Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

昭和の色、3題

2005-09-22 | てつどう。
いささか古い?話ですが
今週の月曜日は、お昼過ぎから遅いお出かけをしました。
エスパスの猫澤君と、3時すぎのスーパーひたちで目指したのは、茨城交通湊線。
勝田ー阿字ヶ浦間を結ぶ、14.3キロの小さな鉄道です。



スーパーひたちは最高速度130キロで爆走、あっという間に勝田へ。1時間ちょい。早いっす。
この駅の端っこから、単行・ワンマンのディーゼルカーが出ています。これが湊線。
ここ、知る人ぞ知る、「隠れた保存鉄道」なのです。

何を残しているかというと、それは古い「国鉄型ディーゼルカー(気動車)」。
実際には国鉄に在籍した車両では無いのだけど、設計・形態がほぼ準じているので、
すでに国鉄ーJRの路線上ではほぼ壊滅した系列なども、ここ湊線では
見ることが出来ます。
といっても、実際運用の中心は1995年から3両製作されたキハ3710(みなと...笑)形が
担当しており、旧型車はあまり稼働していないようです。
なので、この日も2運用とも3710形でした。残念。


さてさて、ここ湊線の中心駅は、勝田ではなくて那珂湊(なかみなと)という駅です。


ここには機関区、交換施設などがあり、構内には運用されていない様々な車両が
待機&放置(笑)されています。
すでに太陽も傾き、初秋の夕暮れに港からの海風が心地よく感じられます。

実は、ここに来た理由は、
近年国鉄型気動車に往年の国鉄色を塗ってリバイバルさせてきた茨城交通が、
今度はなんと「国鉄準急色」を纏った車両を復活させたというニュースでした。
その車両はこの日は走っていないのはわかっていましたけど、見るだけでも良かったのです。


懐かしさを醸し出す風情がある駅の構内には、わんさかとディーゼルカーが停まっています。
まず目を奪われたのが、国鉄キハ22形(北海道用一般型気動車)に準じる、
廃止になった羽幌炭坑(はぼろたんこう)鉄道から昭和46年に譲り受けたキハ222、
昭和35年製。年期入ってます。
で、その塗装がすごい。


ひとつは、一般型国鉄気動車が昭和30年代初期に用いていたクリーム×紺色の旧標準色。


そして、もうひとつがそのあとに採用され、
昭和50年代までの一般型標準色だったクリーム×橙色のキハ205。
これは元水島臨海鉄道から来た車両です。



そして、その奥には!旧留萌(るもい)鉄道のキハ2004(これまた国鉄キハ22形と同系)が、
目を疑う姿で車庫の中に入っておりました。




初めてみる、国鉄準急色...。
この3両が同じフレームに入ってるんだから、今が平成だなんて、思えない。


車庫に入る許可をいただき、じっくりと、折り返しの勝田行きが来るまで気動車と逢瀬を楽しむ。

傾いた夕日が照らし出す、旧国鉄色・国鉄型車両の残照。
しばし見とれて、写真をデジカメとライカ、ブロニカでバシャバシャ撮る。










構内には、使われていない車両も、こんな感じで放置プレイ中。


秋の虫が静かに鳴き始める、夕暮れに佇む廃なるもの...。



その後、折り返しの勝田行きで勝田へ、それから水戸線で下館、
関東鉄道で再びディーゼルカーを楽しみ守谷へ。
そして初乗車のつくばエクスプレス(TX)で帰ってきました。
それにしてもTX、早いですねえ...だけど、ただの通勤電車ってのは
どうなんでしょ。なんとかならんもんだったんではないかと小一時間(以下略



>>茨城交通湊線。他の地方鉄道に漏れず、モータリゼーションにもまれ
年々乗客数を減らしています。
でも、そんな中、車両を塗り替えたりして頑張っている姿を応援したくなりました。
沿線、ホームも、すべてが懐かしい風景の湊線は、東京からたったの1時間ちょっと。
皆様も、タイムスリップ体験をしに、訪れてみてはいかがでしょうか(^^



>>最後に、珍車中の珍車、いまは倉庫になっちゃったケハ601。

昭和30年代の地方鉄道がステンレスの車両を自社発注したというのは
特筆に値することでした。


>>なお。「キハ」の「キ」は、キドウシャのキ。
「ハ」は、今で言う普通車を示します
ちなみに、かつては1等車は「イ」、2等車は「ロ」、3等車が「ハ」でした。

>>さらにさらに。では「ケハ」は?
かつて茨城交通では、ディーゼルカーには「キハ」ではなくて「ケハ」
を使う習慣があったのですけど、その習慣はなんと満鉄時代の呼称...
キハ...揮発油動車、ケハ...軽油動車、ジハ...重油動車の
名残なのです。いまだにこの茨城交通の片隅で、満鉄の面影が残っているのがスゴイです。
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6 コメント

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湊線だ~ (espace3)
2005-09-24 09:59:45
ほぼ毎日湊線の踏切を渡ります。

でもその日は栃木へ旅行中だった。

那珂湊駅は外観も瓦屋根で時代に取り残されているよね。



>>茨城交通湊線。他の地方鉄道に漏れず、モータリゼーションにもまれ年々乗客数を減らしています。

ここも経営が大変なようでバス、鉄道以外の事業は縮小しています。日立電鉄が廃線となり、鹿島鉄道も自治体の補助でやっと動いています。何とかがんばってほしいものです。
茨城の (ie)
2005-09-25 01:54:44
espace3さま>

茨城では日立電鉄が最近無くなってしまいましたね。

でも確かに、こういう地方私鉄に乗ると

その客のほとんどが免許の無い層で、彼ら以外が客にならない限り発展がないのを

強く感じ、寂しくなります。

でも実際僕も沿線に住んだとしても、

間違いなくクルマに乗るでしょう。

それが、現実だと思います(哀
わぁ~ (nek)
2005-09-26 00:08:05
これはーNケージでしか見たことない世界

ですね~。昔キハに凝ってて全部集めようと

しましたが、結局58系しか買えませんでした^;



スカ色とちょっと似たクリーム×紺って

ちょっとおもちゃみたいな鮮やかさで新鮮ですね~。

Unknown (ie@ヂーゼルカー萌え)
2005-09-26 21:10:41
nek@同胞さま>

すごかったです。見たこと無い、でも知っているものを見たときの複雑な心境でした(^^



>クリーム×紺

ディーゼルカーらしからぬ爽やかさ?なぜこれが橙系がメインの塗装になったんでしょうね。
那珂湊駅! (モアイ)
2005-09-29 20:49:06
渋いですね。

友人の家がひたちなかなのでよくこの辺りには

遊びにいくのですが、那珂湊駅には、こんな

車輌が保存されてるんですね。

古い車輌は土曜か日曜日の夜に運行されてた気がします。

テツの友人がいつもエキサイトしてました。

彼は色々と語りかけてくれるのですが、テツ初心者の僕には良く分かりません。

暗闇越しに一回古い車輌を見た記憶がありますが、

戦前の車輌だとか友人が言っていたような気がします。あいまいな記憶ですみません。
ちゃんと (ie)
2005-09-30 13:44:10
モアイさま>

そうなんです、時折この古いのが走ってるんですよ、ここ!

ただ置いてあるだけでないのがイイところです。

キハ58系に限らず、昔のディーゼルカーはいいものですよね。

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