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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【ルノーな話】なつかしい、ルノー19の話。

2011-01-05 | ルノー19。



今日は、ちょっとしたなつかしい話にお付き合いください。


年月が過ぎるのは早いもので、
ルノー19(ディズヌフ)を手放したのはもう2年前、買ったのは5年前になります。


ルノー19(R19)は欧州ではゴルフに対抗するクラスに相当し、
これ、実はかなり売れました。
欧州や世界中で、売れに売れたと言ってもいい。
だけど、日本では、その「ふつうさ」が災いし、
「強烈に売れなかった」クルマでもありました...。


でも、自分にとっては、ほんとに素晴らしかったクルマなのです。
それは、なぜか?

過去の記事の文章が我ながら秀逸なので、それをつないで編集しますた...
(手抜きアップとも言うw


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...最後の数字ルノー。80年代設計、旧いフランス車の味がいっぱい。

日本国内における希少性。
なんでもないセダンを転がすというスタイル。
洗ってもキレイにならない外観。

ふんわり、しっとり、でも芯のある乗り味。
角がない操作性。
中立付近のただならぬどっしりさ、重くてレスポンスが悪そうで、
でも実際はフィーリングに優れたハンドリング。



房総の海にて。


粘っこい直進安定性。
ステアリングに軽く手を添え、微調整するだけでいい。
これがいかにラクなものかは、
仏車に乗られている方ならわかるかと思います。

ことに、縦置きFFのルノーなどはまるでタイヤから菌糸が生えていて
それが路面を掴むかのごとき粘っこい直進性で、
これはプジョーでもシトロエンでも味わえない感覚だと思います。


ただのOHC/1.7Lとは思えないトルクフルでフレキシブルなエンジン。
踏むこむとダイレクト感を伴うアクセルは、でも決して過敏ではなく
思い通りのアクセルワークを実現しています。


砧公園にて。



わずか車長4.2Mなのに、1クラス以上大きなクルマなみの室内空間とラゲッジ。

ジウジアーロ+ルノーデザインの、四角そうに見えて実は繊細な局面で
緻密に描かれたデザイン。
切り立っていて大きな窓、明るい内装色。


四角いように見えて曲面が美しいサイドの造形。



独特の「ハイテク風」なメーターの書体。
カラフルなワーニング。
イエローバルブが「義務」だったころの、美しいレンズカットのヘッドライト。


シュペールサンクと基本的には同じメーター。これがすきなのよ



こんな時代もあったなあおれ...2台のフランスセダン持ち(意味がわからんw)だったとき。
505と、イエローバルブの競演。




そして、何時間座り続けても、どんな姿勢でも受け入れる魔法のような
絶妙な形状と硬軟のバランスを持つシート。
そして最近のクルマでは味わえない、気持ちのいいシート生地。
このベージュの内装色も、80年代ルノーらしくてスキでした。


シートは硬すぎず、やわらかすぎず。でも個人的にはサンクくらいふかふかのほうが
いいなあと思った。




何でもない実用車に秘められた、すばらしい基本性能の高さ。
まさにルノー、まさにフランス車、そしてまさに欧州車でした。


久留里線のキハ37と。


そう、一言でいえば、「なんでもないクルマ」。
たしかにそう。でも、ほんとうに何度も何度も、この「なんでもないクルマ」に驚かされた。
疲れない。疲れていて乗っても苦にならない。
何百キロ連続で走っても腰も肩も目も、どこも悲鳴をあげない。

それがたかだか下は1.4Lからあるような、ゴルフクラスの一台に秘められていたのです。
ハイテク武装なんか無くても得られる、コンフォート。
それを、R19は持っていたように思います。



雪道にも強かった。スノータイヤは165サイズにしたので、高くて細くてかっこよかった。


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...なんて書いてあるといいことばかりなようですけど、
ずいぶんいろんな目に会ったのも確か。
でも、それも、今となってはいい思い出です。


もとはといえば、このブログで、「R19が欲しい」ってアンテナを立てたことが
購入の端緒でした。
松本のヴォワテュレットさんに、眠っているという情報...。


そして、見に行ったら、この子はオートマが壊れてエンジンが降りた状態で眠っていたのでした。


手前のXMと奥のアルピーヌが気になるw


見た瞬間に、購入を即決。そして、エンジン、オートマを載せ直して、復活!
実に2カ月近く、待ちました。長かったなー。


松本まで途中経過を見に行ったときだったような気がする(記憶あいまいw



実に、これだけ復活の際に直した!

