バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ジム・クエスキン&サモア・ウイルソン&グレイトバンド!素晴らしい音楽に包まれて幸せな気分になりました

2015-06-22 | 音楽
日曜日は曙橋バックインタウンにジム・クエスキン&サモア・ウイルソン、ジャパンツアー最終公演を観に行ってきました。
僕は初ジム・クエスキンでした。

そんな昨夜、もちろんジムは目当てだったけれどそれ以上にこのツアーの為に組まれた日本人バックバンドの音楽を聴くのが大きな目的でした。

そのバンドはバイユー出演をきっかけに意気投合して仲良くなったマンドリン奏者井上太郎が選んだものでバイユーのお客様方にはお馴染みのクラリネット奏者・近藤哲平(ゴールデンワックス・オーケストラ)が抜擢されていました。哲平くんを応援している身としては嬉しいこと、そしてジムの音楽を愛している哲平くんが共演を喜んでいることも僕にとって非常~に嬉しかった。今や日本一のマンドリン奏者といわれる太郎が彼を選んだというのも嬉しかった。加えて金沢公演ではW.C.カラス先輩がオープニングアクトで出演。カラス清先輩も喜んでいてツアーの様子をチェックするのも楽しく、なんだか観る前から嬉しい気持ちでワクワクしながら会場に向かったのでした。


実は白状すると、自分はとてもジム・クエスキンのファンとはいえない人間でした。もちろん彼の音楽は知っているし、どういう方かも知っている。ルーツミュージック好きですから、当然彼の音楽は好きです。でもこれまでの来日も「へー来るんだ」と思いながらも行っていないし、足を運んだ知人友人から素晴らしさを聞いても「いいね~」と軽い反応でした。なので今回も太郎や哲平くんを含めたジム・クエスキンバンド!というのが大きな魅力だったのでした。

満員の店内。太郎とベースの岩見継吾くんのデュオに途中からハンバートハンバートの良成くんが加わるという編成のオープニングアクトが始まった時から良い雰囲気。客席の空気も大事です。あ、良いLIVEになるな。と思うものです。

そしてジム・クエスキン。とにかく素晴らしかった!
最初のジムのギターの音一発で自分の身体が気持ちよく反応し「あ、これは素晴らしい!」と理解しました。75歳のジム、バックバンドもいることだしまさかあんなにクッキリとした音でビート感も気持ちいいギターを弾き演奏をリードするとは思わなかった。そして深みがあってあたたかい歌声。

※写真はトムズキャビンFBからのものです。

ジムのお気に入りのシンガー、サモア・ウィルソンも(失礼ながら)予想外の素晴らしさでした。綺麗でセクシーな歌の上手いお姉ちゃんくらいに思っていたのですが、実際にナマで聴くと押し付けがましくなく歌を慈しむような歌い口になんとも説得力があって素敵な歌手でした。セクシー系?との印象も(露出多めながら)ステージでの佇まいからそのようなところは感じられず、逆に地味目にさえ思えました。やっぱりナマで聴かなきゃわからないもんです。

そしてそんなジムをサポートするバンド!!ツアーで濃密な時間の中、8本のLIVEをこなし最後の9本目。ほとんど生音かというようなバンドサウンドがとにかくふくよかで気持ちいい。柔らかな手触りなのに強くて厚みと弾力がある。月並みな表現だけどスウィングしているというのかな。緩急、そして各メンバーの押し引きが絶妙で素晴らしい。めくるめくアメリカンルーツミュージック絵巻が目の前で繰広げられてゆく…。

一番後ろの席から観ていたのですが、音楽を熱心に聴くようになって35年近く、こうやって素晴らしい音楽に包まれてじっくり味わいながら時間を過ごす喜びを改めて感じてなんとも幸せな気持ちになりました。血が沸騰!するような興奮の時間ではないのですがじんわり2時間に渡って感激が持続する、あったかいLIVEでした。

※写真はバックインタウンFBからのものです。

哲平くん、素晴らしかった。かなりグッときました。彼の演奏からは演奏している音楽に愛情を持って入りこんでいる気持ちが滲み出てきます。本気度が愛おしい。
そして改めて太郎が凄いミュージシャンなんだということを再認識。上手い、ではなく凄いのひと言。

終演後、火事のことを心配してくれる太郎。「またバイユーでやるよ。行くよ。(俺:ちゃんと店がなおったらな~)いや!すぐ行くよ」と勢いのある好漢ぶり。嬉しかったです。

ジムの希望でこの日のみ参加したギタリストの有田純弘さん、この方も凄腕でした。ぶっつけに近い形だったそうなのですがバンドの演奏にとけ込んで時に上にはみ出す素晴らしい演奏。驚きました。調べると、有名な方なんですね~。
前述のベースとフィドルも素晴らしく、伝説的なミュージシャンを最高の形で支える日本人バンドの素晴らしさに、なんだか誇らしいような気分になったものです。
実際ジムは「このバンドをアメリカに持って帰りたい」とまで言っていたそうです(全員のフルネームを完全に覚えていて、ソロの時に「テッペイ!」とか声をかけるのが素敵でした)。

休憩なしの2時間のショウ。アンコールの最後には自然とスタンディングオヴェイション多数(俺も!)。

終演後はすぐにサイン会。もうすっかりジム・クエスキンファンとなってしまった僕はCDと、主催の麻田さんが「前回来日時に気合いを入れて作ったのに大量に売れ残った」と言っていたジャクバンド冊子をこのコンサートに敬意を表して購入。
サイン会は元からのファンではないので遠慮しようと思ってたけれど…なんだかとてもフレンドリーな余裕のある雰囲気で和やかにお客さんがジム・クエスキンを囲んでいたので、せっかくだからと後ろに並びサインをいただきました。「素敵なショーをありがとう」と伝えると笑顔で返してくれたジムさん。おお、素敵な人だ~。
居合わせたMえさんが「有さん、写真撮ってあげるよ」と言ってくれたのでジムさんとサモアさんと撮影。

終始バタバタしていなくって、なんとも良い感じ。近くにいる主催の麻田さんも笑顔で話していて、バンドメンバーも周りでお客さんと談笑。
ブルース&ソウルレコード誌のジャグバンド特集を持参してジムさんを囲んで盛り上がっている方々も(GWO、Y本さん)。音楽好きの幸せなひと時って感じ。
トムズキャビン、素晴らしいです。

しかし75歳のジムさん、この日は昼の部もたっぷり2時間演奏したとのこと。計4時間。終演直後のサイン会でも穏やな笑顔で元気。素晴らしい!是非、また来て欲しいと心から思いました。

写真は同じく会場に居合わせた(同じく哲平くん目当てで)A山H夫さんと哲平くんを挟んで記念撮影。
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