先月22日、gonさんが「七色の風よ吹け」というエントリで「現日本政府の体制変革(レジームチェンジ)に反対する」共同声明を提案された。
その共同声明文「私たちは現日本政府の体制変革(レジームチェンジ)に反対し、現行憲法の民主主義原理の発展と具体化を求めます」が一昨日発表され、現在、賛同署名を募集中。遅まきながら私も署名した。
共同声明文全文は上記エントリを見ていただくとして、その要旨にあたる声明の部分だけ、下にコピーておく。
◇◇◇◇◇以下、転載◇◇◇◇◇
私たちは、現日本政府がめざす体制変革(レジームチェンジ)によって、日本が与党や行政指揮者の意向によって何の留保もなく戦争のできる国にされてしまうことに反対します。
私たちは、日本が非民主主義的あるいは立憲主義を否定する国に変えられてしまうことをなんとしても食い止めたいと願っています。
私たちは、日本が国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という現行憲法の原理を発展させ、具体化させることを求めています。
私たちは、日本の平和と民主主義の恩恵を世界中の人々と共有することを望んでいます。
私たちは、それが自由と平和を愛し民主主義の擁護・拡大を望む世界の諸国民の願いでもあると信じます。
日本の政府与党である自民党が、「体制変革(レジームチェンジ)」の意思を公言して憲法改定手続法をスタートさせようとしている今、残された時間は多くありません。
私たちは、私たちのこの意思が歴史の審判に耐えうるものであることを祈念しながら、このメッセージを世界中に送ります。そしてこのアクションが、国際社会全体を次のステージへと導く「平和への道」を切り開くことを願っています。心ある世界市民が、私たちの日本と、そして全世界の平和と民主主義を勝ちえるためのこのプロジェクトに、それぞれの国で、その地域社会で、その生活の場で連帯してくださることを心からお願いいたします。
◇◇◇◇◇転載終わり◇◇◇◇◇
戦後レジームからの脱却――などというと妙に格好良く聞こえるが、要するに日本が戦争を放棄し、民主主義の真の実現に向けて歩き出した道のりを否定するということ。我々が目指していた行き先と、そこに行き着くための手段を変更するということだ。国のあるべき姿形を変える、ということでもある。安倍政権は、紆余曲折を経ながらも何とか前進してきた日本に宣戦布告したのである。今の日本が素晴らしいとは思わない。むしろかなりろくでもない国だと思っているが、辛うじて理念――国がマトモな姿を保つための原則だけは存在している。それを否定するのは犯罪以外の何ものでもない。
なお、私個人の賛同表明の言葉(のようなもの)は4月25日「クーデターを許すな」というタイトルで掲載している。
華氏さんのコメントが二つありますので、お好きなほうを残して、もう一つを編集機能でご自分で消していただくことはできますか?
(Fahrenheit 451というかっこいい署名を私が消すのはしのびないので...。)
こんなに大変なことを「時の国会」で変えていいのでしょうか。憲法にそんなことしていいという決まりがあるんでしたっけ?
私みたいなお気楽な主婦としては、素朴な疑問を持つんです。
ああそうか、それで国民投票っていう手?
でも、ほら、○○効果ってあるじゃない、○○、○○って聞いているうちにそれが正しいこと(というより当たり前のこと)になってしまうこと。
だから、憲法改正、憲法改正って、まるで念仏。。。
どなたか法律の専門の方、考えてください、「時の国会」いいえ「時の国民投票」だけでは憲法を改正できない理由を。
変えるべきは戦後レジームじゃなくて議員さんの顔ぶれでしょうが。