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即位の礼、御束帯と御十二単衣の知識

2019年10月23日 | 大人婚
本日行われました「即位の礼」
天皇陛下が自ら内外に即位を宣言する
儀式でした。

その少し前、午前中に行われた
「賢所大前の儀」即位礼を行うことを
天照大神にご報告する大変格式の高い
儀式でした。

この二つの大変格式の高い儀式で
天皇、皇后両陛下と皇室の方々が
お召しになっていたのが束帯と十二単
です。

お気づきの方もたくさんいたと思い
ますが「賢所大前の儀」では
両陛下とも白い束帯と十二単でした。

それぞれに「帛御服」ハクノオフクと「帛の
十二単」ハクノジュウニヒトエといい
神々と最も親しむ大切な儀式に清浄さを
示すための純白の装束といわれています

「即位の礼」儀式では
天皇陛下の御束帯は「黄味がかった
茶色の御ほう」をお召しになりました。
「黄櫨染」コウロゼンという色で
天皇陛下だけしかお召しになれない
色です。
また裾を長くひいているのは「裾」キョ
といいます。もちろん身分が高くなるに
連れて長くなり、天皇陛下の「裾」の
長さは約3メートル60センチもあります。



「御冠」オンカンムリには天皇陛下だけ
しかつけることができない長い「べん冠」
を付けます。
手には「笏」シャクをお持ちになります。


皇后陛下の十二単は正式名称「御五衣」
オンイツツギヌ、「御唐衣」オンカラギヌ
「御裳」オンモといいます。


その色合わせとグラデーションにも
きちんとした意味があります。

「御五衣」の重ね色は「紅の匂い」
といい、赤のグラデーションで
「祝いの色」

「御唐衣」の色は地色が白で若草色の
模様がありましたね。

「御唐衣」の背に長く引いた布を
「裳」モといいます。
白地に五色の糸で刺繍されていました。

「御五衣」と「御唐衣」の間に
白地に紫色の文様を織り込んだ
「御表着」オンウワギを
お召しになっていらっしゃいました。

もちろん髪は「大垂髪」オオスベラカシ
手には「檜扇」ヒオウギをお持ちでした。

平安の絵巻物語のような日本の最も
格式の高い装束を
歴史の節目で見ることができるなんて
本当にすばらしいことです!

天皇陛下「即位礼」の儀式は日本人としての
誇りを感じ身の引き締まる思いでした。























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