不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

華氏451度

我々は自らの感性と思想の砦である言葉を権力に奪われ続けている。言葉を奪い返そう!! コメント・TB大歓迎。

改憲阻止のために

2006-01-08 20:38:51 | 憲法その他法律

ひとさまのブログを読んで考えたことを書くというのもナンであるが、御容赦のほどを。

「ペガサス・ブログ版」のTBをいただいた。タイトルは「政党間協議の窓口を作る提案を共産党が拒否」。新社会党からの「憲法改悪阻止の共同の可能性について率直に協議するための、3党(共産党・社民党・新社会党)の窓口を作って欲しい」という申し入れに対し、共産党側は「新社会党と政党間共闘の条件は存在しない」と回答したという。それについての考察・抗議の記事である。詳しいことは私がとっ散らかった頭で書くより、下記をお読みいただきたい。

http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2006-01-07

共産党が「NO」と答えた理由は3点。それをごくごく簡単に言うと、次のようになる。
1)新社会党が「(共産党の見解によれば)不法な糾弾路線で日本の民主主義に害悪を流してきた」解放同盟と密接な関係にあること
2)新社会党の綱領に、共産党に対する不当な攻撃があること
3)この申し入れは、社民党や共産党の政党要件を国政選挙で活用しようという、党利・党略的なものであること

このニュースには私も驚いた。まずは以下、「ペガサス・ブログ版」に書いたコメントを(挨拶その他余分なところは除いて)コピーしておく。(さぼって申し訳ありません)

☆☆☆
解同について日本共産党は「不法な糾弾路線で日本の民主主義に決定的な害悪を流し続けてきた……」と述べています。これも解同の側からすれば「不当な攻撃」であるかも知れません。(自民・公明・民主の)3党が国民投票法案の成立を目指すことで合意し、法案が提出されようとしている今、攻撃し合っている場合ではないだろう、というのが護憲政党に期待する庶民の素朴な感覚です。反権力闘争は、しばしば近親憎悪にも似た争いによって疲弊してきました。その愚を繰り返してはなりません。

みんなお手々つないで仲良くやりましょう、などと幼稚園のようなことを言うつもりはありませんが、綱領が違っても、ある特定の目的のために共闘することは可能であるはず。改憲は阻止しなければならず、そのためには何としても共同戦線を張る必要があるでしょう。護憲政党がいがみ合っているという図を公表するのは、利敵行為になると思います。

新社会党の綱領も読み直しました。確かに「二つの敵論を基本にして……」以下、日共批判をおこなっていますが、同時に「社会・共産両党とも……評価し」と述べ、広範な共同戦線を組むことを宣言しています。日共にしてみれば「批判しておいて、共同戦線とは虫がよすぎる」ということかも知れませんが、この際はまず共同戦線、ではないでしょうか。党の運動方針や綱領の問題については、別のところでゆっくり議論していただきたいものです。
☆☆☆コピー終わり☆☆☆

新社会党は今や風前の灯火と言われかねない弱小勢力である。そんな所(しかも自党に対して批判的な意見を持っている所)とあえて共同戦線を張る必要を認めないのかも知れないが、いささか狭量ではないかというのが素朴な感覚だ。少なくとも、政党間協議の窓口を作るぐらいのことはしてもよいのではないか。

「自民党と共産党」「新社会党と共産党」と並べてみれば、普通は誰が見ても後者の方が距離が近い。距離が遠いもの同士より近いもの同士の方がお互いの差異に目を光らせがちというのは、組織間でも人間関係でもままあること。明らかに異質なものよりも、幾分か(あるいは大部分)同質の匂いを持つもの同士の方が、差異の部分を許せないのかも知れない。
(同じ年代で職業も年収も家族構成も同じぐらいの人間同士の方が、激しく対抗意識を燃やすという図をつい連想してしまった。話が全然違うか?)

しかし何度でも言うけれども――「そんな悠長なことをしている場合ではない!」のである。細かいことはどうでもいいじゃないかとか、全面的に手を握って欲しい、と言っているわけではない。せめて目前に迫った危機的状況を打開するために、幅広い連帯をして欲しいと願う。

それにしても、日本ではなぜ「(イタリアの)オリーブの木」のような形の連帯ができないのだろうか。



   
コメント (8)   この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブログとは何かを考えてみた | トップ | 皇室典範改正問題は「目くら... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mew-run7)
2006-01-09 03:57:00
TB有難うございます。



戦後間もなくのこと、当時の社会党と共産党が国民のために共同戦線を張ろうという話があったようですが、お互いの要求や意見がかみ合わず、ご破算になってしまったとのこと。

その後、社会党は労組をバックに大きな政党になり、共産党とはお互いに一線を画関係になってしまったようです。



細川政権の時の野党連合による政権の時も、共産党は参加しませんでしたよね。

共産党はほぼ全選挙区に立候補者を出し、そのために野党が僅差で落選してしまうケースも多いので、

ちらほらと選挙協力ができないかという話も出るのですが、こちらもなかなか困難なようです。



共産党の根底には今でも、いつの日か(たとえ何十年後かにでも)共産主義的な国家を作ることを目指している部分があり、安易に他党に迎合したくないという頑ななところがあるような気もします。

共産党もアホ (とほほ)
2006-01-09 04:36:49
確かにこの件については私は解同支持、共産系同和政策はあやまり。と言う立場なのよね。しかしこの問題で護憲共闘ができない、などというのも共産党は自分らが間違っていたことを理解しているんだろうね、だからよっぽど悔しいのだ。解同だって改めるべきは改めたのだから、、。



