言の葉収集

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大相撲、終わってみれば…

2006-03-27 11:45:37 | 出来事
大相撲春場所も横綱朝青龍の優勝で幕を閉じた。

昨日取り組み前に予想をし、魁皇の勝利は的中したがまさか朝青龍までもが敗れるとは…

まず白鵬、魁皇戦だが、やはり白鵬は、今場所の特徴でもある鋭い立ち合いができなかった。
魁皇に得意の右上手を許し力を出せずに土俵を割った。最初の「待った」が影響したか。

続いて朝青龍。先場所の雪辱も然ることながら、白鵬の土を土俵下で見届けた百戦錬磨の横綱は、栃東を一蹴するものと思いこんでいた。ところがなんと意外や意外、栃東に簡単に左を深く差され、ほぼ後ろ向きの状態で寄り切られる。
こんな横綱の相撲は初めて観た。なんか変な空気が伝わってきた。それほどこの相撲は異常だった。
栃東がそんなに鋭く踏み込んだのか、横綱の体調が悪くなっているのか、なにかが違う。そう感じたのだ。

そして本割で敗れ2敗となった二人は優勝決定戦へ。

ここでも、意外な光景を目にした。
横綱得意の左四つから、敢えて白鵬得意の右四つに巻き変えたのである。
これには驚いた。横綱の余裕かそれとも何か意図するものがあったのだろうか?昨日の朝青龍は変だった。
きっと解説の北の富士さんや舞の海さんもなにかを感じたはずだ。言葉少なだったのは気のせいか?
最後の投げも決める投げではなかった。白鵬の寄りをかわすため、横に振ったそんな投げだったように思うのだが。
がっぷり四つで受け止めた横綱は、さすがなのかそれとも本来の攻めが出来なかったのか。
いずれにしても、相撲はこれから面白くなっていくだろう。しかし、軸になるのは外国人力士であるのは間違いない。
特に今場所ではモンゴル出身幕内力士全員が勝ち越したのは圧巻だ。

千秋楽を終えて、相撲界にとって4つの好材料が残った。
○優勝争いが最後までもつれ、最後は横綱が締めた。
○白鵬の大関昇進が決まった。
○栃東の綱取りが来場所につながった。
○魁皇が引退せずにすんだ。

来場所は誰が優勝するのか?少なくとも今までのように、朝青龍だけを候補に挙げられなくなってきた。