言の葉収集

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いろいろ気ままに書きたいと思っています。

自動巻き

2008-04-19 17:44:50 | 出来事
朝起きてテーブルの上に置いてある腕時計を見るのが習慣となっている。

というのも、自動巻きのゼンマイが結構くたびれてきていて、5時とか6時とかに切れていることが多くなったのである。
以前は昼間1日腕に着けていたら、夜外して寝ても朝まで止まるどころか、そのまま置いていてもその日の夜くらいまで動いていたものだが…。

まあそれも仕方が無いと言えば仕方が無いのであって、何しろこの腕時計は1952年生まれの56歳。もう半世紀も時間を刻んでいるのである。
20年ほど前、津の時計屋さんで買った大事な時計である。その頃その店にはアンティークの腕時計が沢山あって、見ているだけでもワクワクしたものだ。
何度かオーバーホールに出したが、概ね好調。いや、この年代モノとしては時間の遅れなどはほとんどなく、店員さんも驚くほど高性能なのである。

「実はニセモノなんさ」「ホントは電池式やで」「そろそろ電池換えんといかんで」

などと店長や店員さんにからかわれながら、とても大切に扱ってもらっている。
とても愛着のある大好きな時計なのである。

それが朝止まっていると少し淋しくなる。
要は止まる前に起きればいいのだが…。そう、また結局早起きをすればいいとの結論。

「自動巻き、鼓動のように秒を打ち」

昔、イアン・ソープか北島康介が世界大会で泳いでいる時に、実況の古館伊知郎が確かこんなことを言っていたのを思い出した。

「時間は神が作り、時計は悪魔が作った」

よく分からなかったが、なぜか感心した覚えがある。