初コメントでいきなりすみませんm(__)m
資本家になった日本共産党(笑) (kaetzchen)
2006-01-09 19:31:26
共産党が党本部ビルをぶったてて,テナント入れてますよね。これって,もろに資本主義の資本家のやることじゃーないっすかねぇ(笑)



つまり,資本家になった共産党から見れば,今や市民運動に支えられた弱い存在の新社会党や社民党など,どこ吹く風という感じなんじゃないでしょうか。それともこれが,宮本-不破路線の継承,自民党のための,表向き民主主義を装うための「野党勢力」なんでしょうかねぇ……。



いまさら,70年代安保時代みたいに,内ゲバやってる時代じゃないと思うのですけれども……。(^^;)ケツの穴が狭い新社会党にも困ったものですが
政党代表の選び方 (アルバイシンの丘)
2006-01-12 12:35:07
歓迎のコメントありがとうございました.遅れてきた者にとっては何よりの励ましになります.ついでに共産党論を.

 党の代表を公正な選挙で選べない所はやはり全面的に信用するわけには行きませんね.過去に,一度でも日本共産党を批判したことのあるパーティーは絶対に許さない,という姿勢です.自分の党だけでやれるとでもいうんでしょうか?ほんとうの危機感がないのでしょう.

そうは言っても最もしっかりした組織は共産党であることは確かです.ぜひ共闘体勢を組んで欲しい.
共闘。良い言葉ですね (オギノフ)
2006-01-19 23:08:40
遅ればせながらTBさせていただきました。

小異を捨てて大同につく!

今こそまさにそんなムーブメントが必要だと感じてます。
共闘の条件 (太まわし)
2006-02-21 13:57:38
私も、ちょっとビックリ・ガッカリした共産党の信者の一人です。そして考えてきました。

新社会党の綱領の、

>日本共産党は、「二つの敵」論を基本にして、

以降は新社会党の綱領には共産党について二つの事柄が書かれています。

一つは共産党が国家主義的で体制的であるということ。(「国旗・国歌」の法制化を認め、というのは大変な侮辱です。いったい何を以ってそう書けるのか疑問。) それで「運動に混乱を生じさせています。」と。

もう一つは人権抑圧体質の組織であるということ。



私は

一つには新社会党からの申し入れの文書があるなら公表してほしいし、読んでみたいと思います。共産党も公表していませんね。

二つには、「考え方が違う」というのではなく、明らかに「共産党は体質的にもやっていることも間違っている」という意見をその政党の背骨である綱領に書いているわけですから、新社会党としては、「共産党は国家主義的で右翼的で人権抑圧体質だ」というのは党是であるわけです。そういうとんでもない政党に共同できないかと呼びかける新社会党の「節操」というものはどうなっているのか大変に疑問です。

三つ目には、共産党としては自らを「危険視」「敵視」するような組織とわざわざ「共同」する必要はないし、「そんな窓口はありませんよ」という回答をするのは不自然だとは思えないです。

共同の協議の申し入れが断られたことそれだけを取り出して見るならば残念なことですが、その部分だけを取り出して評価するのは事態の評価としてはゆがんでいると思います。



たとえば、共産党が創価学会に同様の申し入れをしたとすばどうでしょうか。

創価学会としては「バカ?こいつは」、と思うでしょう。そして「当会を攻撃し誹謗中傷している貴党と共同について協議する窓口はない」と言うでしょう。そのことで創価学会を非難する人があるでしょうか?



何でも共産党を合理化しようというつもりはない「つもり」ですが、いかがでしょうか。
回答に半年かけた理由 (太まわし)
2006-02-21 22:45:55
ただ、申し入れが05年6月

http://www.sinsyakai.or.jp/html/topikusu/topikusu.html#060127で、それに対する回答が06年1月

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-01-07/2006010704_03_0.html

だというのは、担当の誰かが忘れていたのでなければ、それなりに検討はしたのではないかと思うのです。これは共産党に贔屓目にみたコメントですが。
Unknown (華氏451度)
2006-02-21 23:53:06
太まわしさん、コメントありがとうございます。私の考えたことを書かせていただきます。



1)私も「申し入れの文書」や、「検討の過程」を公表して欲しいと思います。改憲の動きに対して強い危機感があり、その危機感を持つ人たちが護憲政党に注目している時期ですから、なるべく(すべてとまでは言いませんが、可能なものはすべて)オープンにして欲しい。



2)やはり、党是が異なっても「改憲阻止の共闘の可能性をさぐる窓口」ぐらいは作れるのではないかと思います。改憲阻止、という点では一致しているわけですから。



共産党が創価学会に同様の申し入れをしたら「窓口なんかない」と蹴られるでしょうし、それについて変だと言う人はいないでしょう。ただ、たとえば共産党が公明党に対して、「首相の靖国参拝に反対するため、話し合いの窓口」をと言った場合であれば、私は「話し合いぐらいはしてみてもいいだろう」と思います。なぜなら、どちらも「政党」であるからです。理念は理念として、目下の課題の解決のために敵対勢力とでも話し合い、一致点があればその点についてだけでも協力していくのが政党のなすべき役割であると思います。



3)これは利敵行為になる、というのが私の素朴な恐れです。論争はしなければなりません。安易な妥協はするべきではありません。しかし、狭量だと思われることは、避けた方がいいと思うのです。

コメントを投稿

憲法その他法律」カテゴリの最新記事