サボテンが花をつけている

シャア・アズナブル役の池田秀一さんに絡めて、出演されている作品の感想を語っています。

#157 彩雲国物語 第二章 黄金の約束

2005年12月25日 | CD・カセット
ドラマCD 彩雲国物語 第二巻 黄金の約束

マリン・エンタテインメント

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 本日は、ドラマCD「彩雲国物語 -第二巻 黄金の約束-」(2005年)です。

 原作は「角川ビーンズ文庫」から出ている雪乃紗衣の人気小説で、4月にドラマCD化された続編がまたまた登場。朝廷が夏バテと超過任務によって官吏たちの人手が足りなくなり秀麗に手伝うよう呼び出しがかかる。能力はともかく、外朝は女人禁制のため男装して勤務に励むことになるが・・・。

 前作が面白かったので早速購入したわけなのだけど、最初は購入するのをかなり悩みましたー。というのも前作より値段が高かったから!(笑) 『なんで高いんだろう・・・』と思ってよく見たらどうやら2枚組になるらしく声優人も増える様子で新たに藤原啓治さんに速水奨さんに井上和彦さんの名前まで発見してしまったから大変!これは買わねばなるまいと!ということで早々とamazonで予約してしまいました。

 今回は原作を未読のまま聴いてしまったのだけど、なかなか良い出来だったと思います。前回は秀麗がかなり早口でしゃべっていたように思えたけど今回はそれほどでもなかったし、出演者もベテランの方ばかりなので安心して聞いていいられました。脚本も音楽も良かったと思います。(ただ相変わらず難しい漢字が多くて、誰が誰やらにはなるのだけれど、それは私の勉強不足によるものだし・・・) 

 それとなにより、主人公の女の子の頑張る姿が勇気をもらえる作品だと思います。よくありがちな中国系ファンタジー小説なのだけど女性の社会進出をテーマに掲げているところも現代社会にマッチしていて共感がもてました。

 さて、池田秀一さんはこれまた相変わらずセリフが少なーい!でも、主人公のお父さん役なので温かみがあって優しい感じが上手く出ているのでうっとりです。口調も穏やかで久々にうっとり聞いてメロメロになってしまいました。また池田さんのコメント欄に、短く「四十男の役もなかなか良いかもしれませんぞ」とあるけれど、ハイなかなか良かったです(笑)。とは云いつつセリフが少ないので物足りなさは残るのだけど・・・。

 そして、今回の主役というか出番が多くて美味しい役は藤原さんですね。優しくて厳しくて理想の大人として秀麗を受け止める役。緑川さんは相変わらず色っぽくて聞き惚れるし、檜山&森川コンビも息が合っているし、速水さんは妖しい仮面キャラで面白い。和彦さんも美声健在なのだけどこれまた出番が少なくてちょっと淋しい。お姫さんと国王コンビはなかなか出会わないので二人のやり取りがもう少し聞きたかった。関智一さんの「うん」が聞きたかったなあ~。「夜這い~♪」じゃなくって(笑)。あと、宮本充さんもよくしゃべっているし、子役の小林由美子さんが上手いと思う。

 それにしてもこれだけの豪華声優人の寵愛を受ける秀麗役が桑島さんで本当良かったなあ。元気があって利発で好感が持てるもの。・・・やはりそこは複雑な女心があるものでしてネ。

 そういえば今回はキャストによる挨拶がなくて残念。あと、これは次回作もありそうな予感。しかし改めて考えてみると乙女ゲームみたいなのね。(女一人モテモテ)