言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

うるるん

2007-03-20 20:38:28 | 出来事
先日の18日、テレビを観ていたら「世界ウルルン滞在記」をやっていた。

この番組結構好きで、時間がある時はよく観ている。
今回は特番で、「ドイツ国際平和村・戦場から来た子供たちに…東ちづるが出会った」とある。
彼女が初めてこの平和村を訪れてからの8年間を総集編として流していた。
いくつかの場面は記憶にあったのだが、初めて観るシーンも多くあり、結構観ていない回もあったのだなと思って妻と観ていた。

子供達の悲惨な現状に胸が痛くなった。ある子供は両親と一緒にいる所を機関銃で撃たれた。ある子供は玩具を拾ったらそれが地雷で両腕を無くしていた。
頭の皮膚をあごに移植して大人のように髭が生えている少年、腹から腸が出たままの子供…
果たしてこんな場面を映していいのかと最初は思っていたが、この衝撃こそ我々が受け止めなくてはならない現実なのだ。

救いは子供達の笑顔だ、屈託無く笑う彼らの表情こそがその施設の宝であり命である。
彼らは誰が敵なのかを知らない。なぜこんな目にあったのかさえ知らない。観ていて胸が締め付けられた。

数年前、東ちづるさんがそこで出会った少女、シーラちゃん(当時12歳)のその後を追っていた。すっかり大人になった彼女は「チー(東)に会いたい」カメラに向かって語りかけていた。
ふたりが平和村で別れる際に、シーラちゃんが東さんに言った言葉が印象的だ。

「わたしはあなたになりたい」

これ以上の褒め言葉はない。