きょうを生きて living in a moment アドラムの洞窟

できることに集中すると美しさが生まれる。

その美しさを感じて息を吸おう。

サラの鍵をみて

2013-01-21 20:17:48 | 日記
おそらく、ショッキングな動機は、

ナチスの被害国だと思われたフランス

が実はナチに協力してユダヤ人を強制収容所に送っていたという歴史に光を当てたものだ

シラク大統領のわざとらしい釈明が
この組織の美しいうそとかさなる。

サラが弟を検挙された日

クローゼットに隠し鍵をしめたまま

図らずも弟を放置してしまう。



弟を助けたい一心で収容所を後にする。


逃げる途中収容所の服を脱ぎ捨てるのだが、何枚脱いでもユダヤ人の証の
ダビデの星のワッペンが最後まででてしまう。

エホバの証人もやめようとして
エホバの証人の服を何枚脱いでも
証人としてのワッペンがでてくるみたい。

サラは
必死の思いで

パリの弟のクローゼットの鍵をあけ、

変わり果てた弟の死体を見て絶叫する。

その後憐れみ深い養父の、農夫にひきとられた美しいサラは
異常なまでぎりぎりに追い詰めるような農作業に没頭する。

まるで、エホバの証人として無理に自分の自尊心のなさを隠すため奉仕に没頭する姿が重なった。

その後サラは、ずっと遠くをみつめるようになり、ある日世話になった農夫の家をあとにし、

好きでもない男と偶然の恋に陥り、家庭をもち、子どもを育てる。

子供には、自分がユダヤ人だということを、一切はなさないで

そして遠くを見つめるサラはある日優しい夫と賢そうな子供にかこまれた毎日をあとにし、トラックに正面衝突をして、自殺を選ぶ。

サラの心とアイデンティティと人生は、閉じ込めた弟の死体と対面した日にすべてが回復できないまでに喪失し、その後のどんな出来事も埋め合わすことができない傷だたのだ。

世の中には、決して癒せない傷があると思う。


こうした、振り向きたくない歴史の真実と事実を調査しながら、ジュリアは、年を取って妊娠した子をひとりで産む決意をし、すべての事実を知って受け入れたサラの息子と全ての悲劇を知ったあとの強い絆の対話がおこなわれる。

無邪気にはしゃぐジュリアの息子の名前は、なんと呼ぶのか

サラの息子がきく

サラ

とジュリアが答える

ここにこの映画の深い傷と新しい命の希望が重なり

涙が

とめどもなく溢れてゆく。


どんなに辛い事実に直面しようとも

真実がなかったように生きるのでなく


過去の辛い事実をはっきりと認めた上で

次の本当の一歩を踏み出さなければと


強く感じた。

エホバの証人のつらい過去の間違いを
非難したり
あげつらったりすることなく
過去と現代の間違いは、間違いと

正直に認めた上で

だれかれをひなんすることなく

つぎの世代の命につなげなければ

ならないのでないかと強く思います。

だから、このブログの傍観者になることなく、

読んでるみなさんに

次の世代に真実を伝える場所にすべく

一緒に歩んで頂きたいと強くおもいます。