●平成17年6月 復活(笑
オートマチックトランスミッション取り替え、同マウント、
バッテリー、タイミングベルト+同テンショナー、
ウォーターポンプ、
クランクシャフトオイルシール/カムシャフトオイルシール/オイルポンプシール、
シリンダヘッドカバーガスケット/エンジンマウント、
フューエルフィルタ+フューエルホース、
それと多分、マフラー一式/スロットルボディ(この2点記載無し)、
すべて交換。


仮ナンバーつけて品川陸自へダイレクト持込のために
いざ松本を出発!の図。



たしかに買った後、いろいろあったのですが、それはまた別の機会に
まとめますね。



それにしても、自分の中では、今もって究極的な一台です。
何しろ、日本にはほとんど残っていなかったR19の、JAXディーラー正規ものの、
しかも、セダン(シャマード)だったんですから(涙
ああ、数字ルノーはまた乗りたい...。






>>おじさんくさいセダンをスタイリッシュに乗る、という高レベルなことを
なんとか出来ていたような気もするのです。
ああ、もういちど、あんな「しょぼい」クルマに乗りたいなあ...。

>>もう、このクルマは自分の中で完全にノスタルジーになっています。
手放して惜しいとか、そういうのではないです。
やっぱり80年代ルノー、いや、80年代設計のフランス車っていいな、って
いまだに思わせてくれる大きな理由を作ってくれた一台、なのです。
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25 コメント

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ヤメテ~ (kore)
2011-01-06 06:43:08
こんな企画は...折角忘れかけているLAGUNAを思い出しちゃう。
また戻りたいという思いと、戻ったら面倒という思いが交互に...
53 (《》 nek)
2011-01-06 08:07:12
この素晴らしさを他人に伝えるのが
難しいのが唯一の難点か!?(笑

今頃気が付きましたが、リアワイパー
付だったのですね!!
トランク付の欧州セダンで、
リアワイパー付ってまずないですよね!
いいですね (Aru k20d_smc_v2)
2011-01-06 09:09:20
フランス車は欲しいと思いつつ、買ってきませんでした、欲しくなっちゃう。
Unknown (kei)
2011-01-06 09:11:53
メガーヌ1を思い出して読みました。あちらは古典的なコンポーネントをぶっとんだデザインで覆うという、それはそれでフランス車的なアプローチでしたが、19魅力的ですね…メガーヌ1は、内外装ぼろい個体から、ピカピカの同車種に乗り換えたのですが、ハンドリングは前の個体の方が優っていたような印象が拭いきれませんでしたが、その個体のハンドリングはまさに書かれている19そっくりでした。
最近またエグザンティアを入手したのですが、以前乗っていた前期型に比して後期型の微妙な劣化を感じちゃったりしています。自分語り失礼しました。
ワタシは (tucci)
2011-01-06 09:29:39
う~ん・・サイズも絶妙ですよね。

607ちょっとでかすぎ・・
しかも607って直進性がアレなんですよねぇ・・(T^T)

まぁ、燃費は予想外にいいけど・・
粘っこい直進安定性。 (D9L4)
2011-01-06 13:45:00
これってわかります。雨の長距離連続高速走行している時、まったく不安なく鼻歌もんで走れますからねぇ。
 
次は、ハイブリッド通り越して電車と同じ
モーターにするかな。
モーターだったらメカもシンプルだし
オイル交換も不要(笑
メーター (たまーる)
2011-01-06 14:11:03
このメーター、初代ルーテシアまで基本的に同じものでしたね。僕も大好きでした。
オーソドックスなのだけど事務的に味気ない訳ではないという絶妙なバランス。
先日これ→http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU0006137122/index.html
を見て来てこの時代のルノーにもう一回乗りたい欲が沸々と湧いて来ています。
Unknown (mucchi)
2011-01-06 14:49:43
一枚目の写真が美しい。

OHCの1.7ということは、C型ではないのですね。
運転してみたかったなあ。
Unknown (Gu)
2011-01-06 18:57:00
ボクもUNOにもう一度乗ってみたいです。ターボじゃないヤツに。でも雨の中UNOを押す精神力残ってるかなぁ…笑
Unknown (ほそモール)
2011-01-06 21:25:34
知らない人が見るとカルタスにしか見えない感じがまた…。
クルマにそこまで惚れ込めない私にとってはちょっと羨ましい話です。

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