言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

足は長いほうじゃないけれど…

2006-11-15 21:02:57 | 言の葉
今日は昼前から同業の友人と津へと向かう。取引先が主催するセミナーに出席する為だ。
仕事も一杯一杯で、最後まで出席をためらっていたのだが結局参加することに。

2部構成となっており、1部は核となる商品の内容や今後の動向、そして好取組事例などを伺った。大変参考になる部分があり、これだけでも出席した価値があるというものだ。
我々を取り巻く環境は目まぐるしく変化している。どの業界にも言える事なのかも知れないが…。

そして2部は、あしなが育英会の方の話。
この組織のことは聞いていたが、詳しくは知らなかったため、誤解していた部分もあった。

1967年に家族を交通事故で亡くした2人が出会い初の街頭募金を行なったのが始まりだそうで、後に交通遺児育英会が発足する。
その後1979年に名も告げずそっとお金を贈る「あしながさん寄付制度」が始まる。
驚いたのは、その交通遺児たちが恩返しとして「災害遺児育英募金」を行い、そして今度はその災害遺児が恩返しとして「病気遺児育英募金」を始めたのだ。
最大の誤解は、遺児となった彼らが、お金を貰っているのではなく返しているということ。
実際に小学校2年生の時に父親をガンで失った女子大生の方の話に会場は水を打ったように静まり返った。
時折こらえきれずに言葉を震わす彼女の話に、深く考えさせられることがあった。有意義な1日であったことは言うまでもない。

最後に、自身も遺児である関係者の方がこんな事を言ってみえた。

「生意気を言うようですが、私達はただお金を下さいと言っているのではないのです。この現状を理解していただきたいのです。彼らは一生懸命生きています。」

「肩を貸してください。」