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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

【討論】日本人として安倍政権に物申す~聴きごたえがある佐藤健志氏の意見

2017年06月05日 | 政治

2017/06/03 に公開
日本人として安倍政権に物申す

パネリスト:
 岩田温(政治学者・大和大学政治経済学部専任講師)
 加藤清隆(政治評論家)
 上島嘉郎(元産経新聞社『月刊正論』編集長・ジャーナリスト)
 佐藤健志(評論家)
 篠原常一郎(軍事評論家・元日本共産党国会議員秘書)
 脇雅史(前参議院議員)
司会:水島総

【討論】日本人として安倍政権に物申す[桜H29/6/3]


・・・佐藤健志先生のお話は23分30秒からです。
34分35秒頃、これについて水島氏は「じゃあ、どうするの?」(ああ、やはりこのお決まりのセリフか?そして「安倍政権以外にはない」というセリフも。)・・・ここから佐藤氏と水島氏の対決的な展開になってくる。
(佐藤氏の肝がすわった発言を私は支持する)

そこで佐藤氏のご許可を得ましたので、ご意見を転載させて頂きます。


チャンネル桜の討論

「日本人として安倍政権に物申す」
いかがでしたか。

出演した立場で言わせてもらえば

まさに500回記念にふさわしい

見応えのある内容だったと思います。


なにせ日本の保守派の大部分は

看板とは裏腹に

じつのところ保守主義とは何か、理解する意思も能力もないことを

みごとに暴露したのですから。


何を根拠にそんなことを?

簡単です。

経路依存性をめぐる議論に反発したからです。

しかも分析の内容にすべて賛成しつつ、ですぞ。


番組でも明言しておきましたが

保守とは経路依存性を尊重することです。

当たり前じゃないですか。

経路とは「長らくやってきたこと」だから経路なのです。


長く続いてきた制度や慣習は

長く続いてきたこと自体に

すでに価値がある。

だから多少の弊害や問題があろうと

軽々しく変えるべきではない。

どうしても変えねばならないときも

変更箇所は最小限にとどめるのが知恵である。

調子に乗って経路を全否定しようとしたりすると

たいがい、前よりずっと深刻な弊害や問題が起きるぞ。


エドマンド・バークによるフランス革命批判は

要するにこの発想に基づいています。

自分のことを保守だと規定している者が

経路依存性を否定したがるなど

認知的不協和のきわみというか

まったくの大笑い
と評さねばならない。


ところが、わが国の保守派には

目をつり上げて、この大笑いをやらかさないと気がすまない方々

多数いらっしゃるのですよ。


何せ「国民運動」をやると言いつつ

自分たちがめざす目標は

国民の多くが願っていることではない

つい認めてしまうくらいですから。


国民の多くが願っていないことをめざす国民運動!!

これまた大笑いというか、

常識的に考えて

ほぼ確実に挫折を運命づけられたもの
ですが

注目すべきは、かつて急進左翼が

「孤立した前衛だけが世界を変える」と説いたこと。


「日本」や「伝統」を口実、いや旗印にして

国民の多くが願っていないことを

あえて達成しようとする「保守」のみなさんは

世界を変えたがる孤立した前衛

本当のところ、どれだけ違うか?


何も違わないとしか言いようがないじゃないですか。


はたせるかな、平松禎史さんは次のようにツイート。


特に一時間目がおもしろい。

長く続いているもの(を)良しとする私たちの特質(経路依存性)を自覚せよ、

と佐藤健志さんが主張するのに噛み付く論者の姿こそ今回のテーマだ。


元のツイートはこちら。https://twitter.com/Hiramatz/status/871062175363743744


そりゃそうだ。

ついでに、まさしく大笑い。

長く続いているものを良しとする特質への自覚なしに

どうやって歴史や伝統の尊重が可能なのか??


