悪役返上

オニヒトデだって…

以前オニヒトデがサンゴを食い荒らすとのニュースを、このブログで紹介した記憶があるのだが…。

つまりはオニヒトデの天敵であるホラ貝を人間が乱獲したために、オニヒトデは悠々とサンゴを荒らしまわっている。
それを危惧したダイバー達がボランティアでオニヒトデを一匹ずつモリで突いて駆除する写真が載っていた。
最近でも串本でもこんな駆除作業が。→サンゴの天敵オニヒトデ駆除　串本

ところが、今日の中日新聞にこんな新事実が。

オニヒトデは実は魚の味方

オニヒトデと一緒に同じ水槽で育てたマダイが病気にかかりにく、成長が早まる効果があることが、愛媛県大南予水産研究センターの研究でわかったという。
オニヒトデの分泌物に、魚の免疫力を高める成分が含まれているとみている。
成分をうまく利用できれば、魚の餌に混ぜるなどして養殖に役立てることができそうだと期待を寄せる。
今まで駆除したオニヒトデは捨てるしかなかったらしいが、有効利用できる可能性も出てきた。

すっかり悪者扱いのオニヒトデだったが、養殖魚の救世主となるかもしれない。

誰の役にも立っていない奴なんかいないのである。