教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

まだマンション価格が下がらない理由

2017-02-25 14:00:01 | 経済/経済/社会
不動産投資をしているわたしの体感的な印象でいうと、
マンション価格は2012年春の民主党政権末期までが底値で、そこから4年ほど上昇しつづけた。
(注:わたしのは投資需要なのだが、世の中のほとんどは実需のため、わたしの肌感覚と統計が違うことはままある)

ところが。
ここにきてトレンドに変化が見られる。

マンション価格は上がり止まった印象がある。
いやむしろ、下落しはじめている兆候なのかと思える情報もちらほら。

しかし。
わたしは悲観していない。

なぜか?

こんな話をすると、たいがいは
「ああ、東京オリンピックまでは上がるっていうアレですよね?」
と言われる。

だがそれとも違う。

では何なのか?

不動産投資は何に連動するのかということから考えるとそれはわかる。




http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=998407.O&ct=z&t=ay&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130&a=



まず株価を見てみよう。
2015年夏が前回ピークで、2016年はトランプが勝つまで底だった。
前々回の底は衆院選で民主が壊滅的敗北をした2012年の秋まで。
そこまでが予備知識その1。




http://tochi.mlit.go.jp/kakaku/shisuu



では不動産はというと…?

ここで紹介した統計では、2013年の年初までが底で、そこから一本調子に上がり続けた。
2016年夏でピークを迎えたのか、まだ上がるのか、株価と違って統計が即値で得られない以上、そこまではまだわからない。
そこまでが予備知識その2。

ちなみにわたしは2014年夏に買ったのが最後で、当時
「つぎの底が来るまで買うのはおしまいですね」
と不動産屋に言っていた。
そして今もしばらく買うつもりはないのには変化はない。

でだ。
つまりこれはどういうことかというと…?

株価は景気に先行する。
不動産価格は株価に遅行する。

…ということだ。
これはわたしの肌感覚にもマッチする。

どうしてこうなる?

株価は企業の業績が良くなりそうだと思えばすぐ上がるので、景気に先行する。
不動産はサラリーマンの給料が増えて組めるローンの上限額が上がらないとローンの審査が降りないので、景気に先行するなんてことにはなりにくい、いやむしろやや遅行する可能性すらありうる。
まあそれはいいとして。

ではそれから何がわかるかというと…?

株価は2016年にいったん軽く底をつけたあと、また上がり始め、2015年の前回ピークよりやや低いくらいまで戻したので、
マンション価格はまだ値上がりするかどうかはともかくとして、まだしばらくは値崩れはしないだろう…と予測するのが妥当である。



かつてはやたら
「マンション買いませんか?」
という電話ばかりだったが、いまや
「マンション売ってくれませんか?」
という電話ばかりである。

これは、マンション価格が上がりすぎていて、不動産屋にとっては買い手はわりとすぐ見つかるのに、それをマトモな値段で仕入れるのが困難だ…ということを意味する。

まあたしかにいま売れば(相手が悪徳業者なのに気づかずに相手の言い値で売らないかぎり)悪くない値段で売れるだろう。

だが、まだ売らなくてもいい。
まだ値崩れはしないだろう。