私の予想に反して、リー選手は20手目をH3に打ちました。21で黒からH6にA打ちされるのを嫌ったのだと思います。21でC6に打つと中央に石が固まるので、私好みの良い形となりました。個人的には辺を取って引っ張っていく試合より、相手に辺を取らせながら、自分は中央に石を固めていく試合の方が好きです。従って、白が20でH3に打ったのは、私にとっては「有難い手」でした。
F5D6C3D3C4F4F6G5E6D7E3E7G3C5B6F3G4E2F2H3
/ A B C D E F G H
1++++++++
2++++○●++
3++●●●●●◇
4++●●○●○+
5++●○○○○+
6+●+○○○++
7+++○○+++
8++++++++
次、黒番(21手目)
21C6 22C2 23C7の後、下記の局面となりました。私は24D2を予想し、25でC1に打つつもりでした。左辺を捌いた後、D8に打てば黒の優勢は揺るがないと考えていました。
/ A B C D E F G H
1++++++++
2++○+○●++
3++●○●●●○
4++●●○●○+
5++●●●○○+
6+●●●○○++
7++◆○○+++
8++++++++
次、白番(24手目)
しかし、リーは再び私の予想を裏切って、24手目をB5に打ちましたが、白の24は悪手です。その理由は、左側の黒壁を大胆に破った上、5筋を白一色にしたため、黒がH5とH6に連打できる形にしてしまったことです。
さて、黒には25手目で優勢を拡大する好手があります。どこでしょうか?
/ A B C D E F G H
1++++++++
2++○+○●++
3++●○●●●○
4++○●○●○+
5+◇○○○○○+
6+●○●○○++
7++●○○+++
8++++++++
次、黒番(25手目)
25は実戦のD2が最善手です。26で白が上辺に手を付けなかった場合、黒はC1にA打ちして上辺に引っ張った後、右辺にある余裕手H5とH6を順番に放出していくことで、白を手詰まりに追い込めます。従い、白が26手目で上辺に着手せざるをえません。
/ A B C D E F G H
1++++++++
2++○◆●●++
3++●●●●●○
4++○●○●○+
5+○○○○○○+
6+●○●○○++
7++●○○+++
8++++++++
次、白番(26手目)
26で白はC1に打ちました。当然、黒に27でD1に付け手を打たれます。次に白が28手目でF1に打ちましたが、これが不可解な悪手です。リーは黒がE1に入れないと勘違いしていたのかもしれません。やはり白は26をE1に打った方が良かったと思います。26E1 27F1 28D1の進行で予想図の盤面になりますと、黒有利ながらも、まだ一波乱ありそうな雰囲気です。
実戦(黒、大優勢)
/ A B C D E F G H
1++○●◆○++
2++○●○●++
3++●○○○●○
4++○●○○○+
5+○○○○○○+
6+●○●○○++
7++●○○+++
8++++++++
次、白番(30手目)
予想図(26E1 27F1 28D1の進行)
/ A B C D E F G H
1+++◇○●++
2++○○○●++
3++●○○○●○
4++○○○●○+
5+○○○○○○+
6+●○●○○++
7++●○○+++
8++++++++
次、黒番(29手目)
F5D6C3D3C4F4F6G5E6D7E3E7G3C5B6F3G4E2F2H3
/ A B C D E F G H
1++++++++
2++++○●++
3++●●●●●◇
4++●●○●○+
5++●○○○○+
6+●+○○○++
7+++○○+++
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次、黒番(21手目)
21C6 22C2 23C7の後、下記の局面となりました。私は24D2を予想し、25でC1に打つつもりでした。左辺を捌いた後、D8に打てば黒の優勢は揺るがないと考えていました。
/ A B C D E F G H
1++++++++
2++○+○●++
3++●○●●●○
4++●●○●○+
5++●●●○○+
6+●●●○○++
7++◆○○+++
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次、白番(24手目)
しかし、リーは再び私の予想を裏切って、24手目をB5に打ちましたが、白の24は悪手です。その理由は、左側の黒壁を大胆に破った上、5筋を白一色にしたため、黒がH5とH6に連打できる形にしてしまったことです。
さて、黒には25手目で優勢を拡大する好手があります。どこでしょうか?
/ A B C D E F G H
1++++++++
2++○+○●++
3++●○●●●○
4++○●○●○+
5+◇○○○○○+
6+●○●○○++
7++●○○+++
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次、黒番(25手目)
25は実戦のD2が最善手です。26で白が上辺に手を付けなかった場合、黒はC1にA打ちして上辺に引っ張った後、右辺にある余裕手H5とH6を順番に放出していくことで、白を手詰まりに追い込めます。従い、白が26手目で上辺に着手せざるをえません。
/ A B C D E F G H
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2++○◆●●++
3++●●●●●○
4++○●○●○+
5+○○○○○○+
6+●○●○○++
7++●○○+++
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次、白番(26手目)
26で白はC1に打ちました。当然、黒に27でD1に付け手を打たれます。次に白が28手目でF1に打ちましたが、これが不可解な悪手です。リーは黒がE1に入れないと勘違いしていたのかもしれません。やはり白は26をE1に打った方が良かったと思います。26E1 27F1 28D1の進行で予想図の盤面になりますと、黒有利ながらも、まだ一波乱ありそうな雰囲気です。
実戦(黒、大優勢)
/ A B C D E F G H
1++○●◆○++
2++○●○●++
3++●○○○●○
4++○●○○○+
5+○○○○○○+
6+●○●○○++
7++●○○+++
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次、白番(30手目)
予想図(26E1 27F1 28D1の進行)
/ A B C D E F G H
1+++◇○●++
2++○○○●++
3++●○○○●○
4++○○○●○+
5+○○○○○○+
6+●○●○○++
7++●○○+++
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次、黒番(29手目)