言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

同じ経験をしても…

2007-01-15 14:42:39 | Weblog
同じ風景を見ていても、同じ行動をしていても、同じ事を聞いたとしても、
その人の捉え方、感じ方によって「その後」が大きく変わる。

もう一昨年になるが、商工会の視察旅行で名古屋のアサヒビール工場へ見学に行き、ベルトコンベアで流れるビールをただ珍しく眺めていた時の話だ。
「皆さんのように研修旅行で見学をされていた方の一人が、このシステムをヒントに回転寿司を考えたそうです。」とガイドのお姉さんの話。
なるほど、メリットやヒントなどというものは、与えてもらうのではなく自分で探すものなんだと思ったものである。
ただの旅行となるか、それとも「人生を変えるネタが存在するかもしれない時間」とみるか。

外を歩いていた際に聞こえてきた、コンセントを取り合う兄弟げんかをヒントに二股コンセントを発明した松下幸之助は有名だが、1970年の大阪万博に来日したダニエル・エイモス氏(現在のアフラックのCEO)は、風邪予防の為マスクをしている人の多さに驚き、健康に対して関心の高い国民だと感じ、その可能性に賭けた。
そしてがん保険を発売した後、第3分野の保険を中心に数字を伸ばし、現在の保有高は国内生保を脅かすまでになった。現在ではアフラック全体の保有契約高の4分の3を日本がしめるまでになったという。
ここまでくると、もうアメリカン・ファミリーではなく、ジャパニーズ・ファミリーだ。

要はその人の感性とアンテナがモノを言う。そしていかにその事を四六時中考えているかというのも大事な要素なのかもしれない。