ゴーグに導かれ異星人と出会うことになるが、人間たちの愚かな行為に異星人は激怒し力で報復した。その力は人類の脅威となるものであった為、それを知った各国政府は、島もろとも消滅させようと「核」を発射したのであった・・・。って、感じですかね。全26話もあるのを数行で纏めるのって難しい・・。

 で、この作品は確か人気が無かったハズ。安彦さんも以降テレビ作品から手を引いてしまったようだし。原因は私が思うにだけど、ゴーグはロボットのくせに「兵器を持たない」「飛ばない」「走らない」「人間が操縦していない」「子供が少ない」かなあと。あと結局、この内容では「商品が売れない」からだったのかと。(あら?ガンダムと正反対?)そういえば見ている最中「ダロス」?「1000年女王」?「未来少年コ○ン」?「ラピ○タ」?とか、いろいろ思い出してしまった。古代遺跡と異星人が出ているからかな。

 安彦良和さんの絵で全話通じて作画が全く乱れない。脚本もよく練られている。アクションシーンも満載。演出も上手い。作品的にも素晴らしい!なのに、でも結局私は話にのめり込むことが出来なかった。なんでだろう。面白いのに。続きも気になったし。なのになぜ。好みの問題?うーん、だめだ。これを書いている時点では、どうやら答えは出なさそうなので諦めます。そうそう主題歌が良くて当時レコードを買っていた。内容知らなかったくせに歌は歌えるんだな~。

 さて池田秀一さんだが、ロッド・バルボアという「GAIL」会長の孫で、オウストラル支社の支社長を命じられ悠宇たちをつけ狙う役。戦闘指示も的確だしスタイルいいしサングラス姿もカッコいい~vv もうね、池田さんの声は今でも十分美声なんだけど、もっと美声!シャアより人間味がある感じで魅力あふれる演技だし、私はこの頃の声が本当に好きなようです。時々「~だぜ」って粗暴なところもクラッって感じ(笑)。会長とのやり取りとかも軽妙で良いのですよ!ウフフ

 ただ最初の方はメロメロだったんだけど、ラストが許せない。ロッドは復讐心や野望もないのですよ。結局ただのワキ役で金持ち坊ちゃんって感じだし。ダメだそんなの!暗い過去とか心に傷を持っていたりしないと!(笑) おまけに多分ここが一番肝心なのだけど昔の女とよりを戻してイチャイチャしているのが気に入らないんだー!(笑) ヨットに乗って「あははは」って爽やかに笑ってるんじゃない!これこそ「坊やだからさ」って感じ(笑)

 でもやっぱり池田さんの美声を堪能できる作品だと思います。

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