私の足の痛みはネットを頼りに、少し正確にはハムストリングの肉離れであると自己診断した。やっと足を引きずらなくても歩けるようになった。普段、健康で病気やケガ〈外傷以外〉をしない私にとっては、まさに鬼の霍乱の20日間である。
今回はやや放任に強いバラを紹介する。一押しはアルテミスである。
清らかで美しいアルテミス
病気や害虫に強く放任してもよく花が咲き、持ちもよい。サンセトグロウは問題点は少なく花も美しいが、蜂などにやや弱い面がある。
美しい花を多くつけ、樹勢も強いサンセットグロウ
モッコウバラは放任しても毎年よく花をつける。
脇芽からも花をつけるモッコウバラ
庭に来たトラフシジミに刺激されて山中ダムの様子を見に行った。
庭のコデマリとトラフシジミ
富士写ヶ岳が青空に聳え気持ちのいい一日であった。
新緑の富士写ヶ岳
道端のウツギの葉には、トラフシジミが止まって歓迎してくれた。
ウツギとトラフシジミ
シャクと思われる花には、サカハチチョウが新鮮な翅で止まっており初夏を感じた。
シャクに止まるサカハチチョウ
道端の湿ったところではミヤマカラスアゲハが群れを成して吸水していた。
湿地で吸水するミヤマカラスアゲハ、メス
前翅表の黄色の帯は細く、後翅裏の黄色の点線の帯が春型であることを示している。尾状突起の内側の青も美しい。このところ急に暖かくなったのでチョウ達もあせって羽化したのかもしれない。
日本カワトンボも新鮮な色を見せていた。
羽化したばかりの二ホンカワトンボ
シャクの周りをゆっくりと飛ぶチョウに気づいた。ウスバシロチョウである。未だ羽化しているとは思っていなかったので少なからず驚いた。
ウスバシロチョウ
ウスバシロチョウは動きはゆったりしているがパートナーを見つけると空中で素早く捉まえる。捉まえるとほとんどの場合すぐに結合するか、地面に落ちてオスがメスを引きずってと草むらや枯れ枝の深いところに入って結合する。
捉まえると同時に結合に成功したペア
草むらや枯れ枝に移動しながら交尾したペア
普段動きの緩慢なウスバシロチョウは目的のための行動は早い。受精には少し時間がかかり、枯枝や枯葉などに産卵する。交尾が終わると鱗粉がかなりとれていることも多い。
交尾が終わり鱗粉が取れたウスバシロチョウ
その後はシャクの枝や木の葉に止まって休憩をとる。
休憩するウスバシロチョウ
大仕事達成である。なお、ウスバシロチョウは幼虫が繭を作ってその中で蛹となる珍しい蝶である。
多くのチョウの中には、パートナーを見つけても交尾がうまくないものも多い。中にはオスがもたついてメスに逃げられるケースもみられる。
交尾を試みるツマグロヒョウモンのペア
ツマグロヒョウモンはメスが草地に降り、腹部端を上にあげてオスを待つのであるが、オスがうまく結合できず結局別れる場合も多い。どちらがいいというわけではなく、それぞれの生活に適した行動であろう。