よって、この主張に噛みつかずにはいられない者は

とにかく戦後さえ否定できれば

歴史や伝統など知ったことではない


という極左革命願望の持ち主と見なします。


現状の変更を最小限にとどめることを

「匍匐前進」(←軍事用語を使いたがるのに注意。どうも自国の社会システムを攻撃したいらしい)
などと言っていましたからね。


じゃあ現状の全否定が「突撃」にあたるのかい? ってなもんです。

ほれ、革命願望丸出しでしょうに。


さらにはこんなコメントも。


佐藤さんの主張する事実関係を理解しないと

政権にものを言っても意味がない。

水島さん他、いくら保守をうたっても事実や現状認識が間違っていたら、

つまり前提が間違っていたら議論は間違う。

佐藤さん以外の登壇者は

事実から目をそらしお互いを慰めあっているだけで、

枠組みとしては革新と同じ。


佐藤さんの分析が理解できないのであれば、

政権に物申すなど、あなた方はそのレベルには至っていないということ。

前提を間違えているのは佐藤さん以外の参加者だ。

聞きたくないかもしれないが、

経路やレジームにはまっていると認識がないと言う点、

自分と同じ考えでないと認めない点で、

革新派の議論のタイプと何ら変わらない。


佐藤さんの認識は現在の日本のレジームや政治体制の分析として正確であり、

それを無視して安倍政権に変化を求めても

それはもはや革新派であり、政権は持たなくなる。

保守の前提がこうなのであるからして、絶望的という話はよくわかる。

従って、第三勢力が出てきて、

それを国民が正しく支持する状況でなければ戦後レジームは終わらない。

民主主義が何かが未だにわかってないのではないか。


なんと、ここのコメント欄に投稿されています。https://www.youtube.com/watch?v=Wez5V3EB8V0&feature=youtu.be

日本の保守派(の大半)は

保守主義はおろか、民主主義すら満足に理解できないまま

権威主義的ナショナリズムに自己陶酔している点で

権威主義的反ナショナリズムに自己陶酔している

左翼・リベラルと何ら変わらない存在である!!


おっと、言われちゃいましたねえ。


だ・か・ら、

『右の売国、左の亡国』と言うのですよ!!


あ、もっとも。

論理的な根拠もなく反発するからには

水島社長は佐藤健志を嫌っているのではないか?


という推測は当たっていません。

それどころか、まったく真逆。


なにせ今回の討論、

私は当初、スケジュールの関係で参加できるかどうか分からなかったのですよ。

するとチャンネル桜、

私のスケジュールに合わせて収録日程を決めてくれたのです。

本当の話。


ならばなぜ、反発するのか?


番組で言ったことを思い出して下さい。

経路から(多少たりとも)脱却するためには

「脱却せずにいられないところまで追い込まれる」ことが必要になります。


すなわち、本当に経路から脱却したければ

自分を追い込んでくれる存在をこそ、最もありがたい存在として尊重しなければなりません。

よしんば表面的には反発せずにいられないとしても、です。

というわけで、社長との関係はかつてなく良好であると申し上げておきましょう。


それを側面から裏付けるコメントがこちら!


社長が佐藤さんに毎度のように

「じゃあどうするの?」って突っかかるのがよく分からないです。

現状分析が佐藤さんの仕事で

じゃあどうするのかは我々が考えることだと思います。


これまた、ここのコメント欄より。https://www.youtube.com/watch?v=Wez5V3EB8V0&feature=youtu.be

まったくもって、おっしゃる通り。

それこそ主体的な態度というものです。


いいですか、社長は私の分析内容について

すべて賛成だと認めている
のですぞ。

そして社長は、いかに国民が願っていない目標を掲げているとはいえ

国民運動のリーダーとしての行動実績がある。

的確な分析を得たら、それをどう実践に応用するかくらい

当然、ご自分で考えつくことができるはずだし、

考えつくべきではありませんか。


ゆえに「じゃあどうするの?」なんて

主体性を放棄したことを言うのは本来おかしいのです。

ひょっとして思考停止に陥っているのか、

そう疑われても抗弁できないでしょうに。


だいたい、

かりに私が「じゃあどうするの?」にたいして

文句のつけようがない返答をしたら、

一体どうするのか。

まさか、私の方針に盲従するつもりじゃないでしょうな?!


