バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

ボーカルの個体差

2010年02月25日 | ボーカル
同じタイプのボーカルでも一本一本キャラクターが異なる。品質の安定しているヤマハのスーパーボーカルでも、吹き比べてみれば違うことが分かるから、ヘッケルではなおさら一本一本が違う。

昨日書いたVCDE1のボーカル二本を比べてみても、その材質の違いがあるものの、違いはかなりはっきりしている。材質による音色とわずかな抵抗感の違いを除くと、その違いが顕著なのは音程のとれかたにある。

真鍮の方をA、洋銀をBとすると、Bのボーカルの方が平均的なピッチが少し高めになる。その関係からか、Bのボーカルの方が、下から三つ目ののB♭~Dにかけて音程がとりやすい。Aのボーカルだとそのあたりが低めにくるので、Bのボーカルを同じように吹いてしまうと逆に音程が上擦りやすい。また3オクターブ目以降はBのボーカルの方がより吹きやすい。このように書いてみると、Bのボーカルの方が良さそうだが、たぶん夏場にいくとピッチが上がりやすく大変そうなことも予想できる。

そういった違いはあるものの二本とも吹きやすいボーカルであることには違いなく、やはりキャラクターの違いはその音色にある。洋銀製の方が音色がまとまっていて骨太な感じがし、真鍮製は柔軟な響きで繊細な感じがする。しばらくは二本を使い分けて、オケのときには洋銀のボーカルを、室内楽では真鍮のボーカルを使おうと思う。

この二本のボーカルを吹き比べているとき、以前使っていたCC1(洋銀・銀メッキ)のボーカルも吹き比べてみた。このCC1は十本くらいの中から選んだボーカルで割りと良いボーカルだと思う。久しぶりにCC1を吹いたが、思っていたほど重くない感じがした。さすがに低音から中音域は幅広く良い音がする。スケールを吹く分には3オクターブ目もまったく重く感じなかったが、少しメロディーを吹いてみるととたんに違いが分かる。音程を取るのが難しい。まぁ、リードはVCDEに合わせて作っているので吹きにくいといえば吹きにくくて当然だが、VCDEに慣れてしまうと、もうCCには戻れない。

これまで何本もボーカルを購入してきたが、もう使うことがないであろうボーカルを売ってしまおうかどうしようか考えている。といっても買ってくれる人があればの話。そのうちにオークションにでも出そうかしら。
コメント
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