ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

入院6日目

2011年11月27日 | 日記

この土日はオペラを聴いて過ごした。
点滴はもう終わったときいて喜んでいたのに、「今日と明日のがありました」だなんて・・・やはり長時間点滴をした。
ブログを書こうと思ってパソコンを開いたら、remmikkiさまのコメントがあり、それでかつてのオリンピック女子体操競技のように、ロシア対東欧ということではないけれど(似たものか・・・)、旧ソ連・ロシアの20世紀最大の名メッゾ・ソプラノであるオブラスツオーヴァの名唱を2曲アップした。

素晴らしい・・・オブラスツオーヴァ対ポスピシュ、
そして「雪やん」さまの2ちゃんねる情報をひとつアップ、しばらくして点滴のせいか、眠ってしまった。

夕方、こないはずのパンダ夫人が来た。
いっしょに昨日頂いた「今日の料理」のテキストを見て、お正月のしたくなど楽しく語り合った。
彼女は私の入院の書類など見て、おおいにからかったあげく帰った。

家に電話すると、妹が大変なことで腰痛になった、と嘆いていた。
父が椅子のないところに座ろうとし転倒するのを未然に防いだが、そのあとが大変だった、そしてカニューラやボンベのことなど。これは私が業者に電話して月曜日に配達してもらえるように頼んだ。

私は退院してもしばらく通院しなければならないだろう、その時の曜日や時間もヘルパーさんに来て頂けるように手配を考えないといけない。
それも来週になって主治医に伺わねばならないと思う。

大阪の選挙だけれど、テレビもラジオもないので、わからない。
やっとパソコンで結果を知った。

橋下か・・・維新の会か・・・。
平松もダメだけれど、日本はどうなっていくのか・・・ただぼうっとしている・・・今は。
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20世紀のロシア最大のメッゾ・ソプラノ、エレーナ・オブラスツオーヴァ、日本公演の思い出

2011年11月27日 | オペラ
Elena Obraztsova - Khovanshchina - Marfa's Aria



1、ムソルグスキー「ホヴァンシチナ」~マルファの予言
20世紀最大のロシアオペラの名歌手、メッゾ・ソプラノでは、このオブラスツオーヴァの名は不動だと思う。彼女はヴェルディやビゼー、ドイツリートも素晴らしいが、この独特の音色、これはロシアの混沌とした歴史の悲劇をあらわすのに一声でもはや何もいうことはない。
曲は、ムソルグスキーの未完のオペラ「ホヴァンシチナ」からマルファの予言。

しかし、20世紀の厳しい時代、旧ソ連対東欧、ここで東欧を代表するあのルージャ・ポスピシュ、ロシアの声ともいうべきオブラスツオーヴァの二人、声の明暗はあるが、それぞれの国を背負って見事な歌唱をきかせ、ほとんど同年代であるが、ポスピシュの太陽を思わせる豊麗な美声は大国ロシアの大河のように滔々と流れるオブラスツオーヴァの声に、いささかもひけをとっていない。
オリンピックの女子の体操競技のように・・・本人たちの意思に関わらず。



Elena Obraztsova - The Maid of Orleans - Jeanne d'Arc's aria


2、チャイコフスキー「オルレアンの乙女」~ジャンヌ・ダルク出征、森よさようなら

 この悲劇性、オブラスツオーヴァの憂いを含む声は、聴く者の心を集中させ、激しい感動を与える。
 彼女の日本公演の時のライヴ、指揮は今は亡き森正先生、さすがである。絶対音感の優れた森先生は
 東京音楽学校の生徒であった時、軍部に請われ、敵の無線などの音の聞き分けなどに協力。
 しかし、音楽での絶対音感は、科学的な音とは全く違うことを思い知ることになる。
 森先生がロシアオペラの指揮をなさり、オブラスツオーヴァとの打ち合わせはすべてイタリア語で
 なさっていたこと、オブラスツオーヴァは「マエストロ」とうやうやしく語りかけていた。

 救国の乙女、ジャンヌの繊細な表現、そして歌の後半、抑えていた涙が溢れてしまう・・・。
 「白百合の旗」はカルメンのような赤いバラではない。
 乙女ジャンヌの花は清楚な「白百合」である。
 
 愛する故郷に涙ながらに別れを告げる乙女ジャンヌの表現を名歌手オブラスツオーヴァは劇的に歌う。

 時々、イングリッド・バーグマンの「ジャンヌ・ダルク」を思い浮かべてしまう。
 もちろん、バーグマンは絶世の美女であるが、私にとって、このオブラスツオーヴァも歌っている時は
 「絶世の美女」「傾城傾国の美女」に錯覚する時がある。(芸の力か?)

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