裏を返せば

「じゃあどうするの?」

というおなじみの発言こそ

社長が私にどれほど権威を認めているかについての

率直な告白なのです。

何もかも教えてもらいたがっているんですから。


「現状はこうだ、ならばどうするのか」という点について

自分が良い案を出せるとは最初から思っていらっしゃらないわけですよ。

でなければ、あんな突っかかり方をするなどありえない。


ごく普通に考えても

的確な分析(と認めている主張)を聞いて

「じゃあどうするの?」と言わずにいられない


というのは

分析を聞いているうちに、どうしていいか分からなくなるから

としか解釈できないじゃないですか。


もう少し自信を持っていただきたいところですが

そうもゆかない事情があるのかも知れません。


二時間目以後、

「経路依存」を「経路依存」と言い間違えることを

しきりに気にしていたくらいですからね。


・・・そうそう。

『対論 「炎上」日本のメカニズム』の第三章

「炎上における『隠蔽』の構造」

において、

藤井さんは面白い分析を展開しています。


ヒステリックに炎上している人々が

自分の認知的不協和を突きつけられると

どのような形でゴマカシをはかるか

(=事実から目をそむけて自分を慰めるか)


詳細に列挙しているのです。


この分析を今回の討論に当てはめると

じつに楽しい結論が出てきますよ・・・

ではでは♬(^_^)♬

佐藤先生のサイトhttp://kenjisato1966.com/%e3%80%8c%e7%b5%8c%e8%b7%af%e4%be%9d%e5%ad%98%e6%80%a7%e3%81%ab%e5%8f%8d%e7%99%ba%e3%81%99%e3%82%8b%e4%bf%9d%e5%ae%88%e3%80%8d%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e5%a4%a7%e7%ac%91%e3%81%84/

動画を見て・・・ベッラの簡単なメモと感想

佐藤健志氏の意見はもっともと思います。「評論家」はこうでなければならない。
しかしチャンネル桜のコメント欄が佐藤氏に対して炎上。(チャンネル桜のコメント欄ひどい)

その直後の岩田氏の勘違い発言もイタイ。

<佐藤先生が最初に仰ったことのメモ>
安倍政権の言葉のつかいかたについて雑ではないかと3年ほど前に意見を言った。
今回は正直、安倍政権に「モノ申せない」と言いたくなってくる。安倍政権はちゃんとやっているのか、というと文句をこの政権に期待した

国民がこの政権に期待した役割

・リフレ脱却
・主体的な安全保障政策の追求
・健全なナショナリズムの定着

以上3つをいう野党がでてくれば政権交代になるが、現状では「9条万歳」などまっとうな3本柱の政策などできない。
この上は自民党は自力で達成しないといけないがそれができない。
どれひとつとして達成されているとは思えない。

自民党は民進党によって支えられている。

すぐケンカ腰の答弁しかできない政府が現実の諸問題について対応できない。

スキャンダルへの対応が不手際な政権がより重要な対応ができるのか非常に疑わしい。

保守と野党が互いにハードルを下げ合うような現状。
「政権にモノ申す」より「全体状況にモノ申す」だ。

34分35秒頃、これについて水島氏は「じゃあ、どうするの?」(ああ、やはりこのお決まりのセリフか?そして「安倍政権以外にはない」というセリフも。)・・・ここから佐藤氏と水島氏の対決的な展開になってくる。
(佐藤氏の肝がすわった発言を私は支持する)

佐藤氏は「国民の望みでない政権はいけない。保守主義は経路を重んじなければならない。」
・・・その後の発言をした人はどうもレヴェルが・・・間違ったことをより間違った言動で「まだマシ」として肯定しようとするのは情けない。鳩山ルーピーや山口某の常識はずれな発言に比べるのはどうか。

1時間27分50秒頃の岩田氏(この人は学者?)が述べた歴史学者がきちんと仕事していない、「あの頃は歴史でない」と暴露して笑わせたが、その直後、佐藤先生が「歴史じゃない、というのは正しい、日本は歴史としてあの時を赦していない」という鋭い意見はさすがだった。

この後、水島氏が「皇室」の問題で宮内庁では天皇陛下を「アキヒトさん」って呼んでいるという話をされたが、これは初耳だったし心底驚いた。本当なのかも知れない。



 そこで私は佐藤先生に質問しました。

そのうちのひとつです。(私が常日頃思っていることです)

「保守」というのはバカな人が威張っているのでしょうか
・・・佐藤先生の答え
政治運動には左右を問わず、すね者が集まる傾向があります。

「世が世ならオレはもっと評価されているはずだ。
だからオレが評価されるよう、世の中を変えるんだ」という次第。

つまりは自分が威張れればいいわけで、
世の中のことなど、本当はどうでもいいのですよ。
こうして政治運動は、たいがい自滅してゆくのです。
(ここの赤い字はベッラがしました)

・・・全くその通り、いつも苦しんできたことがズバリでした。佐藤先生ありがとうございました。(ベッラ)


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