言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

土用の丑

2008-07-18 20:54:18 | 出来事
もうすぐ土用の丑の日

ウナギの出荷も最盛期を迎えたようだ。

子どもの頃はウナギが苦手で食べることが出来なかった。
いつからだろう、10年ほど前くらいからだろうか、なぜか食べられるようになり、今では好んで注文することもある。
特にひつまぶしは好物で、近くに美味しいお店があるので時々出かけて食する。

土用の丑の日と聞くと、思い出すのが友人のこと。
この季節になると彼は取引先から販売促進係を任命(笑)され(これがまた至るところに係がいる)、うな重の予約をお願いして廻った。
彼の人柄とその努力で、その店はかなりの売り上げを上げたことと推測する。

でも…、皆が口をそろえて言っていたのは、「彼の為に買っているのであって、あの店のために買っているのではない」「どうして店の人が営業しに来ないんだ」
当の店は誰が買っているのかも知らないので、予約をしていたお客さんに「ありがとう」も言えない。
中には「誰がこんな風習考えたんだ」と文句を言う者まで現れ、平賀源内までとばっちりをもらう始末。

「あそこではあまり買いたくない」

その言葉を聞いた時、なんだか商売の怖さと真髄をみた気がした。

「一時の、売り上げ、後の客減らす」

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