地球人の科学力では連星の中性子星が合体する前にお互いを振り回す様子は重力波で捉えられるが、2個の中性子星がブラックホールに変化する様子は見えない。そこでマルチメッセンジャー天文学として他の望遠鏡が活躍するわけです。空のどのあたりに望遠鏡を向ければ良いか分かるようになっただけでも重力波検出器は役に立ってます。
重力波データからの中性子星合併における迅速なブラックホール形成の推測
(2019年8月15日に提出)
重力波GW170817は、連星中性子星合体現象のインスパイラルフェーズに関連付けられています。高周波数でのLIGO-Virgo検出器の感度は、合併および合併後の段階に対応する信号を検出するには不十分でした。したがって、合併の結果が迅速なブラックホールの形成であったかどうかの質問は、合併前の重力波信号または電磁的な対応物のいずれかを使用して回答する必要があります。この作業では、スパイラル重力波信号の分析を使用して、迅速なブラックホール形成の確率を推測する2つの方法を提示します。両方の方法は、重力波データ解析からの事後分布を数値相対論結果と組み合わせます。1つの方法は、状態方程式の現象論的モデルの使用と崩壊閾値質量の推定に依存しています。もう1つは、潮polar分極率パラメーターの推定に基づいています。 . . . 本文を読む