雨のせい

夜中すごい雨音に目が覚める。

昨日の朝の散歩で、ウ○チをしなかったお嬢にレインコートを着せて、昨日の晩雨の中を散歩に出かけた。
濡れた道路が気になってなかなか彼女は用を足そうしない。こっちのレインコートも雨が染み込んできてとても不快な肌触り。
やっといつもの広い場所で済ませてくれてそのまま帰途に着く。
それからも雨は止むどころか、いっそう強く降り続ける。遠いが雷の音も不気味に闇に響いている。

当然今朝の散歩も行けるわけがなく、久々に６時過ぎまで布団の中で過ごした。
（さてさてお嬢は）と見に行くと…。

関係なく「はよ行こうぜ」と尾っぽを振りまくっている。
「フクよ、今朝はムリだわ」
「行こうぜ、行こうぜ」
「無理無理」

ふてくされた奴は、パソコンの前に座って仕事をしている私の邪魔にかかる。
マウスを持つ手を下から鼻でグイッと。これがまた上手い具合にヒットしてマウスのポインタを飛ばしてくれる。
「邪魔するな言うとるやろ」
「ふん」


無視をすると今度は自分のおもちゃを咥えてやってくる。
そしてそれを腿のあたりに摺りつけてくるのだ。ヨダレだらけのおもちゃ。
「おい、やめろこら、汚いやんか」
「ふん」


くそっ、雨のせいだ。全部…。