ピュヒナー初号機のD(下から3つ目)がひっくり返る問題で、最初に取り組んだのは、楽器に慣れる、ということ。楽器自体10年以上使われていなかったので、吹き込むうちに調子が戻り、Dも安定するのではないか、と考えた。
とにかく、基礎練習を兼ねて、ロングトーンはスケールなどで、毎日息を入れるようにした。これは、楽器のキーに慣れるためでもあった。零号機は、キーの位置や高さ、重さを釼持さんに調整してもらっているため、とても操作しやすいが、初号機はそれをしていないためかなり違和感があった。
次第に楽器は鳴るようになってきたが、Dの状態に変化はない。これは、困った。こののままではサブ楽器としても使うことができない。
次に試してみたのは、少し荒技で、部分的に楽器の交換。ある日、零号機と初号機を部分的に交換してみたらどうなるだろうか、ふと考えてしまった。零号機はジョイント部分を糸巻に変更してあるので、コルク仕様の初号機と若干ゆるめだったりきつめだったりするが、何とか交換可能だった。
テナージョイントだけ交換してみたり、ブーツジョイントだけ交換してみたりして、色々と試してみた。
すると、初号機に零号機のテナージョイントを合わせると、Dの音の問題はまったく解決された。また、零号機に初号機のテナージョイントを合わせると、若干の改善がみられた。ということは、Dがひっくり返る主な原因はテナージョイントにあり、それと関連した楽器全体のバランス(構造?)も影響しているのだろうか。
それともう一つ気がついたことは、楽器の響き・音色はこのテナージョイントに大きく左右されているということだ。零号機に初号機のテナージョイントを合わせる(1)と、楽器の響きとしては全体的に初号機の響きとなり、低音域では零号機の性格が強くなる。初号機に零号機のテナージョイントを合わせる(2)と、その逆になる。
(1)の方が(2)よりも音の響きもよく、キー操作も楽なので、アンサンブルの練習のときなどはこの方法で試してみた。しばらくは、この荒技でやってみたのだが、若干改善されるものの基本的な問題解決にはなっていないので、やめることにした。(2)の場合は、Dの音は問題なくなるが、それ以上に零号機と初号機の良いところがどちらも全部打ち消されてしまうのでどうしようもない。
そして、次の方法を試してみることになる。
つづく。
とにかく、基礎練習を兼ねて、ロングトーンはスケールなどで、毎日息を入れるようにした。これは、楽器のキーに慣れるためでもあった。零号機は、キーの位置や高さ、重さを釼持さんに調整してもらっているため、とても操作しやすいが、初号機はそれをしていないためかなり違和感があった。
次第に楽器は鳴るようになってきたが、Dの状態に変化はない。これは、困った。こののままではサブ楽器としても使うことができない。
次に試してみたのは、少し荒技で、部分的に楽器の交換。ある日、零号機と初号機を部分的に交換してみたらどうなるだろうか、ふと考えてしまった。零号機はジョイント部分を糸巻に変更してあるので、コルク仕様の初号機と若干ゆるめだったりきつめだったりするが、何とか交換可能だった。
テナージョイントだけ交換してみたり、ブーツジョイントだけ交換してみたりして、色々と試してみた。
すると、初号機に零号機のテナージョイントを合わせると、Dの音の問題はまったく解決された。また、零号機に初号機のテナージョイントを合わせると、若干の改善がみられた。ということは、Dがひっくり返る主な原因はテナージョイントにあり、それと関連した楽器全体のバランス(構造?)も影響しているのだろうか。
それともう一つ気がついたことは、楽器の響き・音色はこのテナージョイントに大きく左右されているということだ。零号機に初号機のテナージョイントを合わせる(1)と、楽器の響きとしては全体的に初号機の響きとなり、低音域では零号機の性格が強くなる。初号機に零号機のテナージョイントを合わせる(2)と、その逆になる。
(1)の方が(2)よりも音の響きもよく、キー操作も楽なので、アンサンブルの練習のときなどはこの方法で試してみた。しばらくは、この荒技でやってみたのだが、若干改善されるものの基本的な問題解決にはなっていないので、やめることにした。(2)の場合は、Dの音は問題なくなるが、それ以上に零号機と初号機の良いところがどちらも全部打ち消されてしまうのでどうしようもない。
そして、次の方法を試してみることになる。
つづく。