1か月音信不通だったのに、電話するなり30分で来訪した、茶々丸の里親さん。いつも譲渡の時は、動物病院の検査結果を見せて健康状態を説明し、好きなフードやオヤツや使っているネコ紙砂を渡した上で、連絡先の住所氏名などをお伺いすることにしている。里親さん希望の方は御夫婦や御家族で来られ、メモをとったり質問したりされるのが普通。茶々丸の里親さんも御夫婦という男女2人だったのだが、来るなりケージに茶々丸を入れて帰ろうとした。いつもの手順で飼い方を説明しようとすると「ネコは沢山飼っているから飼い方は知っている。」と言って聞こうとしない。これはおかしいと思い、「御旅行が多く世話できないのなら、他にも希望者がいるから、キャンセルしてもらえませんか。」と、再度頼んだ。すると「譲渡の約束をしたら所有権はもう私達にあるのだから、返すわけにはいかない。」と拒否。「所有権」という用語が出て来ること自体、猫を貰いに来た普通の御夫婦ではない。フードと紙砂を車まで運ぶのも、自分達で運べるからと拒否された。・・・これはアカン。何か知らんけど、この人らに渡したらアカン。とっさに「あ、忘れものですよ。」と言って、ガレージまで出て行った。車は、外から見ると普通のワゴン車だったが、中には小型のケージが山積みされていた。開いた後部ドアから、ケージに小型犬数匹が入っているのがチラッと見えたが、そこに茶々丸のケージも積まれようとしていた。いっきに逆上。ケージを自分で開け、茶々丸を取り返した。車を見られたのが想定外だったらしく、家の中では2人とも雄弁だったのに、黙ってそのまま車を急発進させた。・・・この人達の正体は、いまだにわからない。その後電話は着信拒否され、連絡もとれなくなった。ただ「2013年動物愛護法改正」前後の頃の話で、このころ里親さん募集をすると不審な電話がかかって来たりはしていた。「お困りなら1匹5000円で引き取ります。」という「引き取りサービス」など。海外へ日本猫や小型犬を輸出する商売もあり、譲渡会にも夫婦をよそおった業者が現れるとニュースになったりしていた。今も動物管理センターから引き取り屋や仔犬工場への闇のルートが存在しているが、茶々丸は純血種でもなんでもないただの捨て猫なのに、どんな商品価値があったのだろう。食用?もしかしたら売買業者ではなく、虐待マニア?海外旅行は嘘ではなく、犬猫がらみのダークな仕事だったのかも? 確かめようもないが、いずれにせよ、茶々丸に明るい未来はなかった気がする。・・・このあと茶々丸を他の方に譲渡するのが怖くなり、内ネコに加えた(11匹目)。