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「転がる石は苔むさず」ころころ ころころ転がってby belage since Mar, 2004

サッカー/ワールドカップを終えて

2006年07月13日 10時11分37秒 | SPORTS

今回のワールドカップは日本が、またアジア、アフリカ勢が早々と姿を
消したお蔭でちょっと興が削がれて私としては盛り上がりに欠けた大会
でありました。

でも、最終決勝戦のイタリアVSフランスはまさに世界一王座を決定する
大変な試合でしたね。もうもう、びっくりしましたよ。それまで見た数
試合と比べて格段にスピード感が違う。お互いに得意手に持ち込ませな
い為の中盤の潰し合い。まるでラグビーの試合を彷彿させるような、そ
んな展開に目を奪われました。

確かに、こういうトップ・チームに伍して日本が競り勝つにはちょっと
相当長い時間が掛かるなぁとはっきり知らされたですね。だって、延長
をこなしても殆どスピード、キックの精度が落ちないんだもの。体力、
精神力ともに日本は未だ未だです。脱帽。

それにしてもジダンのあの頭突き。何が理由かは両者がはっきり明言し
ないので分かりませんが。まあ、少なくとも理由の如何に拘らず、その
くらいお下品なスポーツでありますよ。所詮、貧者のスポーツと言われ
るくらいですから(サッカーファンの方、申し訳ない)。

まぁ、スポーツも戦い。権謀術数、汚い言葉、人種差別、差別用語、な
んでもありの世界じゃないかと覚めた目で見ていますが。なんやら大会
途中からキックオフ前に両チームのキャプテンが「差別をなくす」なん
てわざわざ宣言を行った。あれれ、随分変なセレモニーをやるもんだと、
見ている私はびっくりしたと同時に、最終戦に何かあるんじゃないかと
嫌な予感がしましたが。

しかし、あの一発レッドカードはちょっと腑に落ちないな。日本人的発
想だと、喧嘩両成敗、やられたマティラッティもレッドカードを受け取
る資格があったんじゃないかな。これは結果論ですが。でも、ペナルテ
ィを得ても、ジダンはMVPですか。これも日本人的発想だと返上じゃない
かな。FIFAはフランスに牛耳られているからしょうがないのかな。

ジダンは結局彼の愚行でPK戦に参加出来ず。恐らくジダンだ(地団太)
を踏んだことでしょう。そしてどうせこんな言った言わないは永遠に闇
の中でしょうから、マスコミも面白いけど騒ぎすぎないようにして欲し
い。所詮、戦いの中の一こまなんだから。まぁ、ジダン(示談)で当事
者間で解決すれば宜しい(親父ギャグの連発で恐縮です)。

ちょっと別の角度からこの事件を眺めると面白い。片方はイタリア語、
もう一方はフランス語でやってたんでしょうね。このラテンの連中とい
うか言葉って不思議なのですが、お互いに分かっちゃう。あと、スペイ
ン人とポルトガル人が加わって、それぞれの母国語で喋り捲って、なん
やらお互いに分かるらしい。

私の先輩でポルトガル語の達人がおりました。海外に行くとポル語だけ
で用が足りると豪語していましたね。ラテンの国々の標準語がどうもポ
ルトガル語のようであり、他は方言と考えるといいらしい。

私もパリで観光案内所で面白い風景に何回か遭遇しています。列に並ん
で、お客さんと係りの人の話を何気に聞いていたのですが。案内係りは
当然フランス語、お客さんは私の少ない知識からするとあのRR(ダブル
・アール)の独特の発音を繰り返しているのでスペイン語でしょうか。
私からすると全く違う言語に思えたのですが、お二人はそれぞれの言葉
でまくし立てています。最後に、グラシャスと言ってお客が帰ったので、
多分そうではないかな。いやはや、ちゃんとコミュニケーションが取れ
るんですね、びっくりでした。私、はは、最初つたないフランス語で話
したら、貴方日本人でしょう、英語は喋れないの、なんて言われて恥ず
かしい思いをしましたね。

ということで、ジダンも相手が日本人であれば、言葉も分からずあんな
気まずい思いをしなかったと思うのですが。結論として、日本はサッカ
ー界の今後の発展のために早く決勝トーナメントで活躍出来るようにな
って欲しいと思う今日この頃でありました。